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童話「野の白鳥(白鳥の王子)」と似てました
2021/02/20 03:42
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M★ - この投稿者のレビュー一覧を見る
yocoさんのメルヘンチックな扉絵を開くと、BL版メルヘンの世界が広がる、といった感じです。
華藤さんの著作には、必ず美味しい伝統菓子が登場します。
このお話はロシア風の、ジャムを使った「くるみパイ」。
兄を救う無言の機織り。
この展開、どこかで読んだ事がある?・・・と読みながら思いだしたら、
子供の頃に読んだ童話「野の白鳥(白鳥の王子)」と似てました。懐かしい。
この物語では、姫役はΩの王子シダ。
背景は、中世のロシアにされています。
シダに一目ぼれした王子は、レオニード。
死産して、黒魔女になった妃、イレーネ
父王が逝去して兄が王に即位する。
異母弟のシダが、祝事の慣例;くるみパイ作りをする場面が冒頭。
でも即位前に、黒魔女の妃が謀反を起こし、兄を幽閉して狼に変える。
魔女妃の拘束から逃れたシダは、
兄の魔法を解くために、聖なる泉の畔で絨毯を作るシダ。
シダを他国の王子レオニードが見初めて、城に連れて行く。
・・その後の展開は、ほぼ「野の白鳥」にほぼ沿う。ラストはハッピーエンド。
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「野の白鳥」De vilde Svaner
*デンマーク民話。妖精は、トロル。
童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンが再話。「白鳥の王子」 王子は11人。アザミやイラクサの糸。
グリム童話にも類話がある。『十二人兄弟とその妹』 王子は12人 ヒナギクの花の糸。
映画の「白鳥の王子」は、王子は6人になっている。
・・姫は夢のお告げを受ける
「いら草を紡いだ糸で帷子を作り、王子達に着せれば呪いが解ける。但し編む間に口をきくと王子達は死ぬ」
兄たちの呪いを解くために、姫は無言で帷子を作り続ける。
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胡桃(アレーシュキорешки)
オペラ『くるみ割り人形』があるくらい、胡桃(アレーシュキорешки)はロシアで人気。
ハチャプリ
南コーカサスにあるジョージア国に伝わる微発酵のパン生地に塩気のある白チーズなどの具を乗せたり包んだりして焼いたパン
初読み作家さん
2023/02/24 19:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
一番の印象は、お菓子が美味しそう!ということでした。
胡桃のお菓子が今めちゃくちゃ食べたいです。
ストーリーも、もう少し捻りがあっても良かったかな?とは思うものの、読みやすく、楽しく読めました。
メルヒェンオメガバース
2022/02/11 21:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こひしゅが - この投稿者のレビュー一覧を見る
あらすじの糸を紡ぐ、でわかるとは思うが、茨姫をオマージュにしたようなメルヒェンオメガバース。
終わりにほっとしました。
途中までは、魔女が悪役のThe魔女すぎてイライラハラハラしましたが、レオニードとその従者がちゃんとシダを信じてくれてたおかげで、不安や不信感はなかった。
受けの名前がシダなのに加え、レオニードがさん付けして呼ぶから、日本名の志田さん感が強いw
多分「シ↓ダ→さん」ではなく「シ↑ダ↓さん」ですよね。雑だけど、炭酸じゃなくて父さんのイントネーション。
エピローグの、口が聞けなかった頃と喋れるようになった今との違いについて喋るシーンにギュッとなった。
子供は二人とも男なので安心です。
でもがっつり喋るシーンでは、あからさまなお子様言葉なのが少し癇に障る。が、それを打ち消すくらいレオシダ夫婦のやり取りが微笑ましい。
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