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購入した本。
読もうと思った理由は二つある。
一つ目は、アメリカ経済を知る上で政治に関して無知ではいられないからだ。
二つ目は、世界最高権力者であるアメリカ大統領のリーダーシップやその時々の考え方について知りたかったからだ。
猟官制度は良いものだと感じた。大統領選挙に功労ある民間人が役人になる制度は政治が腐敗しつつある日本に良いかもしれない。それによって組織に新陳代謝がもたらされるからだ。
リーマンショックを経て、オバマ大統領がストレステストを創り出したことに驚いた。銀行の資産状況をチェックするこの制度は今も続いており、加えてリーマンショックからの立ち直りに大きく寄与したことは知らなかった。
まだ上巻であるが、この本を通してバラク・オバマの精神力と失敗から学び、次に生かそうとする姿勢は素晴らしいものだと感じた。いかに大きな権力を持とうと職務をフルパワーで全うするその姿勢は学ぶべき部分。
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オバマ氏を支持する、しないに関わらず、選挙や政治、特に大統領としての決断の背景が細かく知れて、とても興味深い。
読者に語りかける文体が読みやすい。
ただ、文字量と情報量が多いので、読むのに少し時間はかかるかも。
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脚注や巻末注が嫌いで、思考の過程を大切にする考えに共感します。つい説明しすぎて長くなっちゃうんですよね。
yes we can、陳腐だと思ってたんだ笑
暗殺の身近さの感覚が全然違うなって思ったし、割安のチャーター便だと別の都市に連れて行かれたり、パイロットが一般のコンセントから延長コード引いて飛行機のバッテリーを起動させようとしたりがあることに驚いたw
自分ごととして問題と向き合って実のある話し合いで対策を検討して対応していく人たち、形を気にする人たち、関係ないところで闘っているつもりの人たち、無名から大統領までの道を歩んだ人の目線で、いろんな様相が見えて面白い。
「ミシェルとともに投票をすませてから」の一言を見て、そっか大統領候補も投票するのかと気づいた。「選挙活動のための借金も返さなければならなかったし」で敗れた候補者に残る負債を知った。そういえば気に留めたことなかったな。
日本だと若ければ若いほど戦争って過去の出来事感が強まりがちだけど、自分が大人になってからも海外では起きていて、現在進行形の身近な出来事なんだなって改めて感じた。
宗教とか戦争とか、日本にいると正直感覚があまりわからない。
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大統領として判断、決断プロセスが見たかったが、前半は選挙戦のグダグダで期待はずれ。
文書や言葉使いがまどろっこしいので無駄に長文といった印象。
博学が悪い方向に向かってる
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上巻は青年時代から大統領就任、サブプライムローン問題までの回顧録。アメリカ大統領という世界でもっともリーダーシップを発揮しないといけないポジションであり、世界の課題を一手に引き受けなくてはならないポジション。その職位で日頃何を思考しどのような意思決定するのかが興味深かった。
下巻でもその意思決定までの思考とプロセスを学び楽しみたい。
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先に出たミシェルの本の方が面白かったので少し損してる感はあるが、大統領の孤独、共和党との駆け引き、政策決定過程などはやはり読み応えがあった。トランプにはこんな回顧録書けないだろう。人種に関する問いに答えなければ自分の政策を主張することすらできないという他の候補者たちとの違い、これはマイノリティならば痛いほどわかるだろう。大統領になったからといって特別扱いされることを拒む謙虚なオバマに対して、ホワイトハウスの黒人たちがこれまでの大統領と同じ扱いを受けてもらわなければいけないと言った、その言葉の重さが全てだと思う。
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2009年1月20日~2017年1月20日の大統領の2期の任期。回顧録のまえがきは2020年8月付。「マイ・ドリーム」に記した幼少期からロースクール入学まで、そしてミシェルとの出会いも簡単に総括し、ここではイリノイ州議会議員、アメリカ上院議員、大統領立候補、それぞれの選挙戦を記す。とにかく選挙を戦い抜くのは大変だな、というのが分かる。特に大統領選挙はまず民主党の代表となる選挙、そして対共和党候補との選挙と2段構えで、日本とは桁違いの厳しい選挙期間を戦い抜かねばならないのがわかる。
大統領選で、いよいよ当選が視野に入ってくると、これからは演説の内容にももっと気を配らなければ。当選したあとの実行にもかかわってくる、などという部分にはちょっと笑ってしまった。日本でも米国でも同じだなあと。
シカゴには二重の意味で縁があったんだなあと感じる。最初は大学卒業後のコミュニティ・オーガナイザーの仕事。そしてその後進んだロースクールのインターンでもシカゴの法律事務所で働きそこでミシェルと出会う。そして初めの州議会議員への候補も、このシカゴとの縁によってもたらされる。国政へのステップも、自分の理想とするアメリカ社会の実現には、地方に留まる州議会では果たすのは難しく、連邦上院に踏み込んでこそ果たされる、との思いからだった。
巻頭に、母方祖父母の若い時の写真、母とハワイの砂浜で寝転ぶ写真、母と二人のすました写真、父の写真などが載っている。おばあちゃんと母がとても美人なのに驚いた。口元は母と祖母に似ている。
2020発表
2021.2.21第1刷 図書館