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サークルラインで名探偵うさみちゃんみたいになったギュホ
一緒にパティになろう
都会の匿名性でやっと自由に生きられるクィア
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明るかったり暗かったり日々の生活を感じることができて楽しかった。日常の中でお互い真実をぶつけ合うと傷つくというような文がぐさっときた。友達でも家族でも聞きたくない自分の真実は傷つくし、なかなか忘れられない。
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久しぶりに会ったらきっとお互い「お前超老けたね」って言い合ったりしちゃうんだろうな。大学の近くのモールの喫煙室で、講義終わりにチューハイ片手に馬鹿話に興じていたのが、もう随分昔に感じちゃう。
そんな感じで、本作第一編目を飾る「ジェヒ」は私に大学の友人を思い起こさせた。今となっては彼はもう結婚してしまって、すっかり疎遠になってしまったけれど。特に共通の趣味があるわけじゃないのに仲良く毎日つるんでたなんて、今考えると若かったからできたのかもしれない。だってそうでしょう?今も関係が続いている友人なんて、大体が映画や音楽、ファッションの趣味でつながっている人ばかりだ。
ジェヒと主人公の男の共通点といえば、どちらもぺらっぺらの貞操観念の持ち主だということくらいかもしれない。お互いいつも男の話をして、ゲラゲラと笑って過ごす。まるで学生時代の私達のように。そして二人とも、とんでもなく口が悪いのだ。語り口もいい意味で軽薄で、飾らない言葉が並んでいく。なんとなく日本よりも「オカタイ」印象がある韓国の作家の、こんな文章を読むのも斬新で、大嫌いな紙の本だったけれどすいすいと読めてしまった。
幸いなことに私の学生時代は男に関して言うなれば、ジェヒのようなドラマは起きなかったけれど(他の意味でのドラマ―それもとびっきりヘビーなやつはあった)、読み終えた時に訪れた寂寥感は、学生時代の親友の喪失に気付かされたからかな?あの頃の私も彼の好きだった女の子たちを、HDDのように記録していた。すぐに好きになって舞い上がっては振られて落ち込んで、超恋愛脳だった彼が今となっては一児の父だなんて信じられないくらい。そうやってジェヒも違う人生を歩んでいくんだろう。私も、主人公もすっかり取り残された側なんだ。
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クィア文学は初めて読むジャンルで、性別や生活環境、性格や恋愛観など何もかもが私とは異なる主人公の話だった。
実際私が登場人物たちの感情をどれだけ理解出来たかはわからないが、たまに琴線の触れる一文があったりなんかして、この作品から抜け出せない感覚に陥る。
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すごい面白かった!
そもそもクィア文学を初めて読んだけれど、すごく共感できるし、よかった。
文章でなかなか男を愛する人の心情が語られるのを見たことがないから珍しかったし、読んでいて楽しかった。
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クイア文学というカテゴリを初めて知りました。ゲイの恋愛を描いた韓国の作品。綺麗事や単なるロマンティックな作品ではなく、韓国の社会背景や宗教問題なども絡め、生々しく喪失感、悲哀感があふれ、それでも登場人部のピュアな部分も表現されている。恋愛も人生も一瞬一瞬の感情と出来事の積み重ねなんだな・・・。だからそれが尊い。
主だった女性が、主人公のルームメイト(恋愛感情なし)と母親のみで、彼女らの影響も大きいと思う。特に母親からの抑圧に彼の生き辛さを感じた。興味深い作品でした。
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原題(대도시의 사랑법)ヨンは、大学時代にジェヒと親しくなった。それは男女の関係ではなく、親しい友達付き合いだった。なんといってもヨンは男性と恋愛をしていたのだから。それぞれが付き合った相手のことで相談をしたし、ルームシェアもして生活した時もあるから。(ジェヒより)どの作品もヨンというゲイの主人公の恋愛模様や生活を活写している。作品に出てくるのは、学生生活や、厳しい就活や、職場や、軍役だったりする。韓国の若者達の生活をゲイの青年のヨンの目を通して描いている。
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韓国クィア文学界の新進気鋭の作家パクサンヨンさんの作品。SNSで友人が勧めていたので読んでみました。
クィアだからこその親との関係や恋愛関係、性感染症など社会的ともいえるテーマを、どこか軽さがあったり儚い描きかたをしていて、これまたクィア特有の(?)厭世感やちょっと精神的に幼い感じがよく出ていたと思う。
(訳者さんの力も大きそう)
ソウルやバンコクといった都会を舞台に話が進む中で、ネオンサインが雨で滲みシティポップが聴こえてくるような、もしくはオールで遊んだ朝のようなドリーミーで気だるいな雰囲気がよかった。
主人公のヨンは恋愛、仕事、家族関係基本的に順調に行っておらず、何事にもうだうだ悩んだり、斜に構えがちで、だからこそ関係は終わってしまったけど巡り合うことのできた恋人への気持ちをこんなふうに言葉に、文章にすることができるんだなーと。小説なんだけどエッセイを読んでいるような気分にもなった。
恋愛ジャンルってあまり読まなかったんだけど、クィアの恋愛小説は必ずしも共感できるわけではないものの背景にある状況や些細な場面での行動は自分と重ね合わせて読める側面もあって面白い。
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自由奔放な女性の親友、学生運動に参加した過去を持つ男、バーテンダー、保守的な思想を持つ母を登場人物に、儒教やキリスト教の考えが残る保守的なソウル社会の中で生きるマイノリティの存在を鮮やかに描いた作品。
『1984年生まれ、キム・ジヨン』でも描かれた韓国社会の問題。ルーツとする宗教や事情が異なるにしても、保守的な思想の絡み合う社会の中における多様性の問題という点では共通するのかもしれない、そして日本社会を描く作品では直視するしかない辛い感覚が薄れるから韓国文学を手に取れるかもしれない。
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「ジェヒ」「メバル一切れ宇宙の味」が良かった。映画も楽しみ。*執着が愛じゃないって言うなら、俺は誰かを愛したことなんて一度だってない。
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表紙が綺麗で、題名も気になり読み始めた。恋愛小説と思ってなかったので、驚いた。かなりガッツリ恋愛小説だった。「メバル一切れ宇宙の味」が一番好き。しんどい恋愛をすることって、あるよね。お母さんとのやりとりもあり、切なかった
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これは私たちの、私の物語。
あとがきにあるように、多くの人から寄せられた声、クィアっていったらその通りなんだけど、無視されて、逆に吊し上げられて、罵られて、うるせー!でもそんなの関係ないって、生きてる、恋して、出会って別れる孤独な私たち。
連作でありながら、一人称の「俺」(ヨン)はすべておなじ存在であると同時に異なる存在でもあるという。自嘲ぎみだけどいちばんくつろげる場所を見つけてのびのびして、絶対にその子を、その場所を守ろうとする俺。いたいけな風で、ちょっとかっこ悪いけどそこがグッとくる年上にいかれる俺。イケイケゴーゴーで、ナンパなんかしちゃって?運命?と出会う俺。ひとりになって、おなじように寂しいおじさまをひっかけて、でもやっぱり運命を失った穴から、沈み込んでしまう俺。
痛くて、悲しくて、でもなんだか笑っちゃう。
とにかく訳がいい。軽やかで読みやすくって。大好きな、イ・ランさんの『悲しくてかっこいい人』のオ・ヨンアさん。他の翻訳本も読みたいな。
ジェヒ がとにかく痛かった。なんだか思い出の、いちばん柔らかいとこにぐっときた。
大学時代その頃のわたしが、わたしたちがここに描かれていた。これが青春。これを青春と呼んだ…。なんでこんなに、リアルで、宝物みたいな小説が書けるんだろう。その痛みをほんとうに知っているからなんだろう。なんて安心できるんだろう。
海外の方の動画で知って、映画からドラマを調べて辿りついた原作の、『大都会の愛し方』。本当に読めて良かった。
とつぜんのギャクマンガ日和に吹き出したが。
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朝井リョウがおすすめ本から
なんとも言えない、今までに読んだことないジャンルを読んだ
正直途中飽きてぷつぷつ読み流したせいで話を完全に理解しきれてないところはある
あと韓国特有の制度とか、固有名詞がわからないから肝心なところでどういうこと??ってなったりした、でもそれも含めて新鮮な体験だった
思い通りにならない人生や自分自身のアンコントローラブルな部分への諦念がヒリヒリする、読みやすいのに読んでて辛くなる感じ
何よりも恋愛感情の描写、自分の性欲・恋した相手に対する描写が今までにないタイプのリアルさ、なんかうまいこと感想にまとめるのがむずい、でも表現のバリエーションがとにかく豊富で印象的だった
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朝井リョウ先生おすすめということで手に取りました。
個人的にあまり面白味を感じられず、途中で読むのをやめました。
ただ、翻訳上手いなぁと感じる箇所はいくつかありました。まるで日本人作家が書いたように、すーっと文章が頭に入ってきます。
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いっしょうめは楽しい。途中失速で惰性で読んでる感じ。最後はちょっと気になって読む気になった。
アサイリョウがおすすめしてた理由はわからない