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鏡合わせの事件はなんかファンタジーなのかと思ったら普通にロジカルでした。
でも人間側の方に死体あげなくても良さそう?行方不明のままでも…
表紙の女の子はアヤ様じゃないんかい!
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前作では誰が誰だかよく分からなかったり、アクションが多くて想像が追いつかなかったりしたけど、それが整理されて分かりやすく、すっきり読みやすかった。
話の展開も好みだし、いつものふたりのかけ合いも良き、でもう満点。
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漫画みたいだけど絵にしたら面白くないかもしれない。
まだまだ続く。
はせいしずくが思ってたより人間ぽく描かれていた。
それにしてもロイドの連中...
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2021/11/26 読了。
図書館から。
久々の新刊ー!
表紙が美しい…。津軽君かっこよくなってません!?
毎度ながら、異形種とミステリがちゃんとかみ合ってるわー。途中で、ピン!とはきたけれど、一気読みでした!
で、最後にもうひと返し合ったり。
登場人物広がってるんだけど、次早く読みたい!
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いっそのこと、一度「笑劇」から離れた方がいいのでは。べつに笑えないし、笑うところでないし。軽くていいんだけど。でも無理に笑劇にしてる感が。
しかしタイトルでファルスって言っちゃってるし・・
設定が枷となるとは、こういうことなのかーと勝手に思います。
人狼とか吸血鬼とか好きなんだけど、インフレする戦闘。もはや頭脳より力押し。
あと、真の動機に違和感があった。どうも腑に落ちない。
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シリーズ3作目
謎解きも戦闘も前作を上回る濃さ!
ページ数も増え、ストーリーも重厚感が増し読み応えがあります。
最後にもうひとつ隠された事実があったってとこも、登場人物に深みが増す要因になってて良かったです。
ただトリックのひとつがソレってアリですか?と言いたくなるような箇所があってちょっと残念。
もうひと捻り欲しかった。
あと、ストーリーに対して文章がサラリとし過ぎている感じが… やはり「ファルス」だからかなー?
私的には「挿話」のページで登場人物の心情をもっと濃く描いて欲しかったなーと思います。
「涙が止まらないほど悲しすぎて笑うしかないファルス」そんな作品も読んでみたいです。
今作の重要人物のこれからが気になっていましたが、次回作にも登場しそうなので楽しみです。
星⭐️は前作同様4に近い3。
うーん 4までもうひと押し!って感じです。
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まさに闇鍋ミステリ作品で
オールスターかよ!?っくらいのキャラクターたちの
味の共演に今作も大満足!!
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2作目の勢いのまま、3作目どくりょうしました。
思っていたよりもずっとずっと面白かった…!!
前作よりもバトルが少し減って、その分ミステリ要素が強くなって前に出ていていい感じの配分になっていました。序盤の村に行くまでのところからもう既に引き込まれて、ページをめくる手が全然、まとまりませんでした。
3作目は個人的に大好きな人狼のお話でした。序盤の誰が人狼か疑心暗鬼になる所とかもう…(¯v¯)
最初に窪地周辺の地図があったのですが、途中で地図の霧が晴れるのがとても印象に残っています。
人狼村と人間村…2つの村のちょっとしたすれ違いがとても悲しく、複雑でした。やろうと思えば仲良くなれると思ったのだけれど…難しいかな…。
でも、ノラちゃんが最後に『ルパン』と出会っていて嬉しくなりました。今後、レギュラー入りするかな?
回を重ねる事にどんどん面白くなっていくから続きが気になって仕方がないです。
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近くに人狼の里があるという村での連続殺人事件。
人狼を巡る、鴉夜一行と“夜宴(バンケット)”と“ロイズ”の三つ巴の争い。
冒険活劇としてめまぐるしい攻防に翻弄されていたら、しっかりしたミステリだった。
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伝奇アクションミステリ
前作はミステリ要素が薄めだった記憶だけど、今回はミステリ色も強め
(なんて書いてるけどゴメン、あんまり内容を覚えてないまま今作を読みました)
いやー楽しいね
むかーしむかしにラノベを読んでワクワクしてた気持ちを思い出すよ
何歳になっても楽しい物は楽しいのだ
ノラ(ユッテ)とルイーゼが入れ替わっても気づかれないのはどうなのよと思ったけど
入れ替わっても両親にすら気づかれないというのがルイーゼの状況を現している……と言いたいのはわかる、わかるけどでもそれでもどうなのよ思っちゃうよ(笑
キャラクターも揃ってきて、ここから終わりに向かうのか、もう少し続けていくのか、気になるところです
本当に面白かったのであまり記憶のない前作を読み返してもいいなと思ったけど、他にも読みたい本あるしそして時間は無いしで……困る!!!
幸せな悩み
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前作に比べてボリューム結構増えているけど、勢いよく最後まで読めちゃった。
今回は謎解きがメインで、結末の背景が結構えげつなくて、どんな世界でも犠牲になるのは女子供なのか?という気分になりました。
物語の筋は読めたけど、あの真実はなかなか辿り着けなかっただろう。
ホームズもルパンも前回ののみかと思ったらまたちょいちょい出てきそう。
次巻も楽しみ!
2022.8.10
109
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さて3冊目。私は後から追いかけているので「2」と「3」の間は1ヶ月なんだけど、発行日を見ると4年半開いてるんだ。
前作の感想に「誰が先に人狼の居場所を探し出し、己の目的を達成するか、次作も楽しみ」と書いたが、あまりそんなことは関係なく、《鳥籠使い》一行も、モリアーティ率いる《夜宴》も、《ロイズ》の諮問警備部も、それぞれ時を前後してドイツの山奥の村へ辿り着く。
《鳥籠使い》が遭遇したのは、少女が次々と喰い殺され闇夜に連れ去られるという怪事件。そこに《夜宴》も《ロイズ》も加わって、舞台は村の崖下にある人狼の隠れ里へ…。
前作までとは本の厚さが違って、今回はがっつりとした推理もの。何げない会話や描写のそこかしこに謎解きの手掛かりが撒かれていて、最初から全てを見通していたような鴉夜の推理、この作者らしさを堪能する。鴉夜でも見通せてなかった思惑があったりで最後までしっかり読まされた。
本の惹句に“冒険・バトル・伝奇全部入り”とあったが、前作から続く静句vsカーミラの因縁の対決をはじめとして、《夜宴》も《ロイズ》も人狼も強力で、三つ巴四つ巴のバトルも読み応え十分。
フー・マンチューやら《ロイズ》の第一エージェントやら予告編も思わせ振りに、ルパンにノラも健在で、続きが楽しみ。
鴉夜の“首から下”を取り戻すまでにはまだまだ相当な波乱がありそうね。
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超絶★5 人狼、怪物が大暴れ!狂乱エンタメミステリーの快作 #アンデッドガールマーダーファルス3
めちゃくちゃ面白い!
はちゃめちゃなエンターテイメント小説にも関わらず、待ち受けるのは超衝撃的な真相。そして一連の笑劇を読み終えた後に心に残る切なさ…
同シリーズ1,2と楽しく読んできましたが、本作はもう完全体ですね。
キャラクターが相変わらず強烈!
敵も味方もいくら怪物とはいえ、主義主張や価値観が濃すぎる。
セリフ回しも面白おかしく綴ってくれるし、しかも気品があって日本語がものすごく綺麗。
アクションシーンも鬼カッコいいのよ。いつもの通り破天荒な暴れっぷりですが、高貴さを感じるんすよね。
しかも本作は推しの静句の登場シーンが多くて、応援しながら読めました。
ミステリー小説としても最高なんです。
これ真相見抜けた人いるのかしら、私は圧倒的な衝撃を受けましたよ。
かなり序盤から情報は出してもらってるし、途中途中でも鴉夜がヒントをだしてくれます。でも、全然わからない。
犯人はなんとなく目星はつきましたが、さっぱりわからないのは動機。
そもそも何故こんなことになったの?
しかし終盤ですべてが明らかになると、すべての伏線は回収され、読者は納得感の波に襲われます。そういうことかぁぁ~
ネタバレになるのでふわっと書きますが、こんな常識破りな舞台設定でも、こんな背景、問題意識、枠組みのミステリーを作るんですよ。
新しすぎる! これがミステリー、これがエンターテイメントですよ。こんな作品他にありえないの、 この興奮、誰かわかって。
本シリーズ、ラノベ調だし、装丁も可愛いイラストですが舐めてはいけません。超高品質なエンタメ本格ミステリーなので、ミステリー好きで未読の方はぜったい読んでほしい作品です。
【秋からの推しポイント】
一見、ドエンタメな小説ですが、背景にはちゃんとメッセージが忍ばせてあります。
津軽がロイズに投げた素朴な質問 「なぜ人間は怪物を嫌うのか」。
全てが終わった後、鴉夜が語る村の未来。
人間はひとりでは生きてはいけない。
まわりのみんなを尊重して、良いところを引き出して、助け合って、みんなが幸せになるように生きていくべき。至極当たり前のことなんですが、この現実世界の笑劇でも、できない人がいっぱいで切なくなりました。
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前作の続きで、人狼村へと向かう話。
続き物のデメリットとして、登場人物を把握しきれなくなりがちですが、本作は結構な人数登場してもちゃんと退場していくので大丈夫。
謎解きを楽しみながら一気に読めました。
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文庫書下ろしの「アンデッドガール・マーダーファルス」の第3弾。1作目は、本格ミステリテイストが強く、2作目は多数のキャラクターがうごめく群像劇で、アクション物のテイストだった。3作目は、1作目に回帰し、本格ミステリ要素が発揮された作品となっている。
人狼を恐れる人間の村ホイレンドルフと、人狼達の村、ヴォルフィンヘーレ。二つの村で併行して起こる、連続殺人事件の真相を、怪物専門の探偵、輪堂鴉夜が捜査する。
メインプロットは1人二役。人間の村での4人目の被害者であるルイーゼ。このルイーゼが、人狼の村での4人目の被害者であるノラと同一人物であり、ヴォルフィンヘーレの13歳に満たない少女を、「繁殖」から逃がすために、人間の少女を犠牲にして逃がしていたというもの。正直、2人1役は、伏線があからさま過ぎて、意外性はなかったが、単なる復讐ではない隠された動機には意外性があった。
とはいえ、本格ミステリとしてのデキは平凡。2人1役のメインプロットは、この分量の長編を支えるプロットとしては弱い。
多数のキャラクターが登場する群像劇としても、今作は2より弱め。シャーロックホームズ、ルパン、エリックといった勢力が参戦せず、夜宴もモリアーティや切り裂きジャックが参戦しない。
ロイズから第3エージェントのアリス・ラピッドショット、第4エージェントのカイル・チェーンテイルの二人が参戦するが、この二人は完全にかませ犬
カーミラ対静句の対戦、夜宴のアレイスターとカイルの対戦等があり、それぞれはそれなりに見ごたえはあるが、2ほどのわくわく感はなかった。
静句は存在感を見せるが、反面、津軽の活躍は弱め。最後に、キンズフューラー(最終個体)に近い存在であるノラとの対戦という見せ場があるが、今回は、ほぼここだけが見せ場だった。
総合的に見て感じたのは、笑劇=ファルスとしての弱さ。本格ミステリとしても弱く、ファルスとしても弱い。
本格ミステリとしては、そもそもさほど期待していないので、この程度の味付けでよいが、ファルス、群像劇としては、あと一歩頑張ってほしかった。
とはいえ、起承転結でいえば、まだ「承」だろう。暗躍するフー・マンチューの存在、ロイズの第1エージェント、第2エージェントの存在に加え、ルパン・エリックとノアの接触と、「転」につながる伏線が張られている。
シャーロックホームズもこれで役割が終わりとも考え難いので、この後どうなるかという期待はある。「承」が盛り上がりすぎると尻すぼみになってしまう。そういう意味では、3としてはこのデキでもよいのかもしれない。
アンデッドガール・マーダーファルス3としてのデキは★4としておきたい。
● 挿話1
ユッテとその母が村人に殺されようとしている場面
1 旅行先でのよくある出来事
鳥籠使い一行が、列車強盗を退治する話
2 連れ去られた少女
人狼に村の娘が襲われる。グスタフの娘、ルイーゼも連れ去られる。
3 業務提携
ベイカー街221Bにロイズの第4エージェントのカイルと、第3エージェン���のアリスが現れる。業務提携の依頼をホームズは蹴り、人狼についての情報を渡す。
4 ホイレンドルフ
人狼が出るというホイレンドルフの村に鳥籠使い一行が現れる。
5 理性的犯行現場
ルイーゼが人狼に連れ去られたという部屋を捜査。輪堂鴉夜は、現場の不思議な点に気付く。
6 人狼講義
ホイレンドルフの長、ホルガー村長による、ルイーゼや8年前にいたという人狼の母子の話
● 挿話2
人狼の娘とルイーゼの昔話
7 ローザとユッテの物語
鳥籠使い一行によるよそ者、技師のクヌートと画家のアルマからの聴取。8年前に、ルイーゼが人狼を見つけ出し、2人の人狼を退治したという話
8 霧の窪地
吸血鬼カーミラ、人造人間ヴィクター、魔術師アレイスターの3人は、ホイレンドルフに到着する。3人は、鳥籠使い一行を追うことにする。
9 衝突
ロイズのアリスとカイルが鳥籠使い一行と会う。取引き。ロイズの2人は、怪物の駆除を猶予する。代わりに、鳥籠使い一行は、事件を解決し、ロイズの2人を、人狼の住処へ案内することを約束する。
10 豹変の夜
鳥籠使い一行による捜査の振り返り。事件の手掛かりは窓だという。その夜、アルマが人狼と化す。人狼との対戦により静句が流される。
11 始まり
幕間。輪堂鴉夜は、犯人=アルマを指摘したとして、約束どおり牙の森の情報を得る。鴉夜は、アルマの家の様子を見て「終わるどころか、これから始まるのかもしれない。」とつぶやく。
12 牙の森
窪地に影が怪物の影を作る。「最後から2番目の夜」というダイヤを通してみると牙の一本に重なる。これが人狼の住む森への入口。鴉夜達とロイズは牙の森に向かう。夜宴の一行は、ロイズと鴉夜の分断を図る。遠くイタリアでは、サン・モレク島をある中国人が購入する。
13 ヴォルフィンヘーレ
静句の視点。静句は人狼の村、ヴォルフィンヘーレに流れ着き、ノラ達に助けられる。
14 狼の茶会
ノラ達は、静句に村を出るように言う。静句は助けてもらったお礼にお茶を入れ、話を聴く。ヴォルフィンヘーレでは、人狼の少女の連続殺人事件が起こっているという。
15 赤い刺青の男たち
静句は脱出しようとうるが、見つかってしまう。静句は話を聴くということになる。
16 羊の櫓
静句の尋問。6、7メートルの高さの羊の櫓。レギ婆が嘘と判断すると足場が1つ取り除かれる。尋問が続くなか、音がし、ノラの死体が発見される。
17 余分な銃声
ノラの死の調査。なぜ、銃声が聞こえたのか?
18 葬儀
ノラの葬儀。静句はカーヤの話を聴く。ローザはヴォルフィンヘーレから逃げ出そうとし、羊の櫓に乗せられたらしい。そして逃亡。姿を消した。
● 挿話3
ローザが羊の櫓に乗せられたときの回想
19 濃霧ときどき人造人間
ロイズと鴉夜の前に人造人間ヴィクターが現れる。鴉夜と津軽を連れ去る。これは全て津軽の想定どおり。ヴィクターはカーミラが動けるようになる夜までの時間を鴉夜に与える。ロイズはホイレンドルフに戻る。
20 流れの交わる場所
鴉夜と津軽は、ヴェラの手ほどきを受け、静句と合流する。ノラの死体が見つかった場所で捜査を行い、鴉夜は地下洞窟を見つける。
21 斑蛾の道
地下通路には盗まれた散弾銃、斑蛾の大群、「執行猶予」という文字がある誰かがいたと思われる場所、アルマの死体があり、道はホイレンドルフにつながっていた。
22 帰ってきた少女
ホイレンドルフでは、ルイーゼの死体が見つかる。ロイズのアリスは鴉夜が通ってきた抜け道の存在を知り、ホイレンドルフの人々を引き連れヴォルフィンヘーレに向かう。
● 挿話4
捨てられたルイーゼをユッテが見つけ、助けるシーン
23 黄昏どきの怪物たち
夜宴が動き出す。カミーラはカーヤを襲う。ヴェラの助けを借り、静句を救い出す。
24 人狼対鬼殺し
津軽が人狼を倒す。ロイズとホイレンドルフの連中がヴォルフィンヘーレに到着
25 進軍
人造人間ヴィクター対ロイズのカイルの対戦。カーミラと静句の再戦。アリスとアレイスターの対戦
26 怪物のとりえ
ロイズのカイルは腕力を封じる専門家。鎖の尻尾を使うサブミッションのエキスパート。ヴィクターが破れる。真打津軽対カイル。ヴィクターの助けもあって津軽の勝利
27 静句とカーミラ
静句とカーミラの再選は引き分け。鴉夜はヴェラの手を借り、事件の真相を知る。
28 犯人の名前
謎ぼ狼にカイルは殺害される。アレイスターがアリスに勝利。人狼村と人間村が対峙する中で、鴉夜による謎解き。「ご紹介しましょう。ホイレンドルフのルイーゼさん、またの名をヴォルフィンヘーレのノラさん、またの名をユッテさんです」
29 月下の推理
ホイレンドルフのルイーゼ連れ去り事件。人狼はどうやって窓から出たのか。人狼の姿では出れない。狼の姿ではルイーゼを連れ出せない。そもそも誰も侵入していない。したがって、逃走した狼=ルイーゼ。アルマも殺されていた。
ヴォルフィンヘーレの連続殺人事件。ノラの死体は蛾に触れていない。秘密の通路はルイーゼが暮らしていた。ノラの死体こそがルイーゼの死体だった。
ホイレンドルフ事件の犯人は偽ルイーゼ。ヴォルフィンヘーレ事件の犯人はノラ。二人は同一人物で、その正体は生きていたユッテ
ユッテが考えたのは、二つの村をぶつけて対消滅させるという復讐。ルイーゼの協力も得て、1年半前からユッテは二重生活をしていた。
探偵、輪堂鴉夜が現れたので、ユッテは、アルマを生贄にする。静句をおとりにし、ルイーゼを殺害。ノラの死体に見せかける。二つ目の銃声は静句を救うためのものだった。
ノラはいう「謎解きは、おしまい?」、「だとすると、あなたは最後までは辿り着けなかったのね。」ノラは去る。
● 挿話5
1年半前。ユッテはルイーゼをさらい、計画を伝える。ルイーゼは微笑む。「何から始める?」
30 鳥籠の外
ユッテの逃走を真打津軽が防ごうとする。ユッテは終着個体(キンズフュラー)に最も近い個体
津軽が仕掛けた罠を全て上回る。ノラは、信じられないスピードで洞窟を暗闇にする。最も強く、最も固く、最も速く、最も賢い人狼。津軽は何とかノラを地底湖に落とす。そして、津軽のねらいどおり、ノラは体から水滴を落とすため��、ぶるるっと身を震わせる。その隙に、津軽はノラを捕まえた。
鴉夜が現れて、ノラを逃がすように言う。鴉夜はいう、「推理を間違えた。犯人は君だ。でも動機は復讐じゃなかった。君は、ヴォルフィンヘーレの少女達を逃がしたんだ。」
ヴォルフィンヘーレの娘は配合の道具とされていた。そのような境遇から娘を救うためにノラは行動していた。人間の娘の死体を利用して、人狼の娘を逃がす。
ノラも外の世界へ逃げ出した。
31 夜明け前の怪物たち
鳥籠使い一行、夜宴の一行が村を去る。夜宴は、2人の人狼を連れて帰る。アリスはカーミラの餌食に。
場所は変わってイングランドの港町。五冷血という吸血鬼の一人、狂血、ヴァーニーがロイズの第1エージェント、オックス・セブンリーグに倒される。
オックスは、方向音痴。ウィンダミアの森で消息を絶つ。
場所は変わって地中海。中国人、フー・マンチューは国を建てるために島を買おうとする。
32 犬も歩けば
ノラは流れ着いた地で男から財布をするが、空っぽ。すった男、ルパンにつかまる。ノラがツガルとつぶやいたことから、ルパンとエリックはノラに声を掛ける。