神様なんか信じない僕らのエデン 下【電子限定かきおろし＆おまけ付】 みんなのレビュー

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投稿者：kaya　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

αもΩも、まだ誰もその存在を知らない世界で
人類初のαとΩ、いわばアダムとイヴとして覚醒した少年たち。

オメガバース設定のある作品の最初の数ページで説明されてきた
人類の第二の性への進化の過程がまさにこれなんですね。
オメガバースの世界はこうして始まったんですねぇ…

ある日、突発的に始まった西央の発情とフェロモンに引き寄せられた喬。
その現象の意味もわからないまま、二人は
体育倉庫でこっそり身体を重ね続けていました。

3日が経過し、ようやく西央のヒートが落ち着き始めた頃、
身体の変調に遅れ、今度は喬の心に変化が起き始めます。
それはヒートが終われば、また以前の日常に戻り、
西央が自分から遠のいてしまうことへの焦りでした。

周囲への支配欲求や西央への独占欲が高まり、
自分の中で“α”が目覚めていく感覚に戸惑う喬。
そして、西央に彼女がいることを知ると、
嫉妬から西央を乱暴に抱いてしまいます。

守りたいのに、笑っていて欲しいのに…
雄の部分が表出し、己の過激さや傲慢さ、暴走するαの本能と
芽生え始めた恋心の狭間での葛藤が息苦しいです。

それでも、自分の気持ちを冷静に見つめ、これから西央と
どう向き合っていきたいか、ちゃんと結論を導き出せた喬は
ある意味では全然高校生らしくなく、大人びていて、
一人前に愛を知る男の表情をしていました。
ちょっと格好良かったな…

一方の西央は喬から向けられた激情を嬉しく感じていました。
頭で難しく考えがちな喬とは違い、こちらは心で感じるタイプ。
心に従って純粋に喬を求め、喬からの言葉にも行動にも歓びを感じ、
その全てを受け容れた上で彼の“メス”となることを望んでいました。

喬のいない空間で、寂しそうに残された喬の“気配”に寄り添う
愛おしいような、切ないような表情はまるで恋しているかのようでした。
最初は明るいイケメンくんだったのに、この7日間ですっかり
健気で可愛らしく、色気溢れる男の子に変貌を遂げておりました。

そして、未知の変化を経て、恋と本能に揺れ、迎えた7日目の朝。
二人だけのエデンを出た喬と西央が選んだ答えは―。

ラストが素晴らしすぎて、もうなんか胸がぶわぁっとなってしまった…
「世界でたった1人の俺の異性」てすっごい台詞。本当に高校生？
ともかく新感覚で、ロマンチックで、ものすごい読後感でした。

大体“進化”の一言で済まされがちなオメガバースの世界観を
遺伝子レベルの変異として捉え、人間の身体機能の向上や
オカルティックな能力の発現など、喬の科学的視点を通して
未知の部分が解き明かされていくのが目からウロコで面白かったです。

その“進化”に子孫を残すため以外にも環境への適応力や種の強化などの
意味付けがなされていて、オメガバースの世界がより一層深まりました。

神から“進化”という名の祝福を受けた反面、
そこには世界に二人だけという孤立感も背中合わせなわけで。
最後は世界の各地で彼らと同じように、進化の始まりが垣間見えます。
二人が“普通”に堂々と笑って生きていける世界が早くやってきますように。

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投稿者：れんぽん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

2人で乗り越えたヒート、喬くんはほんっとカッコいい。りりとの不安、すごいだろうな。でも！ずっと絶対守ってくれる。続きが読みたい！！！

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投稿者：コリラックマ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

人類初かもしれないΩとαに気づいたのは、やっぱりαたる
織人だったという納得。αの定義が構築されていく様を見て
いくのがとても面白い！

不安しかない自分と向き合いながら西央を鼓舞して支えよう
とする織人がとても素敵です。
こんなに清々しい恋愛を久々に読んだ気がします。
バリバリにエロいのに、何故か下品じゃない。
魂レベルで引き合う2人と、番に見合う自分でありたいと
成長する織人を愉しむ物語となりました。

織人のお父さんが何気にいいキャラなので、お父さんにも
期待してます。よき理解者になってくれそう。

こんなに面白いのに、何で今まで気づかなかったんだろう？
他の作品とは違うレベルで面白いです。別物です。
オメガバースが好きなら、必読です！

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投稿者：はっしー　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

人類初のオメガバース
楽しかった〜
絵も綺麗で表情が豊かだしストーリーもしっかりと読み応えがありました。
薄い本も続きでみます。

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投稿者：たこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ハッピーエンドで良かったです。その後の二人の学校生活、それから大人になった二人も見てみたいです。一ノ瀬先生大好きです！

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投稿者：豆乳ミルクティー　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

上下巻でヒートの一週間の間の話なのだが、たった一週間とは思えないほど中身が濃い！
オメガバース物はどうしてもエロ中心になってしまう気がするけれど、この作品はそれだけでなく、事柄の理由や理屈がわかりやすくて面白かった。
エロは多いけれども、とても美しいです。

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投稿者：スニン　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

人類初のオメガとアルファの二人。

ということで私は自分たちの体の変化の謎を解くみたいな展開を予想してたんです。

が、結論として、この上下巻ではそういう話ではなかった。

オメガバ設定は、なし崩し的に体の関係を持っちゃうという舞台を整えるためだけでしたが、そこから二人がホントの恋人になるまでをヒート期間という短い時間で濃密に丁寧に描かれていて、読後はすんごく満足しました！

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投稿者：みずき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

人類初のアルファくんが、一週間という短い期間の中で憧れから恋を自覚して葛藤の末にものすごい包容力を身に付けカッコ良くなっていくのが、すっごい素敵だった。
また、守られ大事にされていく中で自分のすべてをさらけ出せる唯一の存在としてアルファくんを好きになっていく過程、その後のすれ違いなど、すごく読んでいて心が痛かったので、ラストのプロポーズはほんとにほっとしたし心の中で万歳でした。
二人の物語としてはまだまだ序章なので見届けていきたいです。

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投稿者：KoLe　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

何をとっても星５つです。絵もストーリーも素晴らしいし、量もちょうどです。ここで終わっているのが映画っぽくていいと思います。
線がとてもきれいでいつまでも眺めていたいです。何度も読み返したいし、からみも濃厚ですしオススメです。

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投稿者：咲耶子　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

「穏便」がモットーの喬くんがどんどんαっぽく。オメガに対する優位性を発揮したり、凡人に大して嫌悪感を持ったりしますが、自分たちに起こったことを冷静に分析。
そして、これから先どうしたいのか考えていきます。良い子。
普通の人類が滅んで新人類と入れ替わって行くんだろうな・・・。
それまで「擬態しよう」ってセリフ、逃げではなくて未来への挑戦みたいな感じでグッと来た。

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投稿者：ササキ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

織人は博識で医者の息子だからてっきりオメガバース体質について研究すると思った笑
でもアルファに蝕まれて少しずつ豹変していく織人が怖かったけど変わらなくて良かった！
このまま幸せになって欲しいですね

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投稿者：のりのり　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

オメガバースの始まりを描いた作品です。何が起こっているのか分からないまま事態は進んでいくのですが、主人公が冷静に分析・判断しつつ愛情をもって進めているので、心配なく読んでいられます。主人公は進化の一つか？ととらえていて、実際もしこんなことが起きたら、こんな風に始まるカップルもいるんだろうな、と興味深かったです。
絵も抜群にきれいでかわいい。
この先、初めてゆえに戸惑うことだらけの二人でしょうが、きっとなんとか切り抜けていくんでしょうね。その先も読んでみたいです。