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初めて湯川秀樹先生の本(文章)を読んだ。
終戦の数年前あたりに書かれたものをまとめたもの。
学徒出陣した学生へ向けて「しばらくの伴侶となれば」などとあり、なるほどそういう時代だったかと改めて考えさせられる。
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二部構成。
自伝的な部分と、研究者としての思いの詰まった部分と。
中間子理論発見のまさにただなかに書かれたものであるだけに、新たなものを創造する時の息吹のようなものが感じられる好著だと感じた。
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前半の,物理学に関する論述は,わかりやすくかかれているものの,それでも素地のない者にとっては,難しい内容だった。
後半の,随筆は,素晴らしいものが多かった。
P.85「学問することの喜びがこの頃はことさら身にしみて感ぜられる。くる日もくる日も研究生活を続けていけるということは,「喜び」などというにはもったいない,本当に有り難いことである。」・・・以前の自分の状態を思い出すフレーズです。身に沁みます。
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第1部は面白かったけど、第2部、第3部はまぁ割と平凡かな。
観測とは選択すること、という量子力学的できごとのシンプルな表現がとても気に入った。
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中間子理論でノーベル物理学賞を受賞した著者のエッセイを収録している本です。
20世紀における物理学の革命について、著者自身がそうした動向に触れたときの所感を交えつつ、わかりやすく語っています。また、著者の自伝である『旅人―湯川秀樹自伝』(角川ソフィア文庫)の内容を補完するようなエッセイも含まれており、両方併せて読むことで、著者のひととなりがより理解できるように思います。
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・『学問することの喜びがこの頃はことさら身にしみて感ぜられる.くる日もくる日も研究生活を続けていけるということは,「喜び」などというにはもったいない,本当に有り難いことである.』:同じ気持ちを持っている点では,自分もアカデミア向きの人間なのだと思った.
・『大学に勤めているおかげで,若い純真な人たちと一緒に教えつつ教えられつつ研究していけることである.(中略)数多くの新しい弟を持ったような喜びを感ずる.』:企業で研究するか?大学で研究するか?この気持ちを持てるかどうかではないか.
・湯川先生が中間子論を発表したのは27歳の時で,同じ歳なのに,こうも差がついているのかと思うと自分の凡才を痛感する... 凡才なりにのんびり頑張ろう.
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湯川秀樹のエッセーは、たいがい素晴らしい。理論物理学者であるからといって、過度に抽象的な論理や言葉の綾を使ったりせず、真っ当な人の真っ当な言葉で素直に綴られている感じを受ける。
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少し期待はずれ、内容は物理の教科書のような感じでそこに少し著者独特の見解を肉付けしたような内容。物理を人並みに勉強して来た自分からするとはいはいはい。と言った感じでした。
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書物は思想の凍結であり、結晶である
無駄に終わってしまったように見える努力の
繰り返しの方が、たまにしか訪れない決定的瞬間よりずっと大きな意味をもつ