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めちゃくちゃ豪華な作家陣でしかも書き下ろしなの!?ってことで、発売日を心待ちにしてた!
乾くるみは、イニシエーションラブしか読んだことないけど、次から次へとよくアイデア浮かぶわ~と思った。読み終わった後で見方が全く変わる。
大好き米澤穂信!凶器はなんだ?というミステリーですが、終わり方のなんとも言えん後味の悪さが大好き。仄暗い。どんな凶悪犯よりも怖いわ、ここに出てくるやつ。無邪気に残酷。
芦沢央はコロナ禍について。めっちゃ面白い~っていう話ではないけど、グッと来た。誰もが最初から悪意を持ってるわけじゃない。
大山誠一郎は初めて聞いた作家だったんだけど、アンソロジーって筆力が顕著に出るからかわいそう。
他が良すぎたのか。
有栖川有栖は有名だけど今回初めて読んだ。結構キャラものなんだね。凸凹先輩が好き。パズルとミステリの違いが面白かった、なるほどそういう展開に行くのかという驚き。学生アリスシリーズ読んでみよう。
辻村深月はね~~コロナ禍の現実を突きつけてくれた。私は正直日常生活に全く支障がないんだけど、こういう現実があるって言うのをわからせてくれた。経験してないからわからないんじゃなくて、それを想像してわかるようにするのが作家なんだね。話の展開は読めるけど、そこに至るまでの葛藤とか現実がうまいわ。
この中でどの話が好きかって聞かれたら、米澤穂信かな~。でもそれは読み終わった今日の感想であって、また変わってくるかも。
アンソロジーとしても完成度高い話でした。
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神様は必ずどこかから見ていて、悪いことをしたら報いがある──と、幼い頃に親や祖父母や周りの大人から言われますよね。私は、大人になった今でも、かたく信じています。その神様の仕掛ける“罠”なのですから、一筋縄ではいかないんです、これが。
…って、あんまり言い過ぎちゃダメですよね。出来るだけネタバレなしで感想を書きたいと思っているので。
アンソロジーは、いろんな作家さんに触れるいい機会です。大山誠一郎氏は初めて読みました。ぜひ別のも読んでみたいです。
同じシリーズで『時の罠』もあるようです。こちらも読みたいです。
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有栖川有栖さんの江神シリーズ、大山誠一郎さんの赤い博物館シリーズの新作を読めて満足‼︎
辻村深月さんの物語も面白かった!
イヤミスは好みではないので、ラストが良い終わり方でホッとした。
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お気に入りは乾さん「夫の余命」と辻村さん「〜ロマンス詐欺」。
乾さんは、すっかり騙されました。何となく違和感を感じていましたが、まさか夫婦が逆だったとは。奥さん何だか報われなくて後味悪かったです。
辻村さんは地方から上京したが、コロナ禍で大学も休学で仕送りも見込めず振り込め詐欺に加担しそうになった耀太。その騙す相手である未希子とのメッセージのやり取りで徐々に逆に惹かれていくのはコロナ禍ならではな感じでした。大事にならずにホッとしました。
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乾くるみ、有栖川有栖、芦沢央、辻村深月◎
有名作家の最新作を読み味わえる贅沢なアンソロジー。アンソロジー作品は気に留めていなかった作家の魅力を知り、読書の幅を広げられるので最近お気に入り。
乾くるみ『夫の余命』
イニシエーションラブはカラクリに途中で気づいてしまったので、周りが騒ぐほど凄いと思わなかったし、文章内容もあまり上手だとは思わなかったけれど、この作品は先入観を見事覆された。後ろから二度目を読み直してしまった。
米澤穂信『崖の下』
読みながら犯行に使われた凶器を一緒に考えた。凶器がわかったときはそんなに驚かなかったが、考える過程が楽しかった。
芦沢央『投了図』
今のコロナ禍の社会の不満や状況を上手く組み込んだ作品。内容もすっきりしていて読みやすく、タイトルと内容がマッチしていて上手いなと思った。とても好き。
大山誠一郎『孤独な容疑者』
昼ドラでありそう。普通。
有栖川有栖『推理研VSパズル研』
面白かった!一緒に考えながら読み進め、クイズの見事なカラクリにも納得してしまった。綾辻行人の作品よりもユニークで登場人物が魅力的だと思った。謎を解いた後も、クイズを正解はないのに、ミステリー的な視点から真剣に考えるところが、大学生っぽくて最高だった。有栖川有栖の作品を読んだことなかったが、ネットで作品を調べ、江神二郎シリーズ、火村英生シリーズを読んで見たいと思った。
辻村深月『2020年のロマンス詐欺』
作中のロマンス詐欺や傷害事件は現代のネット重視社会だからこそ起こり得るなのだと、本当にありそうな事件だと思った。恋愛要素を最後に入れているため、事件や登場人物が報われたように感じた。主人公もネット上の未希子も人間味があり、等身大な自然な感情移入ができた。
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SL 2021.8.13-2021.8.16
短編集。
米澤穂信と辻村深月さんが目当て。
で、どちらも良かった。
他は、初有栖川有栖で、面白かった。
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夫の余命 乾くるみ/崖の下 米澤穂信/投了図 芦沢央/孤独な容疑者 大山誠一郎/推理研VSパズル研 有栖川有栖/2020年のロマンス詐欺 辻村深月
物語が終盤に近づく度に???と思って戻って読み返す。それでも狐につままれたような感じが残って鼻がむずむずしている。不思議な面白さだった。
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辻村美月さんの作品を読みたくて手に取り、あわよくば他の作家さんを開拓したいと思い読みました。
短編集なので、6人の作家さんの作風が濃縮されている感じで、とても良かったです。同じ本にまとめられているので、作風とか似ているのかな?っと予想していましたが結構違いました。話自体も全然違います。(普段読書しないので、そういうものならすみません汗)色々な作風に触れたくなってきた人にはいいと思います。星一つ足りないのは、やはり好みがあるからで、それぞれの作家さんの作品を知っている人はその方のだけ読み込んで、あとはサラサラって感じでもいいのかな…
普段あまり読書をしておらず、知っている作家さんが少ないので、これから他にもどんどん読んでいこうと思ってます。
ひとつの話の長さも久しぶりに本を読む人には丁度いいと思いますし、繰り返しになりますが、色々な方の作品が読めるので、同じような状況の人がいたら、おすすめです!!
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『夫の余命』完全にやられた。読み終えた瞬間に後ろから読み直し。キラキラしたお話が、真っ黒な話に転換された。
『崖の下』これはちゃんと決着するの?残り5ページでそう思ったが、見事着地。途中で出てきた氷柱が凶器に違いないって思ったわたしは何?米澤作品には、知識欲をくすぐらさせられる。
『投了図』つらい話。現実にきっとあちこちで起こっていると思うと。
『孤独な容疑者』ん?事件直後にわかったんでは?ちょっと無理ありすぎな。
『推理研VSパズル研』青い目緑の目の謎解きもよくわからないし、結局、何?わからない。
『2020年のロマンス詐欺』そうなんだろうなーと思って、あー、やっぱりってちょっと残念がらせておいて、落とした感情を引き上げてくれる流石だなって思った。きっと前にすすめる。
圧倒的に『夫の余命』が好み。
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ほとんどが知っている作家さんだったので、手に取ってみた一冊。
乾くるみさん
時を遡っていくストーリー展開が面白かったし、短編なのにしっかりと練られた伏線とその回収がかなり良かった。
米澤穂信さん
米澤さんの作品らしく仄暗い感じがたまらなく好みだった。ミステリーとしても完成度が高かった。
芦沢央さん
今もなお人々の生活を変えてしまうコロナ禍の中での話。鮮やかな心理描写が相変わらずだし、タイトルと重なり合う部分に思い至ったときの切なさがかなり好みだった。
大山誠一郎さん
初めて読んだ作家さん。面白くないわけではないのだが、ほかの作品と比べると少しだけ見劣りするような気がした。可もなく、不可もなくという感じ。
有栖川有栖さん
筋道だった、論理的なミステリーは今まであまり読んでこなかった通り、少しだけ苦手だった。好みではないけどかなり面白いなとは思った。
辻村深月さん
コロナ禍で、期待していたものとは違う孤独な生活を強いられてしまった男子大学生の話。辻村さんの、コロナ禍で感じる息苦しさや孤独さを切り取る心理描写に惹かれつつ最後まで読み切れた。ストーリー展開としてはありがちかもしれないけど、とても面白かった。
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*
『神様の罠』この一冊の中で、
6人の作家さんの物語が楽しめました。
乾くるみ 夫の余命
米澤穂信 崖の下
芦沢央 投了図
大山誠一郎 孤独な容疑者
有栖川有栖 推理研VSパズル研
辻村深月 2020年のロマンス詐欺
コロナ禍での抑圧や不安が反映された話や、
予想からひっくり返され爽快な話など、
色んなミステリーが楽しめます。
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6人の作家による短編集。
有栖川有栖目当てで読んだ。どの話も面白かった。
乾くるみ「夫の余命」
「イニシエーションラブ」でまんまと騙されたので、今回は騙されるもんかと思いながら読んだ。途中で、もしかして…と思いながら読み進めたけど、もしそうならあまりに胸糞悪い話だなと感じたが、そのまさかの胸糞悪い話だった。でもこれは主人公がそうさせたので、これはこれで幸せな最期だったんだろう。胸糞悪いけど。
米澤穂信「崖の下」
凶器が消えたミステリー。これも最後が悲しい。
手掛かりは全て提示されていて、読者も頑張れば凶器は見つけられる、かも。
私は無理だった。
コロナ禍の切ない話が、
芹沢央「投了図」と辻村深月「2020年のロマンス詐欺」。
前者は普段人の少ない町で開催される将棋の大会を巡る話。最後の数ページで明かされる動機が切ない。以前であれば皆が諸手を挙げて歓迎しただろうイベントもコロナのせいでそうもいかない。切ない。
後者も切ない。押し切られる主人公は悪くないと、つい感情移入して思ってしまう。19歳でコロナに翻弄されてかわいそう。最後は悲しくない終わり方で良かった。
大山誠一郎「孤独な容疑者」
これは疑いながら読んだ。が、残念ながら解けなかった。
真相は怖い。
有栖川有栖「推理研VSパズル研」
久しぶりに学生アリス読んだなー。相変わらず皆青春してた。
パズル研は究極の理論派なんだと思い知らされた。ミステリから人間味を全部剥ぎ取って、ロボットみたいにプログラムだけ組み込んだら、この話は解ける、のか?
ちょっと難しくてついていけなかった。。自分の脳みそが残念…
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「夫の余命」乾くるみ
余命宣告を受けた新郎に添い遂げる新婦の一途の愛について読まされていると思いきや。もちろんすぐに読み返しました。
「崖の下」米澤穂信
米澤さんの作品が読みたくて手にとった短編集。最後にひぃーっとなったけど、やはり米澤さんは長編が好き。
「投了図」芦沢央
まさにコロナ禍だからのエピソード。オリンピック開催を控えてとても心が痛む。
「孤独な容疑者」大山誠一郎
んー納得がいきませんでした。
「推理研VSパズル研」有栖川有栖
抽象化→具体化という一連の流れをパズルと推理を使って説明するのは面白かった。
「2020年のロマンス詐欺」辻村深月
コロナ禍の閉塞感を上手く盛り込んだ作品。辻村さんの心情描写にはいつも胸がギュッと掴まれる感じがする。
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6人のミステリー作家さんによるアンソロジー。好きな作家さんばかりで、デザートの盛り合わせのような贅沢な一冊でした。
「夫の余命」乾くるみ
ラストでオセロの白と黒が反転。乾さんの作品にはいつも騙されるけれど、きれいに騙されたのが嬉しくなるな。
「崖の下」米澤穂信
まさか、そんなものが凶器だったなんて! 前代未聞ですね。
「投了図」芦沢央
将棋のタイトル戦がオリンピックと重なる。もやもやするけどさ、この作品に出てくる将棋ファンの少年のような若い世代がいっぱいいるんだろうな。その子たちのせっかくの機会を奪っちゃいけないのかもね。でもやっぱ、ちょっともやもやするな。
「孤独な容疑者」大山誠一郎
23年前の警察、どんだけ無能なんだ!
「推理研VSパズル研」有栖川有栖
パズルの答がよくわからなかった…。
でも、そんなことはどうでも良くて。
私、アリスたちとほぼ同時代に京都の大学生だったから、学生生活の描写が懐かしすぎて…。学生アリスシリーズの、殺人事件が起きてない時を描いた作品、もっともっと読みたいなぁ。
「2020年のロマンス詐欺」辻村深月
真面目で純朴な若者が、こんなふうにちょっとしたきっかけで、人生の落とし穴に落ちてしまうんだなぁ、と考えさせられちゃった。最後に希望があるのは、辻村さんの母性かなぁ。
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6人の作家それぞれの特徴がよく出ていて力作ぞろいのアンソロジー。叙述トリック、倒叙もの、ハウダニット等々パターンの異なるミステリを堪能。いきなり文庫ということでどれも2020年〜21年初出。コロナ禍の今をリアルに映し出した話もある。各氏の新作がまとめて読めてちょっと得した気分になった。