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「まず漠然とした剥奪感が先にあって、それを正当化するために敵を見つけようとしている。それが在日コリアンだったり、中国の脅威だったり、権利を主張する女性や障害者だったりする。現代的なヘイトというのは、はっきり言えば誰が対象でもいい、自分たちを脅かす存在として名指しできる対象であればいい。」
「みんなで叩いてもいい人」を槍玉に挙げる連日の報道を見て、ああ、これだなと感じた。
本当にこの国の嫌なことは「地震」だけでいい。
勘弁してほしい。
内なる優生思想に関しては本当に恥ずかしいんだけど自分にもあってがっかりする。過去にやってしまったこと、優生思想が露呈した経験を毎日思い出して、なんて嫌なやつなんだろうと何度も後悔する。「もしかしたら私も同じ境遇になるかもしれない」という想像力が欠如しているんだと思う。想像力の乏しいやつめ!
どうしても自分のマイノリティ性に関心が向きがちだけど、自分が履いている"下駄"について改めて認識して変えていかなければと思う。
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どの章も、すべて内容が濃くて、これ以上ないくらい100%に言葉で表現されていると思う。
多くの人に読み継がれてほしいし、何度でも読み返したい。
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自分もよく「自己責任」という言葉を用いる。親からもよく聴いた。資本主義の権化のような言葉かもしれないが、それによる無意識の不寛容さを容認してたのかもしれない。現代に蔓延する鬱屈さの正体をいつも探していて、それに気づかせてくれる本。
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うーん、わたしと反対側の筆者の本。
理想論に感じてしまう。
自分の周囲の社会的弱者を全力で救っているのは分かりましたが。
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読み進めていくと、どんどん、自分の内なる部分の様々な感情や醜さが、作品によって言語化されていった。
優生思想や安楽死など、様々なテーマについて相模原事件を切り口に対談が行われている。これらのテーマについて、ある程度自分なりの考えを持っていたはずなのだが、作品を読み進めていくと、それがあっているような間違っているような不思議な感覚を覚え、何が正解か分からなくなってしまった。
この本を読むことで、安楽死などの難しいテーマについての答えが得られた訳では無く、むしろ自分の考えが揺らいでしまったが、それでいいと感じる自分がいる。
この本を読む意義は、自分や他人の命について答えを知ることではなく、見つめ直すきっかけとすることが答えなのではないだろうか。
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様々な方々と対談やテーマは私にとっても考えさせられました。
テーマが難しく、気持ち悪さを感じるところもありましたが、しっかり考えていかなきゃいけないことだと思いました。