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ライターのリアルがどんなものなのか気になって購入。生活を含めた実際の仕事のイメージが掴めてよかった。
それとは別に、文章創作に興味がある人間として興味を惹かれた話題もいくつかあった。「面白い」記事を書くための角度の付け方や、言葉や文章で表現することで経験の記憶が薄まっていくというジレンマについてが特にそうだった。
「面白い」記事を書くための角度の付け方については、どういう切り口を人が新鮮だと思うのか?という関心に対してメソッドを打ち出している。これをここで見られたのは幸運だったと思う。
メソッドを打ち出している部分はこの点に関してだけでなく、ライターという仕事を回していく上でのエッセンスについて書かれている項でも散見された。
ものごとを因数分解してわかりやすく伝える文章には、さすが職業ライターだなと感じた。
言葉や文章で表現することについてのジレンマもまた、普段からそうだよな……と感じていた部分が言語化されたようで頷けた。
興味が惹かれた部分についてはまた時間を置いて読み返したいポイントだと思う。
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漠然と「書く仕事がしたい」と思っている方におすすめの本です。
「書く仕事とは何か?」のすべてが詰まっている……!と言っても過言ではありません。
「ライター」は「書くだけ」が仕事ではない。
ということが、よーーーくわかる。
「書く仕事」の解像度が上がる一冊です。
私はこの本をきっかけにさとゆみさんのライティングゼミに興味を持ち、実際に受講しました◎
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この本は面白いって言うか、
素敵な本だな~って思った❗
勿論〝書くこと〟が好きな人や、
それを職業にしたい人にはとても役に立つ本だと思う。
だけども、書くことに興味ない人でも、
この本はきっと役に立つんじゃないかな❓️
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特に興味深かったのは、視点と視座の話。
例えばさ❓️1人の女性がいたとするじゃない❓️
その人を誉めちぎるシーンがあったとしよう(笑)
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まず、その人の外見を見るか❓️内面を見るか❓️
これって〝視点〟の話なんだよな。
でもこれが、男性目線で見るか女性目線で見るか❓️
老人目線か、子供目線で見るか❓️
これでまた「誉めちぎりポイント」は変わるわけです。
これが〝視座〟ってやつです。
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そういう考え方って、普段意識してなかったなって、
この本を読んでいて感じたわけなんですよ。
物事の発想を柔軟に転換できる思考力って、
いわゆる『クリエイティブ発想』ってやつだと思うの。
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今を生きる上で、サバイバビリティ(生き残れる可能性)を
上げる事って、すごく重要な思考力だと思う。
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自分を俯瞰したり、冷静に物事を分析したり、
そういうのって、普段からしてないとなかなか出来ない。
その考え方は、書く仕事とか全く関係なくてさ❓️
どんな人にも当てはまる事だと思うの。
自分が社会や組織、それぞれの立場で、
どういう風に立ち回っていくか、
または、それ以外の可能性を模索したりとか。
この人の本を読んでいると、色んなことに気付かされて
ホント面白いんだよ❗
何回も読みたいなって思う本でしたよ(笑)
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僕も書く仕事をしているので、「なるほど」と感心したり、「そうだな」と納得したりすることがたくさんありました。これから書く仕事をしたいと思っている人におすすめしたい一冊です。
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ライターは翻訳家に似ている。取材内容を噛み砕いて分解して、ありのままを分かりやすく読者に伝える仕事。
巷によくある作文技術に関する本とは異なる、ありそうでなかったジャンルの本かも。
ライターの仕事内容について様々な角度から知ることができ、仕事の裏側を見せてもらっているような感覚になる。異業種の仕事内容を知るのは面白い。ライターになりたい人向けに書かれている本だが、単純に読み物としてすごく楽しめた。
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書くことへの愛と苦悩が詰まった作品。たくさんたくさん考えて経験されてきたのだな。ライターを目指している人の教科書のようなものだと思った。素晴らしい。
p.48 ライターとは、日本語日本語に翻訳する仕事
円、ライターは1から受け取った素材をもとに、その人の意見で原稿を作る人。コラムニスト、8行生子とは、素材そのものを自分で調達し、自分の意見を中心に原稿を作る人といった感じでしょうか。同じ隠し事の中で、ライターの仕事に1番近いのは翻訳かなと私は思っています。特にインタビュー銀行や書籍の原稿においては、ら、求められている職能がとても似ていると感じる場面が多々あります。〜相手の意図を汲み取って、最も適した日本語表現に置き換えると言う点は、翻訳作業にとても似ていると感じます。
p.179 ライターの仕事=言語化のお手伝いをすること。言語化のお手伝いをするとは、すなわち、取材相手の思考を押し進めることに他なりません。だからベストなのは、取材中に質問や対話を重ねて、相手に言語化まで知ってもらうこと。でも、それは時間の制限もあるし、話してもらわなければいけないこともてんこ盛りなので、本当に難しい。下手朝とは、「取材中にはそこまで言語化されなかったが、改めて振り返ると、こういうことを言いたかったんだろうと推測して書く」になるのではないでしょうか。
p.181 インタビューと言う言葉の語源をさかのぼるとわかりやすいかもしれません。インタビューとは、そのままでは存在を確認できない「inter (間はざま)」を「view(見える化)」する作業なのだと思います。この人が感じた「悲しい」を、この人が感じた「感動」を、どうしたいれば1番伝わるのか。それを考えながら、①取材相手の体の中から言葉を掘り起こす。そして、②掘り起こした言葉を、もし別の表現に置き換えたほうがしっくりくるのであれば、置き換える。ここでインターをビューする視点が必要になります。そして、その作業こそが、ライターの取材して原稿を書く作業のように思います。
p.228 意識しているのは、こちらから自己開示すること。具体的には、「最終的に良いものができればいいと思っているので、仕事の進め方や原稿に手を入れていただく(赤字を入れていただく)のは、全く嫌ではありません。気になるところは何でも起こしてください」と伝えます。
p.238 「君のことをこんなに愛している仲間がたくさんいるのに、君は僕たちよりも、その誰だかわからない人の言葉を信じるの?それは僕たちに失礼じゃない?」慰めるのではなく、むしろたしなめるように発せられた、そのセリフに、私ははっとしました。そうか。どこの誰かもわからない人の言葉に傷つく事は、自分を大切にしてくれている人に対して失礼に当たるんだな。これは当時の私にとっては衝撃的な発見でした。この本を読んで以来、私は2つのことを決めました。1つは、どこの誰かわからない、名前も名乗らない人の思い通りに落ち込んであったりしない。自分を嫌う人のために、自分の時間や心を奪われたりしないし、自分の生き方を変えたりしないということ。そしてもう一つは、もし私が、心を痛めることがあったときは、それは私が好きな人を傷つけた時だ。その時は猛烈に反省した押し込もうと言うこと。
p.248 ディスコメントの因数4パターン
①文章の中で、主張したことについて、そもそも違う意見だと言われた場合、②文章そのものが読みにくいと言われた場合、③読者の方にむしゃくしゃすることがあって、誰でもいいからから見たかった、と言う場合、④本来届かなくて、良い時ちゃんに届いてしまった場合
p.254 スケジュールで事故らないために、私が先輩から教わった以来続けている事は、「仕事が来たら一回だけ手をつける」こと。
p.256 「報酬予測誤差」
始める前と終わった後の、脳内のギャップが大きければ、大きいほど気持ちが良い効果のことを報酬予測誤差と言うそうです。
p.319 人は、自分と同じ経験をした人の話だけに共感するのではないと言うこと。個人的なエピソードでも、それを深く掘った井戸の底は、隣の江戸とつながっていて、それが「共感」になることを、私はこの本から学びました。深い井戸はそこで隣の人とつながる。これもコラムやエッセイを書く楽しさの1つです。
p.325 Love the life you live. Live the life you love.
p.327 私たちが文章書きたいと思うのも、もしか若葉ラリーを増やしたいと思ったりするのも、「一生涯でできる体験を言葉の力で増やしたい」と絶望する、そんな根源的な欲求があるのかなと考えました。でも、その一方で、私は文章を書く事は、確実に「世界を狭める」ことだと思っています。言葉にすることで、元の体験を固定化してしまうし、物語にしてしまう。これが、言葉の良いところであり、注意しなければいけないところです。
p.329 思考とは「気体」みたいなものだと思います。浮かんでは消えて、ふわふわしていて、捕まえところがない。それを目に見えるようにしたいと思ったら、私たちは口に出して話しています。考えたことを、言葉にする事は、思考を「液体」化するようなものだと思います。口に乗せた言葉は常に、流去っていく。その言葉が他の誰かに届くときには、また違った言葉になるし、違った形になる。グラスが変われば形が変わる、やはり液体みたいなものだなと感じます。だから、流れていく思考、どこかに怒りでつなぎ止めようとすると、やはり私たちは、文章がことになります。文章を書くことで、思考は一時的に固定されて「答え」になる。自分の思考であれ、誰かの思考であれ、固体になると、それは人に幸出せるようになります。固体にすると言う事は、言い換えれば「物語」することでもあります。物語化して、答えになった文章は、時間も空間も越えて人に差し出せるようになります。それが例えば、記事であり、コラムであり、書籍です。誰かの漂う思考をつなぎとめて文章にしたい。そして他の誰かに届けたい。そんなふうに考えたことを続けてきました。だけど、時々思うのは、この流れて、子供たちは、本当にこの物語に閉じこめていいんだろうか、ということです。物語にするときにはいつもある種の暴力が働きます。こう解釈したいと私が思った彼彼女は、本当にそのストーリーを必要としていたのだろうか。本当はそこに静香に置かれただけの言葉を、勝手に線で繋げ、デザイン処理しちゃっていないだろうか。そのことを自覚的になればなるほど、言��がツルツル指の間をすり抜けていくと言う時があります。だけど、この喪失に視覚的になることが、書くことを仕事にする人間の責任だと思います。
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読む限り私には書く仕事は向いてないと思います。
自分を追い込みそうで、クソリプに過剰反応しそうですし。
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フリーランスは、すべてが自分の時間。仕事もプライベートもない。
ライターの表記(名前)は財産。本名でもペンネームでもいいが、簡単に変えないこと。
営業は、自分ではなく企画、自分のネタを売り込む。編集者には企画だしのノルマがあるから。
1文字いくらの相場は、1/5~1/10程度。
インタビュー、取材は、予定調和(クリシェ)を超えてからが勝負。そこまではあらかじめ勉強しておく。最初の5分が勝負。
企画を通すパターン。その道のプロと一般の人との常識の差を意識すること。
ライターに必要な能力は、まず企画、取材、原稿、コミュニケーションのうち、企画が一番、次が企画、原稿能力はさほどでもない。
企画とアイデアは別もの。アイデアはたんに思いつき。企画はビジネスとして価値があるもの。
物書きとして生きていくには、すべての仕事先を失客している人生。
原稿を書くだけでなく編集作業もできると単価は上がる。
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タイトルにあるような思いのある人は手に取ってみてほしい。
書くことは、何たるか。
そして書くことは、一見自由奔放に書けるようでいて、そうでは無いことを温度感のある筆者の言葉で教えてくれます。
そして改めて、私は本が好きになりました。
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書くこと、それを仕事にするということについて。
働くことをこんなにイメージできるのかと思うと同時にすごい仕事で頭が追いつかなくなる〜感覚。
書くことってものすごいエネルギー使うんだと思うけど、その分やっぱりとても豊かなことなんだろうなと感じます。
言葉に救われることの多い私なので、書くことを仕事にする人のこんな素敵な本が読めて嬉しかった。とても希望だった。読みやすくてすぐ読み終えたし、また思い出して読み返したい本です。
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『書く仕事で生きていくのに最も重要なのは、文章力ではありません』という一文がこの本全体を象徴していて刺さる。
ライターの仕事について書かれているけど、SNSで発信する私達にも参考になる。
書くことは、ほとんど生きることなんだと教えてくれる一冊。
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まずはタイトルと帯。つかみがうまい。こう来たらたとえ商売として考えてなくても書くことに興味のある人ならグッと心を掴まれることでしょう。
内容も話すように書かれている文章がとっつきやすくて読みやすい。章立ても飽きないように適切な長さでどんどん読みたくなる。
構成も考えられているなぁと。この本自体が本づくりの見本になっているかなと。
確かにご本人のおっしゃるようにプロとして文を書き続けるということは、書く才能というよりは視座視点、企画の発案が大切なんだろうとも思いました。
後半に進むに従って、より実践的な突っ込んだ内容になっていくのも面白い。本気で余すところなく書きたい人に知恵を与えようとしているのが伝わってくる文です。逆に言えばここに出てくるようなことが出来ない人はプロの物書きとして続けていくのは難しいのだろうとも感じさせられます。
単なる読み物としても十分面白いです。
(実際はハウツーものとしてよりそう読む人のほうが多いかも?)
エピローグに「文章を書くことは確実に世界を狭めること」とあり、どういうことかと疑問でした。でもその解説(?)として著者のお父さんのことについて書かれているのを読み、深く納得。私自身自分の父が亡くなったあとに父の思い出をあるところに投稿して掲載されたことがあるのですが、私はそうすることが「父のことをこの文をきっかけに思い出し、そしてそれ以外の感情は忘れてしまうだろう」(経験の固定化)というように考えたことはありませんでした。でもそう言われてみると確かに著者のおっしゃるとおり。
それは決して書いたことを後悔することではないし記憶が固定化されたりそれ以外を忘れてしまうこともやむを得ないことではあるけれど、やはりさみしく哀しいことでした。
私はそれだけでいいけれどプロはさみしいと言うだけではすまないものがあるでしょう。
考えてみたらそれはすごく怖いことでもある。ライターは取材して相手を主体に物を書くのが本分でそこには書き手の感情は通常入れない。(と本書にもあったと思う)なので取材して書くものとは違う自分の経験や感情から文を書く場合は経験の固定化という怖さに、覚悟のようなものを求められる場面が多くあるのではないかなと考えさせられました。物書きで生きていく人の性(さが)というものを深く感じさせられるエピローグでした。
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ライターという仕事の奥深さか知れる一冊。書くことのプロフェッショナルとして、書くことに止まらず、生業としてどう仕事に向き合うべきかも語られており興味深い。そこだけを切り取るとビジネス書的にも読めてしまう。ライター業を常に俯瞰的に捉えて、全体の中でバランスを見ながら自身のポジションやアウトプットを冷静にコントロールする。ライター業だけに限らずどんな仕事にも通じる姿勢とも言えそうだ。後段にあった「視点」と「視座」の話は、何かを生み出すことを生業とするものには大変参考になる。思考を気体、液体、固体と態様を変えて表現されたところも、なるほどなあと思わされる。
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「書く仕事がしたい」と思って読み始めたら、より強く具体的に「書く仕事がしたい」と思うようになった。
ライターは作家やエッセイストに求められる「面白は」はとりあえずは考えなくても大丈夫、「間違っていない」「わかりやすい」文章が書ければライターとしてやっていける、というところに希望がみえた。著者の性格の明るさや行動力がライターとしての強みになっていると感じた。
セミナーを受けているような感覚でサクサク読み通せる一冊。
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インスタで紹介されていて興味が湧き図書館で借りてみました。
(書く仕事がしたいわけではなく、読むことが好きなので書く仕事をされている方を尊敬しているのです。。)
もちろんライター向けの本ではありますが、そうではない私でも他者との関わり合いの中でどう生きていくか、また処世術なようなものまで知れて、刺激を受けました。
ものごとの受け止め方、整理の仕方、考える方向、トラブル対処法・・・どれも大切なことばかり。
例えば、書く仕事に必要な技術のチャプターの導入部に
・何事もデータをとって、まず、何をとって何を捨てるかを決める
・最小の時間で最大の効果が得られることから手を付ける
・条件に左右されない原理原則を探る
・実践で調整を繰り返す
・ひとりで考えず相手の意見も聞く
・平均点をとる、負けにくい仕事をする
と、ある。これだけでも素晴らしくないですか?!
でも(ご本人もおっしゃっていたように)著書を読んだだけでも圧が強めというか、パワーがありすぎて、ちょっと飲まれそうになります。
読者を選ぶ書き方かもしれません。
でも、気概があり信念があり、素晴らしい生き方をしていることは間違えありません。
あ、それと、書く仕事をしていないけどわかるかもー!と共感した部分。
表現すべき言葉を多くもつことで、例えば一つの体験をいろんな表現で嬉しいと言えたら、人生におけるうれしいの数は増えるのだろうか、という一節。
私は書く仕事はしていないけれど、こうして読書レビューを続けていると、少しだけ表現する言語が増え(それを言葉に出さず、ましてや書かずとも)それを心で思うだけで、豊かな気持ちを実感します。