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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物同士が、愛でもなく、恋でもなく……。かといって、うーんどういう言葉で表すべきなのか……。異質の関係と書きましたが、そうとしか思えなくてー。
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読後の感想は,残酷なやさしさのテーゼ.無知故に人を傷つけるやさしさは確かにあって,普通気にもしていない.やさしさに傷ついている人が,それを分かってもらうために最も触れてほしくない所をさらけ出すしかないとしたなら,それは隠され誰にも理解されないという無力感しか残らないのだろう.
世間から疎外された更紗と文の悲しい物語は,一人では持ち得なかった強さを二人で支え合うことで手に入れて終幕となる.理解者が梨花ちゃんしかいないのが口惜しい.せめて谷さんがちゃんと取材して記事にしてくれれば・・・.でも二人はそんなことを望んではいないのだろう.
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ああ…この作家さんのあまりの深さに溺れそうになる。どの登場人物の中にも自分に似た瞬間があり、そして全く異なる瞬間も確実にある。
行き詰まったように見える先にある、わずかな希望が心地よい。
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読みやすい優しい文体で息苦しい普通が描かれている。切実に好きな関係で2人が一緒に居られることを願うばかり。
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辛かった。
現代に生きるみんなに読んでほしいなと思った。
自分の常識の尺度で、他人を測って理解した気になってはいけない。
わかってるけど、なかなか難しい。
DV男はほんと苛立ちが半端なくて、吐き気が…
こいつが1番やばいだろ…
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誰かに話したい悩みを打ち明けたいのに、わかって貰えない。だから諦めようとしてしまう。
その感情にとても共感しました。
『確証もなくぼんやりと自分を励まして生きている。』
凪良さんの一つ一つの表現に救われた気がしました。
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いやー。また物凄く心に残る作品を読んだぞ。
あらすじから予想していたよりはるかに良かった。
まず、構成がとても良い、というか上手い。
最初の章はあれがベストだと思うし、「誰の話か」が分かった時の切なさとカタルシスが最大限に引き出されるような構成だと思う。
朝井リョウの『正欲』を読んでから、私の中で「正しい(性)欲」というものの認識が以前より揺らいでいるのだが(このレビューをご覧の方で未読の方には強くおすすめします)、本書で更にというか、より一層複雑化してきて正直混乱しているところ。「病気」についても初めて知った。
最後まで読んでからタイトルを見ると、もう色々な気持ちが溢れてきてしまうのだけれど、どうか二人が幸せに静かに暮らせますようにと願わずにはいられない。
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発売当初、たまたま目に入って数ページ立ち読みしただけで引き込まれ
買って帰って家で読み始めた時あまりの面白さに
ページを捲る手が止まらなかった。
寝る間も惜しんで読んだ本は本当に久しぶりで
読了した時の満足感がとても大きかったのを覚えている。
目の前の事柄だけじゃなにも分からない。
更紗と文の関係は2人にしか分かりえない。
映画化も楽しみです!
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安心できない日々は人を用心深くする。
幸せなほど重みを増すそれ。
どれもささくれだっていない。
あれが子供のころで良かったと思う。あのころは寂しい会いたいという感情だけでそれを意味のある思考としてまとめることができなかった。だからまだマシだったのだ。あの頃の寂しさや悲しさや惨めさをしっかりとした言葉で組み立ててお城を建ててしまったら、私はそこに閉じこもって抜け出せなくなったかもしれない。
凪良ゆうの小説を読むことは自分の中にある優しさを疑う契機となる。
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話の軸は、翻弄されつつも根を張った彼らの揺るぎない関係性で、とてもいい話だった。最後、彼が語り手になるとちょっと社会派っぽくなって、読み終えた直後にぱっと浮かんだことばは、忘れられる権利、だった。
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この2人の関係を表す言葉はない。
恋人でも夫婦でも、友達でもないけど、
やっぱり愛なんだと思う。
枠にはめてあえて言葉にする必要もないし、説明することもない。
普通や常識にとらわれずにいたいと、常に思ってるけど、でもやっぱり私も囚われてると思った。
もし2人のような人が身近にいたら、職場のような人たちと同じような反応をしてしまうかも。
真実は本人たちにしかわからないのに。
悪気のない優しさは人を傷つけてしまうこともあるんだな。
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これを読んだ時点ではこの二人の関係がいまいち理解出来なくて、ある意味真実の愛じゃないかと思ってしまった。
でも、最近NHKのドラマを見てアセクシャルな人達なのだろうかと思い至った。
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ーーねえ文、わたしってどんな子だった?
他人に聞かなければ自分がわからない更紗があまりにも悲しい。
更紗も文も相手の幸せをひたすらに願う。肉欲を伴わぬその関係性は、もう『家族』で良いのではないかと思うのだが、それは幸せな家庭に育ったものの傲慢なのであろうか、家庭が崩壊した過去を持つ二人はそれを是としない。
ただひたすら二人の幸せを願って読み進めました。
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メディアを通して他者が捉える事実と
実際の当事者が経験した真実とは異なる。
なんとも考えさせられた。
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文の話がとてもつらかった、、最後は救われてよかった。どうか文と更紗がこれからも幸せに暮らせますように、、。