投稿元:
レビューを見る
キレのいい話しです。
母親は 看護婦さんだった人
身体も丈夫 気も強い 仕事もできたんでしょうね。
痴呆になると大変です。
二人部屋の 相手の人を叩き出したり
一方 篠田さんは乳がん
かの有名な 聖路加病院に入院
食事は 派手ではないが美味しい!と書いてある。
乳がんて 全摘すると こうなるんだ!
乳房の再建手術って大変そう
そのあと 痒いんだ
なんて思って一気に読みました。
自分はガンだけど 介護は続く
施設移るのって大変だったよな!
と思い出しました。
パワフルな娘とパワフルなお母さんです。
投稿元:
レビューを見る
すごい。久々の星5つ。
圧倒された。怖くて医療ものは読むのも観るのも憚れがちの自分が、親の介護とセットとなればいま一番の関心ごとでもあり、素通りするわけにはいかなかった。結果、打ちのめされたけど、覚悟も決まった、ような気にさせられた。
介護にも乳がん闘病にもそれぞれのケースがあるとしても、この人の場合はどれも誇張がなく、ウケ狙いでもお涙頂戴でもなく現実を淡々と、時に笑いや凄みに変えて機関銃のように放たれた気がする。
何回か声を出して笑ったし。
エッセイなのに感動もした。文学賞受賞の時。素晴らしいご褒美を頂く日とお母様の施設移動の日がまさかのブッキング。ここで読者が感動と涙をホロリと落とすと狙ってはいなかったよね、どうだろう。女ってすごい、と誤解を恐れずに言ってしまう。
篠田節子作品は、若い頃に『女たちのジハード』を読んでいたく感動したことは覚えているけど、その後はちょっとそれこそハードボイルドすぎるイメージで読んでいなかった。
エッセイでこの勢い。健在だった。
ご本人は再発もなくお元気なんだろうけど、この作品の出版はちょうどコロナ禍直前。お母様はどうなったのだろう。自分もこうなるのか、と日々思っての介護、果てしないように見える介護。
まだまだ自分は甘っちょろいなと思って読了。
投稿元:
レビューを見る
認知症と乳癌と、想像されるフィクションではなく、実際のリアルが語られてるエッセイ。
いい事も悪い事も、包み隠さず、筆者の気性かおおっぴらに語られていたのが好印象でした。
投稿元:
レビューを見る
☆読む前に知っていたこと
がん=治らない悲観する病の時代ではなくなりつつある。でもだからといって取っておしまいではないし、術後にも厄介なことはたくさん待ち受けている。
乳がんの経験がある家族がいるので入院の際お金を払えば個室にできる件や治療の選択肢についてはある程度知っていた。
☆知らなかったこと
介護に関しては無知だった。介護によって自分の身体のことは後回しになってしまうこと、施設はどこもいっぱいで簡単に入れないことは知らなかった。
※☆は独自の項目です。