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リポグラムといって、50音の中から使ってはいけない音を決めて、その音を使わずに小説を書くという方法があるそうだ。
例えば、「あ」を使ってはいけないとすると、「ありがとう」とか「愛」とかは使えないので、「感謝している」、「ラブ」と表現するみたいな方法だ。
この本は短編集になっていて、それぞれの短編をまず制限なしで書いたものがあって、その後にそれぞれ違う音を制限したリポグラムバージョンが複数書かれている。
さすがは、言葉遊びの天才・西尾維新という感じの小説ではあるんだけれど、
小説として物語を楽しもうと思うとちょっと読んでいて退屈してしまった。
リポグラムで表現が変わっているとはいえ、ストーリーを繰り返し読む事になるので、ストーリー展開に飽きてしまうからだ。
それでも、西尾維新の言葉遊びを堪能できる、おもしろい本にはなっている。
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【図書館本】リポグラム……“言葉遊びの文学”としてはなかなか面白いけれど、“物語そのもの”として読むには、少し難しいと思った。どの作品も、グループ後半に進むに連れて読みにくくなっていくのはなぜだろうか。同じ内容の短編をいくつも読むのはそれなりに苦痛だけれど、短編ごとに違った味わいを楽しめるのは良かったと思う。
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こうも言葉遣いが違うだけで同じストーリーのハズなのに印象がちがうのか。時代も性別も自由自在だ。あるときは平安の世に。あるときは現代に。ストーリーも出来上がってるが、こんな言葉遊びがあったとは!
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特定の語または文字を使わないという制約のもとに書かれた作品「リポグラム」。
「た」とか「を」が使えないって結構大変だなと思った。そんななか、古文ぽかったり関西弁で乗り切るところがすごいなーと。
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西尾維新の作品なのでストーリーの面白さは間違いなかったです。
でも同じ話を計5回も連続で読むことになるので(詳しくは本の紹介を見ればわかると思います)3回目ぐらいから自分は飽きてきてしまいました。ただ単語一つを変えるだけでも文全体の雰囲気がガラっと変わり(関西弁になったり古文になったり)同じ話のはずなのに違う印象で読めたのは読書体験として面白いものであったと感じています。
『倫理社会』が自分の中では1番好きでした。倫理ポイントが貨幣の代わりとなり、善人でなければ生活できない社会って設定斬新でいいなと思いました。
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さすが西尾維新といった言葉遊び満載の本だった。
先に読んでいた「残像に唇を」と少し似ており、使える文字を制限して同じ短編を何度も書き直すと言ったものだった。
使える文字と共に文体も変化していき、同じ内容なのに読み飽きなくて面白かった
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西尾維新作品を初めて読んだ。
「言葉遊び」の西尾維新らしい作品だと思った。
制限された言葉の中で、4編な内容が損なわれないように、言い回し、単語、口調といったものがそれぞれ異なり、同じ内容なのに異なる小説を読んでいるようだった。
自分の知らない単語が多くでてくるため西尾維新は語彙が多いなと思った。
最初の「妹は人殺し!」は4編全て読んだが、後の物語は最初の章のみ読んで終わった。
各章のキーとなる文章を比べてみるだけでも面白い。