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主権国家は国際法で裁けない。
なぜなら主権国家間の対等を認めている国際社会(ウェストファリア体制)においては、超国家的な警察権力、検察権力は存在しない。
国際司法裁判所は被告となった国の同意がなければ審議が行われない。
例外は戦争で敗戦国になった国
マルクス主義の基本的な考え方は、唯物論
唯物論=下部構造(経済のあり方)が上部構造(政治制度や考え方)を規定するというもの。
経済という人間の生活を成り立たせている物質的な土台(下部構造)に基づいて、これに適合する政治制度や法律といったものが組み立てられること。
マルクス主義者からみた資本主義の問題
資本主義は人間を含めてあらゆるものを合理的な計算の要素に還元していく。
本来は相互に人格的な価値を認め合うようなものであるべきなのに、損得勘定にまみれた意識の中で単なる要素の要素の関係としてみるのが当たり前になっている。
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現在の、このなにやら怪しげでおかしな世の中を見た時に、決して外せないのが〝フランクフルト学派“である気がして、詳しく知りたく手に取った一冊でした。もっと深く知りたかったので、それはまた、別の本に求めることとして、今まで漠然とした資本主義・共産主義に対する理解が、お二人の言葉でしっかり説明されることによって、より自分の中に落とし込めました。少し遅れて日本に入ってくる様々な現象、、、パープルペンギンゲーム等によって、幼い頃から性別の自己認識に対しての疑いを植え付けられる子供達が、今後日本でも増えてくるのでは無いか、と危惧してしまった。
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リベラルは人間に巣食う根のように刈っても刈っても生えてくる草のような思想で認知バイアスからは抜けられない。資本主義も同じく市場競争に躍起になって格差差別が起こる。社会体制がどうであっても人間は私的利益のために生きている生物なので本質的には変わりはないのだけれど。マルクス資本論は人間の本質的根幹をなす重要なプロセスを示している。
お二人の話しは知的で面白かった。そして私もマルクス資本論に惹きつけられました。
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『#「リベラル」の正体』
ほぼ日書評 Day787
対談形式で書かれた著者の1人が、元バリバリの共産党員というのが売りの一冊。
なぜご本人は共産主義の闇から抜け出ることができたのか、逆にその嘘に気づけない人がいるのはどうしてかの分析もさりながら、共産主義者による資本主義打倒のための戦略を熟知しているが故に、現代社会のそこかしこに見える危うさにも、より敏感に気づくことができる。
わが日本の左傾化も「戦後」に始まったことではない。
近衛文麿首相と今の官房長官にあたる風見章(実は『共産党宣言』に最大級の賛辞を信濃毎日の連載記事に記していたり、戦後には尾崎秀美をマルクス主義の殉教者として礼賛したりと、バリバリの共産主義者)の会話で、「日華事変がのんべんだらりと引き伸ばされて行けば、厭戦気分の爆発から、革命は必至の勢いであることを認めていた(…が、革命後の皇室の扱いについては、ロシア革命後に処刑された)"ツァーの二の舞では困るなあ" と顔をくもらした」があったことを、風見本人の日記に記している。
その風見の弟子が政治評論家の森田実で、森田の結婚式の媒酌人を風見がつとめたほどの関係。森田はブント(共産主義者同盟)の結成にも関わった人物であるが、それが自民党宏池会のブレーンに収まっている。
日本メディアの左傾化は(少なくも "左" ではない)日本人には常識だが、実は米国においては、BLMに代表されるマイノリティサポート運動を隠れ蓑に、政権奥深くまで共産主義勢力が入り込んでいる。さらに、中国共産党のバックアップを受ける団体がトランプ再選阻止に大きな役割を果たしたことについても明快な指摘がなされ、やはりそうだったのか!感が強い。
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