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ブラックホールの撮影に成功した国立天文台所長・本間希樹氏が小学高学年から中学生向けに書いたもの。
どんな『スゴい!』発見をしたか、2ページにさらっと書かれていて(細かすぎないので読みやすい)、ページをめくると『ヤバい!』ことが2ページ書かれています。『ヤバい!』といっても、変な人列伝ではなくて、さらにスゴい史実が書かれていています。すべての人物が宇宙に関係する発見をした科学者で、コペルニクス、アインシュタインなど誰もが知る科学者から、あまり一般的には知られていない科学者まで網羅されています。トリビアも沢山書かれていて、隅々まで楽しめる本となっています。
特にケプラー。ケプラーが、地球の少年が精霊に月へと連れて行ってもらい、宇宙の秘密を教えてもらう内容のSF小説を書いていたことにびっくり。登場人物に母親をモデルにした精霊と話せる薬草売りの女性を書いていたため、母親は魔女と疑われて7年間も囚われの身に…。お母さん、お気の毒過ぎるけど、どんなストーリーか読んでみたいです。
こういった本を読むと、古代ギリシアですでに地動説を唱えていたアリスタルコス、地球の大きさを計算したエラトステネスなど、大昔の人の探究心には驚かされます。
星がきれいだなー、夕焼け赤いなー、月食のときにお団子食べちゃおか、なんて単純な発想の私は全科学者に敬意を表します。