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投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今年は日本共産党が結党してから100年なので出た本。80年党史が出てから、日本共産党は党史を出していないが、100年党史は出るだろうか?
外部の出版社が出した一般の読者向けの日本共産党史となるとないもので、日本共産党が目の敵にしていた立花隆の「日本共産党の研究」なら手に入るが、これは実質的に袴田里見が逮捕される昭和10年までしか書いていない。
通史としては出来ているとは思うけれど、戦前のスパイリンチ事件や戦後の「極左冒険主義」時代の記述が甘い感じがする。
野坂参三の除名についても言える事だ。「闇の男」を暗に批判しているようだが、この本に書かれているように元々、野坂が山本縣蔵の粛清に何らかの関わりがある事が党内外から指摘されている。
著者は野坂を庇うが、志賀夫妻や袴田里見が内心、やましい気持ちを抱きながらも、ソ連から帰国したがっていた関マツを見捨てた事を、どう思っているのだろうか?
転向についても何か気になる。水野成夫の労働者派が転向の中でしか出て来ない。予防拘置所には転向した三田村四郎がいたし、戦後、復党した転向者の中には戦時中は戦争協力をした人がいるのに口を拭っていた人もいるではないか。全連邦共産党内の権力闘争や「ソ連防衛論」で「無謬」のコミンテルンの方針が揺れ動く上に日本の事情など知らないボリシェヴィキが成功体験であれこれ指示を出す事やソ連の実体に気がついたという面もあるだろう。
「戦前の指導部には女性は皆無であった」とあるが、中央委員だった児玉静子や獄死した飯島喜美はどうなるのか?
中でも気になるのは在日朝鮮人党員がほとんど言及されない点だ。戦前は朝鮮人が党員や全協の活動家となり、戦後も昭和30年までは党の要職を務め、また朝鮮人部・民族対策部の指導下で朝聯・民戦が存在していた。印貞植のように転向して「内鮮一体」の旗振り役となった人がいるが、何よりも北朝鮮で粛清された人が数多いるから書けなくなったのだろうか。コップに関わり、転向してからは「親日派」となり、光復後は左翼陣営に復帰せずに韓国で戦時中の言動を批判されながらも天寿を全うしえた金龍済本人に取材して書かれた「愛する大陸よ」のような本を読むとそう思う。あと、ソ連共産党のような「総本山」や中国共産党のような「老舗」と違って、国際共産主義運動史では目立たないにしろ、朝鮮労働党と朝鮮総聯との関係は日本共産党のあり方において無視出来ないものがあると思うが。六全協で離党したとは言え、朝鮮総聯の活動家は日本共産党員にとって旧知の「同志」だったではないか。
筆坂秀世が共著者の「日本共産党vs.部落解放同盟」に他の元党員が書いた昭和40年代の支持者の点描がある。徐々に日本共産党が選挙と赤旗拡大に軸足を移すからか、「Z革命」のヤマギシ会と「1975年ハルマゲドン説」のエホバの証人に移る人がいたようで、実際に「現代こころ模様」のような本もある。
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当然ながら真偽の程はわからないのだけれど
著者は自民党と題する本も書いておりそちらも大批判等は起きていないようで
本書も礼賛でもなく罵倒でもなく信頼していいものかなと思う
日本共産党を誉めるも貶すも本書を読んでからと
今後はきっとなるのだろう
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武装闘争の放棄など大きく変化した百年の歴史を追い、国際比較と現状分析を交え、今なお「革命」を目指す日本共産党の全貌を描く。
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立花隆『日本共産党の研究』を読んだのは随分前のことになるが、3.15や4.16における大量検挙、武装共産党から非常時共産党、そしてスパイリンチ事件と、戦前の共産党が弾圧により党としては壊滅していた史実は大体記憶に残っていた。
本書は結党から100年になる共産党について、その歴史を辿りつつ、現在の活動状況や組織の現状を具体的に紹介するものである。
戦後の共産党については、個人的には、1950年のコミンフォルム批判から所感派と国際派の分裂、対立、幹部の地下潜航、山村工作隊等による武装闘争、そして55年の六全協による武装闘争方針の放棄、この辺りまでが関心範囲であった。本書で一連の流れが掴めたし、ソ連、中国等の影響がいかに大きかったかも、良く分かった。
「第3章 宮本路線と躍進の時代」以降の記述は、これまであまり類書もないのではないかと思われるし、信頼し得る資料やデータに基づく客観的な分析が行われており、大変勉強になった。当事者たる共産党の党史では不都合なことはあまり書かれないし、対立する者たちの記述はあまりにバイアスがかかっていそうなので、そうした意味からも本書は、政治学者の書いた一般書として貴重なものだと思う。
共産党と言うと、“敵の出方論“や民主集中制が問題視されるが、著者は、最近に至る綱領・規約の改正の推移や内容を詳しく記述する。ソ連の崩壊等共産主義に対する逆風があっても、日本共産党の硬い態度がいかがなものかと思われたが、そうした環境の変化に一定程度対応しようとしていることなども、本書により知ることができた。
また、本書では、共産党の野党共闘に対する考え方や実際のアプローチについてもかなりの分量が割かれている。(“民主連合政府“とか、懐かしい言葉だ。)
最近の野党間の選挙協力に関する記述もあるが、小選挙区制などの選挙制度が非常に大きく議席数に影響してしまうし、共産党にとってはあまりメリットがないので、これは難しい問題だ。
最後に、「弱体化する党組織とこれから」として、党員・機関紙の減少と高齢化、逼迫する党財政の現状がデータと共に紹介される。こうすれば良いという確かな道が見えている訳ではない。「共産党はどのような道を歩んでいくのか」との問いかけをもって、本書は終わる。
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正直に言うと、戦前戦中の日共の歴史にはあまり興味が持てず、なかなか読み進められずにいたが、
コミンフォルム批判=所感派国際派のバトルあたりから急に面白くなった。
「終章」において、過去の経緯と現状の課題がコンパクトにまとまっている。新書としてはページ数の多い本書を読む時間が限られる読者が積読で終わるなら、終章だけでも読んでおく価値があると思う。
本書は、日本共産党という角度から見た現代史/政治史、とも言えるかもしれない。
なお、日共が学生運動の破壊者、敵対者として振る舞ってきた歴史についての記述が非常に少ない点が気になったが、あとがきで理解した。著者は、すでに学生運動がもう破壊し尽くされた後の87年入学なので、そこに関心はあまりなかったのだろう。
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日本共産党を敵視するでもなく、とはいえ忖度するでもなく、分析する名著。今後、日本共産党を研究する上での前提となる本になるだろう。
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今年100年の共産党。自分が選挙権を得てから、いや選挙というものを知ってから、ずっとある政党は自由民主党と日本共産党だけになってしまいました。著者はそれぞれについて中公新書を書いている人です。日本の政治の両極を俯瞰した視点から見つめる、というスタンスそのものが、この新書の存在価値を高めているようにも感じます。未読ですが自民党の方の副題は『「一強」の実像』。で、日本共産党の方の副題は『「革命」を夢見た100年』。細かいですが「夢見た」という過去形に、この党の「これから」の難しさが表象されているような気がしました。知ってるつもりで知らない日本最古の政党の「これまで」がテンポよくまとめられいます。「これまで」を知れば知るほど「これから」の困難が予想されます。最終章で著者も可能性を提案しているのですが、さて、それに対する党としてのメッセージが聞きたいところです。「革命」という「愛」とか「恋」とかみたいな抽象性と実際の政治体制の「リアル」の整理整頓を、ぜひ。やはり問題は民主集中制か。それがクリアしない限り斉藤幸平いうところのジェネレーションレフト(それが日本にいるかどうかは置いておいて…)は取り込めないと思います。文藝春秋の7月号でも佐藤優と池上彰が共産党100年史を語っていますが、それもこの党の理解の濃厚な補助線になりました。
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外部とのあらゆる関わりのなかで、それでもしぶとく生き延びてきた政党の100年の歴史が、ほんとうに緻密に記されている。
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日本共産党の歴史を現在に至るまで解説した本。
政治的スタンスに関係なく、現在の共産党に至るまでの道筋を詳述した本なので単純に面白い。
【すごくざっくりのまとめ】
戦前の結成当初は、当然のことながらかなり弾圧を受けました。
戦後、民主化により合法性を獲得したが、ソ連崩壊などの情勢変化により政治的スタンスを変えていく。(天皇制の打倒→対米従属の打破。憲法の評価など)
そして現在の姿に至る、ということ。
【もう少し詳述】
もう少し、日本共産党の特質について詳述すると。
①二段階革命論
国民の多数の支持を得て国会で安定した過半数を占めることによって平和的に社会主義・共産主義に移行することを目指している。
まず、民主主義革命を目指すが、何に対する革命か?というと、当初は天皇制だったが、戦後はアメリカ占領からの解放。現在は、日米安保条約や、大企業や資本からの解放へと移り変わっている。また、社会主義革命も、当初は民主主義革命から連続的に社会主義革命に至る道筋を描いていたが、現在はその連続性は綱領から削除されている。(ソ連崩壊によって、目指すべき社会主義の姿が不明瞭になっている。)
②民主集中制
中央集権的な性格。
確かに現在は、間口を広げてサポーター制度も取り入れているが、党運営に関することについては、中央で集中的に決めている。これは共産党独特の路線。(逆に言うと、これは近代政党にあるべき姿かという批判もある)
③自主独立路線
当初は、ソ連・中国共産党とも関わりを持ち、資金援助なども受けていた。しかしながら、ソ連と中国の対立及び中国の急進化により、関係を断絶。日本国民の支持を得て大衆的な党組織を建設する必要が出てきて、自主独立路線に立った。
そして、そうした特質を持つ中でも、党基盤の弱体化により、連合政権樹立に積極的な姿勢を見せている。ただ、そこには、自民公明のような綿密な連合政権を作り上げるには至らない、様々な課題が存在する。(外交安全保障へのスタンス・民主党系の支持基盤の連合からは敵視されている・共産党に議席的なメリットがない)
【印象に残った感想的なもの】
共産党は、綱領で政治的スタンスを定めているのだが、過去の綱領と、理論上は矛盾しないように政治的スタンスを定める必要が在るということ。例えば、共産主義を掲げているが、実際革命は実現不可能。そうした中で、どのように「共産主義革命」を掲げるのか。
もう一つが、理想と現実のはざまに立たされているということ。共産党は、暫定政権樹立に注力しているが、そこで問題になるのが外交安全保障政策。日米安保の廃止と、国際情勢や国民の合意という条件つきながらの自衛隊の廃止を掲げている中、どう政権参加するのか。そこで、それらの主張を留保、凍結することを主張している。要するに、現状維持するが、改悪は認めないという立場である。しかし、それはリアリティを欠く。そうした落としどころを、どのように探っていくのか、という課題がある。
【論点】
また、この本の中では、筆者は、共産党の今後の路線の選択肢として、社会民主主義政党(現代資本主義を肯定する、少し右に寄った立場)あるいは民主社会主義政党(ニューレフトに支持されるような政策を持つ政党)を提案している。そうした選択肢もなきにしもあらずだろう。
しかし、「日本共産党」というと、勝手なイメージをすると、最左翼というイメージがある。それで支持されている経緯もある中で、安易に「政党名」を捨て去るわけにはいかないだろう。逆に、右に寄った結果、さらに左に入り込まれる隙もあるのではないか。あるいは分裂の危険性もあるのではないか。
また、前者を選ぶにしても、社会党・社民党がなぜ失敗したのかを学ぶ必要が在る。
そうしなければ、二の舞になるし、立憲民主党とのすみわけも必要である。そうなると、後者の方が、「日本共産党」=最左翼としての位置を維持したまま、転換することが可能のように思える。ただ、そうなった場合に野党連合はどうするのか、という課題もあるだろう。
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一貫して「革命」を目指しつつも大きく変化した日本共産党の100年の歴史を追い、国際比較と現状分析を交え、同党の全貌を描く。
日本共産党の歴史が詳細かつ実証的に分析されており、日本共産党を理解するに当たって必読の書だといえる。
日本共産党が時代ごとに大きく方針等を変えてきたということ、特に1955年以降、民族民主革命論に基づく平和革命路線と自主独立路線などを内容とする宮本路線が定着したということがよく理解できた。
一部で言われているいまだに武力革命を目指しているとか、天皇制や自衛隊を完全否定しているというような日本共産党批判が的を射ていないということもよくわかった。
一方で、いつの時代も、民主集中制により派閥(分派)の存在を許さないという方針は堅持されており、党内抗争、あるいは分立、粛清が常に起こっていたということも事実である。そこが日本共産党が人々になかなか受け入れられない最大のネックになっていると思う。
著者の師である塩川伸明氏が共産主義(社会主義)について、「『負けたのは特定の社会主義にすぎない』という人は、往々にして、『社会主義Aは失敗したが、社会主義Bはまだ試されていない』という風に考えがちである。だが、それは社会主義の歴史を踏まえない見方である。1950年代半ばのスターリン批判以降、さまざまな国でさまざまな仕方でスターリン型社会主義からの脱却の試みが30年以上もの間続いてきたことを思えば、問題は、『社会主義Aも、社会主義Bも、社会主義Cも、社会主義Dも、社会主義Eも……失敗した後に、なおかつ社会主義Xの可能性を言えるか』という風にたてられねばならない。そして、これだけ挫折の例が繰り返されれば、もはや望みは一般的にないだろうと考えるのが帰納論理である」、また、「『真の(社会主義)』という言葉を使うのは慎重であった方がいい」と書いて(言って)いたことが紹介されているが、心に留め置くべき言説だと思われる。
なお、日本共産党が部落解放同盟と敵対している背景など、もう少し詳しく知りたいと思う部分もあった。
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共産党というと中ソに代表されるように教条主義的でアレルギーがあるというのが一般的なイメージに思えるが、他方で、日本共産党は国内外の情勢変化によく言えば柔軟に対応し、悪く言えば振り回されて右往左往してきた様を本書は見事に描きだしており、これまでのステレオタイプなイメージを覆す内容になっている。
結党100年の節目を迎えるにあたり、権力闘争と合従連衡の歴史を実証主義に基づいて叙述した内容には説得力があり、昭和・平成の政治史を共産党の視点から概観するという試みはこれまでにない違った角度からの歴史解釈であり、大変興味深くそして読み応えがある。そもそも共産主義というのが多種多様化してきており、変化し続ける綱領を読んでいるとその振れ幅の大きさに日本共産党にとって共産主義とは何なのかと疑問が沸き起こるのだが、頑なに党名変更だけはしない点にひとつの矜持があるのだろう。
直近の変化は安保法制への対応によるものだが、安倍政権によって良くも悪くも変化した(させられた?)と言えるだろう。とはいえ、安全保障面では相容れない点で野党連合にもたついているのが最大のネックではあるが、「革命」に向けてどこまでプラグマティックになれるのかが今後の課題と言えるのだろう。
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中国共産党結党より1年遅れて、日本共産党はコミュンテルンの日本支部として結成され2022年7月15日に創立100周年を迎えた。スパイ、裏切り、特高警察による弾圧や公安警察による謀略、創価学会からの盗聴事件、暴力革命路線との決別、中露共産党の干渉との闘い、紆余曲折の100年ながら、100年続いた政党の価値は高い。
著者の中北浩爾氏は、「あとがき」でコロナ禍の2年だったからからこそ膨大な資料をすみずみまで調査、研究し、日本共産党の研究が行えたとしている。また、「はじめに」の冒頭では、「紆余曲折を経ながらも野党共闘は徐々に深まり、共産党の一切の関与なき政権交代を考える事は難しくなっている」としつつ、世界的な共産党の盛衰や変遷も丹念に追いつつ、日本共産党を党外部から俯瞰する。暴力革命の政党として、未だに破壊活動防止法の対象団体に位置づけられているが、著者も指摘している通り、今の日本共産党の活動をみて暴力革命の党に位置づけるにはむりがあると指摘するが同感である。50年問題を克服する過程で中露共産党の干渉を撥ね除け、1961年綱領確立で平和的な民主連合政権樹立を目指す方針や党員の活動は、暴力とは全くの無縁である。
過去の日本共産党幹部の幾多の問題を詳細に指摘しつつ、党幹部として日本共産党を確立した宮本顕治や不破哲三、志位和夫へ引き継がれる過程を論評する。組織は、内部牽制の強化は良く言えば強力なリーダーシップ、悪く言えば官僚統制の強化や独断専行となる事は、ロシアのプーチンや中国の習近平が浮かぶであろう。中国共産党は毛沢東の文化大革命による歴史的失敗より、鄧小平や胡錦濤が集団指導体制にして、権力の分散を続けたが、再び習近平に権力が集中することになったことはプーチンの愚行を繰り返さないか心配である。日本共産党は、党幹部や中央委員を増員しつつ、民主集中制による集団指導体制、党大会前の議案提案や積極的議論を尽くして、党大会で採決行う事への批判は根強い。しかし、自民党の党大会が討論なしのわずか2時間でおわり、派閥争いと権力闘争に明け暮れる様は、企業のトップ争いと同様に、資本主義の歪みか組織であるが故の課題か、多方面での検証や議論が進むであろう?
最終章では、日本共産党が民主連合政権に加わる前提として、いくつかの課題を挙げ、日米安保が最も困難を極める課題と指摘する。日米安保の問題について沖縄県を除いた地域では、受け止めは低いかもしれないが、米軍基地撤去の民意を示し続けている沖縄県民を思えばこそ、日米安保の問題を乗りこえるべきであろう。少なくとも、外国の要人が日本に来訪するときは、羽田空港か、成田空港で離発着している。にもかかわらず、米国の要人は我が物顔で首都東京にある横田基地から離発着している様をみて、異様な対米隷属と移らないのだろうか。また、統一協会問題が明らかになるなかで、自民党や公明党の凋落に終止符を打つ、大きな国民世論が重要だろう。
所感になるが、日本共産党は庶民の立場に立って、くらしを支え、格差と貧困を是正し、政財界の不正をただし、国民が主人公の民主的、清潔な政治が行える監視役。まっとうな政治のスパイスであり、ここから自��をつけた党勢拡大になるかは、日本共産党の幹部、党員の不断の努力を積み重ね、更なる100年を待たなければならないのかもしれない。いずれにしても、日本共産党からみた正史100年の発刊と購読をした上で、あらためての論評が必要なのだろう。
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勉強になった。よくいる反共学者でも御用学者でもない筆者の精緻な分析に学ぶところが多い。
一貫して日本共産党を支持してきたが、金カネカネの世の中でここまで国民のために力を尽くしてきた人々に心からエールを送りたい。
いろいろあっても歴史は前に進むものだと思えた。
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2022年10月読了。
34ページ
「多様化するマルクス・レーニン主義」の概念図。一口に「共産主義」といっても個別の問題に対してどういうスタンスを取るかによって区分される。
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日本共産党100年の歴史を書いた本である。最近の最後の方はあまり頭に入ってこないが、戦前あるいは戦後及び学生運動の前後については非常にわかりやすく書かれているので、日本共産党についての卒論では必携となるであろう。