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カミラ・レックバリの新シリーズという事で、発売を楽しみにしていた本。
斬新な内容ながら、テンポがイマイチで読み進めるのにやや時間がかかってしまった。
ミーナの過去など、明らかにされていないことが気になるので続編も読みたいが、続編にはエリカ&パトリックシリーズのようなテンポの良さを期待したい。
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下巻も北欧ミステリーあるあるオン・パレードなので、そういった面では楽しめるが、本筋に全く影響しないサブエピソードが相変わらず多く、物語のドラマ性や捜査の緊張感を希薄化している印象。そういった要素が作品の多層化に貢献する場合もあるが、今作には然程効果的に思えぬまま読了。心理描写に重点を置き、客観的な描写を極力削ぎ落とす作風かもしれないが、ヴィンセントの衝撃的な過去を<事故>の一言で片付けてしまうのは流石に驚いた。続編で深掘りしそうな気配もなく、これ程モヤモヤする主人公の活躍を追う気には当面なれそうもない…。
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私にとって、上巻が余りに気が乗らなかったので、続けて読まなかったのがいけなかったのか、なかなか馴染めない描写が多いと今回も感じた。主人公のミーナにも共感できなかった。
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結末に向けて犯人が絞り込まれていく中、素人探偵のヴィンセントに疑惑が向いていくという立て付けは、この手の作品には有りがちですね。それと、やっぱり結末に近いところでは、主人公たちが絶体絶命な事態に陥るという事も、この手の作品には有りがちです。案の定、どちらもこの作品では起こりましたw
途中、現在の時間軸の話の他、1982年の物語が挿入されています。当然、その挿話は物語上大変重要な事を示しているわけですが、まさかね、そんな事だっとは思いませんでした。
本作は、3部作のの内の第1作目。第2作目も読んでみたいですね。
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群像劇かつバディもので人物描写が多く、奇術の蘊蓄も盛り沢山なため、肝心の事件の記述が薄い。バディどちらにも感情移入出来ず、とくにヴィンセントはどんな過去があったにせよ、結構反吐が出る私生活。
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図書館で。
挿話が多いことと、登場人物が多くて覚えられない。
表紙の内側に人物紹介が欲しかったなぁと読んでいて思いました。
個人的には面倒くさい女と離婚する前にさらに面倒くさいのと関係持ったなぁ、メンタリストと思いました。個人的にはどっちも魅力を感じないので「よくまぁ…」としか思えなかったというか。それにしても相談役として呼ばれたらガッツリ自分を中心にした犯罪だったって…つらいな。一応読んだのですが、犠牲者は不運なだけだよな…と思いました。
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エリカ&パトリックシリーズが好きなので迷わず読み始めた。ヴィンセントより先に犯人がわかってしまったけど物語自体が面白いのであまり問題はなかった。自分も少々潔癖なので描写を読んでいると気持ち悪くなってきてしまい、そこだけ薄目で読むようにした。
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(上巻より)
「こんまりメソッド」に「麻原彰晃」を登場させた作者は、
かなり日本の事情に詳しいようだが、
潔癖症のミーナが憧れる日本でも、
さすがに手袋は奇妙に思われる、と教えてあげたい。
そのミーナの潔癖症はかなりひどく、
飲み物のために紙で個別に包装されたストローを持ち歩き、
ショーツも洗濯せずに使い捨てにしている。
彼女が日常生活の中でなにかをするたびに、
何万もの病原体を思い浮かべて恐怖におののく様子はかなり伝染性が高く、
読み進めている間に、
素手でそこら辺のものを触るのが怖くなってきたぐらいだ。
そんな彼女がヴィンセントを救うため、
決死の覚悟で
ミンクの死骸だらけのコンテナに飛び込んだことが、
結局無駄だったのがかわいそうだった。
全体としては、謎解きやヴィンセントの過去が面白かったが、
癖のある主人公たちになかなか感情移入できないのがちょっと不満。
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ヴィンセントの母ちゃんの最期が、ベランダで洗濯物を干してたら幼児に鍵をかけられ締め出しを食らうお母さんが想定する最悪のパターンやんけ、と思った。
ヴィンセント、厄介な男なのだろうな。ルーベンに対するアドバイスとか。普通、しないけど、ヴィンセントはあっさりと踏み込んでしまう。対してミーナは踏み込むべきところも踏み込めない。良いバディなのかどうかはわからない。恋愛的な関係に陥らず、互いをケアする関係ならいいんだけどね。
犯人にやられた被害者は気の毒だが、犯人には同情してしまう。
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魔術で使われる剣刺し箱と呼ばれる匣の中で女性が殺された。
本来であればマジックとして剣が刺さらないように設計されているはずなのに、中に入った人間に剣が刺さるように設計されていた。
事件解決に行き詰まった刑事ミーナは、魔術に詳しいメンタリスト、ヴィンセントにアドバイスを求める。
メンタリストが主役の物語なので、ジェフリー・ディーヴァーのキャサリン・ダンスシリーズのような物語を想像していたが、主人公ヴィンセントを深堀りするシリーズ一作目らしいストーリー展開。
もちろん巧妙なプロットも随所に散りばめられており、読む手は止まらないが、刑事ミーナについての回収は次作以降に持ち越されており、二作目以降で回収していく意向と思われる。
また他の登場人物も個性的な面々が揃っている。ヴィンセントの家族、元妻、ミーナと同じ捜査課の面々など、一癖も二癖もあるキャラが揃っており、ある意味賑やかなエンターテイメントになってはいるが、ドタバタ感は否めず、この物語全体のリズム感が最後までつかめないよう感じも覚えた。
と言いつつも、ミーナの過去が気になるので、二作目は読むとしよう。
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一気に読んだ!最初あたりは停滞感強くて読むのがきつかったしチマチマ挟まれる断章に「で、何?」と思いがちだったけどだんだんそちらも不穏な感じになって気になってくるので読み切れた。
犯人は途中でなんとなくわかっちゃったけどミステリというよりは人間ドラマ的に読めたからそこまで苦痛じゃなかったです。
ミーナとヴィンセントの関係はなんともいえない感じ……。
今の奥さんとの関係に改善の兆しが見えたから余計に。あとなんで前妻とそういうことになるのかまったく理解できない。禁酒して。
ミーナもミーナで娘?がいるみたいだけど接近禁止らしい+発信機で位置を監視する行動で不信感が強くなりました。
犯人の最期はあっけなさすぎて「あ、へえ…」て感じ。でも死の間際の母親視点が挟まれたのはけっこうきつかった。悲しい…。ヴィンセントが「自分のせいじゃない。あのときは子どもだったから仕方ない」で済ませてて、それで話が終わったのはちょっと消化不良。
いろいろ回収されてないところもあるから次巻も読む!