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犬が全てを知っている…
本当にその通りで、資産家のおばあさんが殺され、そこに居た筈の犬が居なくなった。全てはそこから始まった。
犬好きのあまりに事件にのめり込んだミステリー作家の真希がちょっと異常だと思ってましたが、まさかそんな理由があったとは…旦那さんが可哀想になったラストでした。
犬好きの人達の歪んだ正義が色々入り混じり、犯人は意外な人で驚きました。
シロが幸せになってくれそうなのが救いでした。
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犬好きにはたまらない愛犬ミステリーの登場です。犬から目線も出てきて面白い。ラストの驚愕の真実に読む手が止まらないはずです。類を見ない愛犬ミステリーをどうぞお楽しみ下さい。
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全体的に軽くネタバレしているので、これから読まれる方は、お気をつけください。
ひとり暮らしの木戸タカ子80歳が何者かによって刺殺されているのが見つかります。
タカ子は資産家で、家の中からは通帳など金目のものがほとんど盗まれていました。
警視庁玉堤警察署刑事課の刑事植村光太郎と下山正大が捜査に当たります。
被害者の家には一年近く前に死んだロングコートチワワの白骨化死体がありました
湯のみが二つあったことから犯人は顔見知りの犯行と断定されます。
コンビニでバイトをしている鶴崎猛は実は編集者のアルバイトをしていて、コンビニにもぐり込んだのはそこで働いている松本博巳32歳が16歳の時に両親と犬を殺害した元殺人犯だったので、その後の取材の為でした。
松本は2歳のチワワのシロを飼っていました。
鶴崎は「シロの散歩をさせてください」と言って、松本との距離を縮めようとします。
小野寺真希はミステリー作家の主婦でショコラという犬を飼っています。
真希はショコラの散歩でシロを散歩させる鶴崎に出会いシロが木戸タカ子の犬だったことに気がつきます。
そして、シロの本当の飼い主が松本だと知り、松本の昔の事件を覚えていたため、シロを犬を殺した犯人のところにおいて置くわけにはいかないと独自に調査を始め、SNSに松本のコンビニで働いている姿を盗撮して投稿します。
木戸タカ子の犬は二匹いたのです。
なぜタカ子を殺した犯人は金品を奪った他に犬を盗んでいったのか…?
タカ子を殺した犯人も、松本なのか…?
松本は犬好きですが本当に過去に両親とともに飼い犬を殺したのか?
冤罪ではなかったのか…?
最後は犬好きの方には非常に泣けるラストシーンが待っています。
時々入る、犬の独白シーンも可愛いです。
犬好きの方にはたまらない作品だと思います。
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表紙とポストカードの犬のイラストが可愛くて良い!
犯人は誰なのか、犬が誰に盗まれたのか、とかより女性ミステリー作家の行動の方がよっぽど怖い。
「犯人を許す許さないか決めるのは被害者遺族が決めること」旦那さんは素敵な人だったのになぁ。
ラストは違和感なくすんなり着地して良かった。
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愛犬家にはたまらないミステリー。
犬は終始かわいいし、いろんな謎も最終的にはきっちり回収されて、スッキリしたラストだった。
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とにかく表題に惹かれて読んだ作品(笑)
ストーリーは至って真面目で楽しめました。主人公が堅実で好感が持て、彼の幸せな未来を願いならがら読みました。
終盤の伏線は、なるほどねー!!!綺麗な回収でとても良かったと思います。派手さはないかもしれませんが丁寧な作品です。
それにしても表題が良かったです。
3.6
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動物を飼うこと、動物と暮らすこと。その命の責任。
殺された愛犬家の女性、突然犬を飼い始めたコンビニ店員、とある記事を書くために身分を隠して対象者に近づくフリーライター、事件を追う刑事、そして編集者の夫を持つ作家。それぞれの過去と思惑、カギを握る白い犬。
愛犬家を殺したのは誰?理由は?そして現場から消えた白い犬の行方は?
転がる謎の痕跡を追いながら読む。
犬好きは、いや、猫好きでも心臓がぎゅんっとなるだろう。
共感できなくてもわかる、わかってしまうとある気持ち。ただただシロの幸せを祈ってしまう。
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とても読みやすいシンプルな文章だったので、スラスラと読めたが、表現が物足りない感じも否めなかった。
犬目線の短い語りが所々入り、犬好きとしてはもう、それだけでかなり心を掴まれる。
ストーリーは面白かった。最後、明かされる犯人は、ちょっと盛り込みすぎて無理があるように思われたが、犬(ロングコートチワワ)が良い具合に物語全体を軽くしてくれているし、ご愛嬌で、まぁ、別にいいかと許してしまう…。
人に対しては大切さを全く感じないが、相手が犬となると尋常ではないほどの情が湧くという松本…。私も、そこに猫を加えると同じなので、仲良くなれそうな気がした。
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読み易かったですが、ストーリーはもうひとひねりあれば、なおよかったと思う。
なお、タイトルですが、もう少しぼやかしたほうがいいと思います。
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表紙の愛くるしい瞳の白いチワワ。どうかこの子が辛い目にあっていませんように、、ずっとそう思いながら読み進めた。
本当に終わりの方まで、タカ子を殺した犯人は誰なのか、なぜ犬を盗んだのか、犬を盗んだのは本当に同じ犯人なのか、
松本は本当に両親をそんな残酷な方法で殺害したのか、ましてや犬も殺したのか、冤罪ではないのか、、、と真相が見えないままだった。
しかし、真相が分かった時、ほっとする気持ちと悲しい気持ちと、複雑な気持ちになった。
松本とシロが穏やかに過ごしていけますように。。
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最後に自分も騙されてしまい、うまく刷り込まれたなと感心し、情けなくなった。
各章の初めに犬視点の話があり、読むたびに心がキュッとする。
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初めての作家さんなのでよくわからず、
ただ、犬好きゆえに見過ごす事のできない可愛い表紙の絵、タイトル「盗む」に興味津々。それだけで購入してしまった。
、、、のにしばらく読むのを忘れていた。
という事で慌てて読む、、ほぼ一晩で読破できるほど読みやすかった。
とても面白い!
各章毎のワンコ自身のセリフの部分、犬好きの人ならきっと理解できるだろう。
うん、そうだね。ワンコもヒトと同じように感情もあるよね〜。それだけでも可愛すぎて私は満足。
でもこれはちゃんとミステリーなので、テンポよく話が進み、、、突然の真相究明と予想外のラストにはびっくりだが、とても爽やかで気持ちが良くて大満足。
犬好きさんにぜひ読んでほしいな。
またこの作家さんの他の作品も読んでみようと思う。
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※
佐藤青南さんの小説
『嘘つきは殺人鬼の始まり』から
2冊目として手にした一冊。
資産家老女殺しの犯人を追う警察と
犬を起点にして広がる人の輪。
身近な人間の思いもかけない裏の顔も
よく見知った顔もあくまでもその人の
一面にすぎないと改めて思い知らされます。
ところどころに差し込まれる
犬の語りが素朴で可愛い。
スルスル一気読み。
大どんでん返しのラストまで
読みきれてよかったです。
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資産家の高齢女性の殺人事件が起こる。
気難しく子どもや親戚からも敬遠されていた被害者の唯一の心の支えとなっていた愛犬。その犬を軸にして、両親を殺害した過去を持つ男、その男の裏の顔を記事にしようと近づいた男、犬の散歩友達でミステリー作家の女、それぞれのストーリーが展開されていく。
真相を追求するのは、愛犬家の下山と犬アレルギーで犬嫌いの植村の刑事コンビ。
ミステリーの展開としてはそれほど複雑な仕掛けや伏線はない。結末には驚いたけど、呆気なくも感じる。
『人を殺したことは後悔も反省もしていない。犬を苦しめることは許せない』
少年時代に飼い犬を父親に殺され、両親を金属バットで殴殺した松本の台詞。愛犬家も度が過ぎるとそれに近いものがあるかもなぁ…と思ってしまった。
犬には悪意がない。人を裏切ることも騙すこともなく、ただ純粋に飼い主を信じてくれる。
人は人を欺く。人を騙すし裏切ることもある。
そう思うと、人を信じられなくなった人にとっては同じ人間よりも動物たちの方が信頼できて命をかけて守るに値するものなのかもしれない。
話の本筋とは逸れるけれど、犬や猫の一生の幸不幸を決めるのは飼い主であって、人の都合で捨てられたり虐待されたりすることもあれば、我が子のように大切にされ愛されることもある。
動物の遺棄や虐待、多頭飼育崩壊など、人間の身勝手で苦しめられる動物がいなくなる世界になって欲しいと思った。
自宅で犬と猫を飼っているので、すごく感情移入して読んでしまった。
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犬好きにはたまらない本だと思う。
最後はすっかり騙されてしまいました。
犬目線の短い挿入がとても良かったです。
それにしても偏見は本質を見抜く妨げになることが良く分かるエピソードでした。