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落合陽一を形成した27冊の紹介がされています。
次に読みたい本を探すための本としてはかなり良い本です。
タイトルに書かれているポイントは全体の中の数行程度しかないので、
そこだけは注意が必要です。
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幼少期からの著者の特殊な環境や読書歴、横軸・縦軸を使った思考法や、問題解決の役に立つ本の紹介などなど、内容がとにかく盛り沢山。
参考になることがいろいろあり、読書に対する考えが整理されたように思います。
これから読みたい本も増えました。
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<目次>
はじめに
第1章 持続可能な教養~新しい時代の読書法
第2章 忘れるために、本を読む
第3章 本で思考のフレームを磨け
第4章 「較べ読み」で捉えるテクノロジーと世界
第5章 「日本」と我々を更新する読書
第6章 感性を磨く読書
第7章 読書で自分の「熱」を探せ
<内容>
いわゆる読書法の本だが、さほど新しい読み方が示されるわけではない。タイトルに絡む話も、「読書メモ」を取ったりするより、忘れたはずがふと内容を思い出し、現在の状況に照射されるような話である。紹介される本も、『風姿花伝』『狂雲集』などの古典や、『日本的霊性』などオーソドックスなものが(しかも日本的な)多い。デジタル時代で、時代の先端を行っている者でも、日本的感性を磨いておくことが、世界に通用することなのだと感じた。
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やっぱり本を読むのはいいことだなと再認識できるいい本でした。TwitterやYouTubeみる時間のいくらかを読書の時間に充てよう。そのほうがもっと深い世界を味わうことができるから。
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今をときめく落合陽一氏による書籍紹介や読書法、書籍から発展させた思考や現実世界への応用などが語られている。書籍紹介では内容の解説だけでなく、ほかの書籍との位置関係や組み合わせにも言及している。
読書を中心としたエッセイ的な要素も持つ。著者がニーチェを好きであること、あるいは特別な認識をしていることが非常に伝わってきた。本書終盤にもエジソンや一休を好むような言及があるが少し散逸的であり、前半でのニーチェへの多面的な言及によりニーチェ好きという印象を強く受ける。
本書は著者の考え方や取り組む姿勢を知って適度に参考にするのにちょうど良く、良書の存在を知れて、その書籍の位置関係を知れて、読書の哲学や方法論の一例を見れる点が優れている。
著者の説明は凡人にやさしくないとき(凡人には理解が難しいとき)とやさしいときがあり両極端なため、難しいほうを引いてしまうと読むのが大変なのだが、本書は幸いにも後者の「凡人にやさしいとき」である。平易な表現で読みやすい。
最も印象に残ったフレーズは55ページ「読んだ内容を細かく思い出せるうちは、単に著者の主張を頭の中でリピートしているだけで、それは自分の頭の中に「入った」とは言えないからです。」で、私自身も薄々感じていたが言語化できていなかったので本書を読んでスッキリした。どの本だったか、誰の本だったか、何が書いてあったか、ということは本質ではなくて、自分の言葉・自分の武器として消化して使えるようになっていれば良いのである。
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落合陽一と自分との教養差を見せつけられた。
この本には落合陽一が今までに読んできた本とそれのどこが面白かったのかを書いている部分が多い
エジソンの話など自分が聞いたことある話はすらすら読めたが、哲学や歴史的な話は教養がなかったためか読んでも全く頭に入ってこなかった。教養のあるなしで会話のレベルが合わなくなるとはこういうことだろうと実感した。
自分自身の文脈を見つけるためにもたくさん本を読み、自分の教養を今後も増やしていきたい
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読書嫌いの私が活字アレルギーを克服できるようになったきっかけの一冊です。
学校で教えられた、隅々まで作者の意図を正しく理解しないといけない、という固定概念から解放され、身軽に読書を楽しめるようになりました。
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最近、本が読めなくなったよな…と思っていたところで出会った落合陽一さんの読書本。
これまで以上に気負うことなく、好きに読めばいいよなと開き直れた。
たぶん、ビジネス本とかテキストとか、記憶するための読書に疲れてたんだろうな。
なので、「忘れる読書」だと楽になれる
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落合陽一(1987年~)氏は、筑波大学情報学群情報メディア創成学類卒、東大大学院学際情報学府学際情報学専攻博士課程修了のメディア・アーティストで、筑波大学図書館情報メディア系准教授、オンラインサロン主宰者。ワールドテクノロジーアワード(ITハード部門)受賞(2015年)、欧州最大のVRの祭典Laval VirtualのAwardを連続受賞(2014~17年)など数々の受賞歴あり、BBC、CNN、ロイター、フランス国営放送ほか世界中のメディアにも取り上げられている。
私は50歳を超えており、若い頃に落合信彦氏の作品を好んで読んでいたこともあり、陽一氏が注目され始めた頃は、信彦氏の息子という存在で見ていたのだが、近年、陽一氏のメディアでの露出度が格段に高まっており、本書を手に取った。著書では、これまでに『日本進化論』を読んだが、本人の書く読書論というのは、その思考のベースやプロセスを知る上で一般に有用である。
まず前半では、テクニック的なことが書かれている。
読書の効用は、①(物事を抽象化する)思考体力をつけること、②気づく力をつけること、③歴史の判断を学び今との差分を認識すること、の3点。世界中に情報が氾濫し、情報を持っていること自体の価値が著しく低下した今、価値を生み出すためには、自分なりの文脈に気づき、俯瞰して情報を位置づけることが不可欠で、それこそが「新しい時代の教養=持続可能な教養」と言えるが、本という体系化されたパッケージは、持続可能な教養を身に付けるために適している。
読書の仕方は、精読、積読・乱読のほか、読み通さずにざっと読む「ザッピング読み」、何回もパラパラと読んで内容を把握する「周回読み」、頭の中にそれぞれの本の脳内マップを作って較べる「較べ読み」、等を併用する。また、多くの情報がネットで検索できる現代においては、読んだ内容を覚えておく必要はなく、フックがかかった状態にしておけば十分。
後半では、陽一氏の血肉となった以下の27冊について、具体的な読み方が語られている。
世阿弥『風姿花伝』、ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った』、ジョン・ロック『市民政府論』、外尾悦郎『ガウディの伝言』、G・ポリア『いかにして問題をとくか』、トマ・ピケティ『21世紀の資本』、ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』、ケヴィン・ケリー『テクニウム』、ノーバート・ウィーナー『サイバネティックス』、ジェイン・マクゴニガル『幸せな未来は「ゲーム」が創る』、ユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウス』、ティモシー・モートン『自然なきエコロジー』、リチャード・P・ファインマン『ご冗談でしょう、ファインマンさん』、ジョン・マエダ『シンプリシティの法則』、戸部良一ほか『失敗の本質』、猪瀬直樹『ミカドの肖像』、小室直樹・山本七平『日本教の社会学』、鈴木大拙『日本的霊性』、鎌田茂雄『華厳の思想』、鈴木大拙『禅と日本文化』、細江英公撮影『薔薇刑』、村上春樹『海辺のカフカ』、ウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』、フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』、マシュウ・ジョセフソン『エジソンの生涯』、休宗純『狂雲集』、『南方録』。
その内容は、取り上げられた本のジャンルがかなり幅広い上��純粋な自然科学系は少ないが)、複数の本を、陽一氏の知的バックグラウンドを踏まえて、陽一氏の独自の文脈で読み解いているので、単純な読書論・術として読むには易しくはない。(加えて、アナログ世代にとっては、デジタル技術に関する記述やデジタル世代のワードの使い方が、難度を上げている)
ただ、裏を返せば、(他の著書ではわからない)陽一氏の思考のベース/プロセス/癖等を垣間見ることができるので、そういう意味では、読む価値の大きい一冊と言えるだろう。
(2022年11月了)
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読書の方法は書いてあるが難しい。どちらかと言うと感想文に近い。著者の読書に基づく博識さは理解できる。
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読書しても、内容が完璧に頭にキレイに入ることはなく、おおかた忘れてしまうよなぁ、と思い悩んでいたところにこのようなタイトルの本が出版され、さらに落合陽一さんが書かれていることもあり、興味が湧き手に取りました
内容は、落合陽一さんの読書に対する目的、取り組み方から、好きな作品、オススメ作品、尊敬している歴史上の人物に関する伝記の読み方、などなど、タイトル以外にも面白く多岐な内容が書かれてました
特に面白かったのは、読書中、読書後の読んだ本の内容を頭の中へ落とし込む時の表現です。まぁ、やっぱり真似できない読み方されてるなぁ、でも、面白い読み方されてるなぁ、と言うことがひしひしと伝わる内容で、その辺りを文章で上手くまとめておられ、それを自分の頭でイメージしながら読むのが楽しかったです
オススメの作品や伝記の話も、いくつか自分が読んだことがある作品に対する落合さんから見た感じ方や捉え方が味わえて、再読してみたらまた視点が変わって面白いかも、と感じさせてくれる内容で興味深かったです
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一通り通読しましたが、おそらくこの本は「読書が好き」な方のためのもではなく、「著者に興味がある」方のためなのではないかと思います。
「多読のために必須なのは、『今読まなくてもいい本』を見抜く力」「大きな声でしか通じないならば、日本社会においては発信力と合理性の両方をもたなければいけない」など、示唆は得られます。
ただ、著者の主張を今までの著書から引用している記述も多く、そもそも著者の思考や発信内容そのものに対する理解が無いとスムーズに読めないのではないか、といった印象を受けました。
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自分にとってはまだ難しい内容が多くあった気がした。
書くということは自分の思考を整理するのに役立つということを再認識。
そして、読者は色々な読み方があっていいのだと思った。
一言一句丁寧に読もうとすると疲れてしまうが、サラッと読むこともあっていいのだと思った。
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題名を鵜呑みにしてはいけない。落合氏、めちゃくちゃ覚えてます(笑)
点と点を結ぶような読書や、較べ読みが「なるほどな」と思った。古典、哲学、経済、文学などジャンルや時代、国を問わず様々な本を読んでいることが、メディアアーティストといった先端を行く思考の源になっているのが興味深かった。
「持続可能な教養」を身に付けるために必要なのは読書という言葉に納得だし、読書ほどコスパの良い勉強法というか娯楽はないんじゃないかな。
「無性に、村上春樹の本を読みたくなる」という一文に出会い、ちょっと嬉しい。「同じ内容を2回言うというのは、とても村上春樹的だ」という視点はなかったので、もう一度村上春樹氏の本を再読してみることにします!
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持続可能な教養とは、自分の文脈を立てる力。そのために俯瞰する本と潜り込む本を読みながらスキルを磨く。
現代における読書の1番の意義は知識を得るためではなく、自分の文脈を立てる力を磨くためのツールなのだと改めて実感。
今年は100冊近く読んで頭の中でなんとなく自分の文脈を立て続けているのだが、明確化することをそろそろしなきゃと思った。
落合さんの紹介している本は私には内容も解釈の仕方も難しいけど、どれも興味深い。いつかこの人のような深い読書ができる人になりたいと読書欲が掻き立てられる。読書モチベーションを高めるのにも使いたい。