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みんなの評価3.9
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評価内訳
2023/05/16 02:45
投稿元:
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読むのに大変苦労しました。 難しいけど、おもろい… 読書やめられない… 言語と意味が渾然一体となって溶け合うことで、指示的で単一な理解を妨げる、その因子のことをド・マンは「アレゴリー」と表現する。 全てのテクストには必ず矛盾し、かつ相克し合う隠喩的土台がある。このことにより、統一されたテクストの読み取りには到達し得ないということ、これをリルケ、ニーチェ、プルースト、ルソーを例に挙げ骨太な内在的批評を試みる大著。 混乱したルソーのテキスト分析は大変面白かった。 言語というものの曖昧さや不安定性をどう捉えるのか、それが現代の文学や哲学の基盤としてあるのかなとつらつら思った次第です。
2024/04/06 20:30
難解で知られるポール・ド・マン。その代表的な著作である『読むことのアレゴリー』。作品を丹念に読むことからその意味作用を分析して統一的な解釈から反する意味を読む脱構築的な読みの実践の書。テクストクリティークの代表的な作品。 しかし、とにかく難しく、文と文のつながりを追って行くことができないというか、極めて困難。そんな作品を訳した訳者の土田さんの偉業には恐れ入る。 また読んでみたい。