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短編集であるが〜「動物と話ができる少年」:カリブ海のリゾートで捕まった海亀を救い,海亀と去ってしまった少年。「ヒッチハイカー」:別の本で読んだ。「ミルデンホールの宝物」:畑を耕していて発見したローマ時代の銀食器を巡る争い。「白鳥」:不良にからかわれ,撃ち殺された白鳥の羽を無理矢理付けられ,飛ぶという奇跡を起こす。「奇才ヘンリー・シュガーの物語」:親の遺産で裕福な男がギャンブルに勝ちたいと透視を憶え,それで勝つようになって面白くなく,遂に買った金で世界各地で孤児院を建てる。「思いがけない幸運」:生い立ち・学校生活・軍隊生活・アメリカでの生活。「楽勝」:対ドイツ戦争に空軍のパイロットとして参戦し,撃墜され,悪夢に悩まされ続ける〜「楽勝」は初短編で,1942年作。「」「思いがけない幸運」は作家になった訳が書いてあるが,少年期から学校生活,参軍,パイロットとして撃墜されたこと,198cmある身長が操縦席では窮屈であったことなどが書いてあり,秘密が解った気がする。最初の短編は物語としては不出来,でもノンフィクションとしては迫力あり
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児童書で有名な方ですが、これは普通の大人向け。展開がまったく想像もできなかったり、ハラハラするストーリーだったり、生活習慣の違いだったり、文章表現の違いだったり、海外の短編を読む楽しさが十分に味わえました。
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今までの「ロアルド・ダール コレクション」は、子ども向けの本だったのですが、これは、これは、どっちかというと大人向けの短編集です。
執筆の順番からすると、これらが初期のもので、その後に子ども向けを書くようになったという感じなんでしょうか?子ども向けのものと平行して書かれたような気はしませんでした。
子ども向けのものに比べると、ちょっとメチャクチャ度も、完成度もおちてします。
いや、子ども向けじゃないだけに、そのムチャクチャなところが、浮いちゃっている感じです。
オー・ヘンリーの短編みたいな楽しさは、ないですね。
そしてあいかわらず、訳者あとがきは、イヤな感じ。
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ダールの作品群のなかでは、やや難しいものも含まれているかもしれません。
ダールの人間愛と、権威への反発、戦争経験にもとづく皮肉について慣れていない人が読んだら、こんな本読んで子供が大丈夫だろうかと心配する作品もいくつかある。
本書は標題の話を含む短編集です。
短編集は、採点しながら読むのも手です。
1 好き嫌い
2 登場人物の魅力
3 話の筋のおもしろさ
4 共感の具合
5 喜怒哀楽
総合得点が高いものと、短編集の標題が違うかもしれません。
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ヘンリーは、凄く裕福で、働いたことがありません。
そして、お金を稼ぐ事というと、とにかく賭け。
しかも、賭けはいつもせこいやり方でしかやりません。
そんなヘンリーはある日友人の家の書斎で一冊の本をみつけます
その本が、ヘンリーの人生を一変させてしまうのです。
この本は、私が大好きなロアルドダールのお話です。
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短編集。おもしろい。自伝的短編あり。ノンフィクション短編あり。収録されている『思いがけない幸運 いかにして作家となったか』には、14歳で「考えを記述する能力皆無と思われる」と評価されたダールが、作家になるきっかけや創作のアイデアノートのことが書いてあり、興味深い。
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ロアルド・ダールの作品の中では少し大人向けに書かれたのだろうか、「チャーリーとチョコレート工場」「マチルダは小さな大天才」等々と比べると少しおもむきが違う。
上記にしても大人が読んでもたいへん面白いのだが、それらは大人に虐げられた子供たちが、その無理解をのりこえ大活躍をし、知恵や機転で幸せをつかむというのに対し、今回「奇才ヘンリーシュガーの物語」では5編の短編が必ずしも幸せをつかむというお話ではなく、読んだあとに少しかんがえさせられるというものである。
他にロアルド・ダールがいかにして作家になったか等も本人の筆で収録されている。
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基本的には短めな中編?が多いダールの短編集ですね。
味付けもわりとダールにしてはちっと辛めかな??文体のせいかもしれんが・・・、いつもがふざけすぎてる(※無論いい意味で)だけかもだが・・・。
自叙伝どこまでほんとなんだ・・・。
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2010/5/1 図書館で借りる(子供のコーナー)、5/7 読み始める。
6/24 後半集中して、やっと読み終わる。
ロアルド・ダールの奇跡のようなデビュー作が最後に掲載されていたけれど、ホント すばらしい話です。
図書館の子供のコーナーに、評論社の「ロアルド・ダールコレクション」がずらりと並んでいた。
挿絵も素敵な本が多いが、今回は 山本容子の挿絵の本を借りる。
ロアルド・ダール と 山本容子の組み合わせ、いいかも。
内容 :
ヘンリー・シュガーは父親の遺産で暮らす大金持ちで賭け事が大好き。ある日奇妙なノートを見つける。
「イムラット・カーン 目を使わずして見る男」。これに興奮したヘンリーは…。
標題作のほか自伝的物語などの短篇を収録。
著者 : ロアルド・ダール
1916〜90年。サウス・ウェールズ生まれ。イギリスの作家。
パブリック・スクール卒業後、シェル石油会社勤務。
空軍のパイロットとしての体験をもとにした作品で作家生活に入った。
山本容子/絵
柳瀬尚紀/訳
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ロアルド・ダール やっぱり好きだなあと思う
大人向け短編集
「あなたに似た人」ほどブラックではないけど
自伝的な短編があってよかった
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ダールの中でも、大人向けの短編集。
ダールの作品は首根っこ掴まれてグーンと連れていかれるような求心力がある。
『動物と話のできる少年』面白い遠野物語みたい。
『ヒッチハイカー』指細工師の伝説。
『次の物語の覚え書き』ミルデンホールを書いた経緯。
『ミルデンホールの宝物』
ダールが珍しく意欲的に書いたノンフィクション。欲深い人間も、欲があまりない人間も、報われる可能性もあるし、報われない場合も全然ある。性格と結果は釣り合わない。
『白鳥』
震えがくるほど残虐な話だが、こういった暴力の描写はダールの幼少期の経験からきたものだろうから、説得力がある。
『奇才ヘンリー・シュガーの物語』
終盤の「これが実話でなければどんな結末か」を空想するシーンで、違う世界線の結末を書いているのが興味深い。この結末もいい。
これを思いついていながら孤児院設立ルートの物語を選択したダールはすごい。
『思いがけない幸運 いかにして作家となったか』
ダールの人生において印象的な出来事と、どのように小説を書いているか。
『楽勝』
ダール初短編。取材用のメモとして書いたはずが、あまりの素晴らしさに買い取られる。乗っていたグラディエイターが撃墜され燃えるシーンの書き方が、主体的感覚で面白い。体と脳のやり取りがユーモラスだがリアリティがある。