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成果主義の本質的な部分をバッサリ。日本の年功的な人事制度の有効性について論じている。納得できる内容ではあるがだからどうした?と突っ込みたくなる
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自己決定的と内発的動機付けはセルフモチベーションとして、報酬に関係なく、働くことへのモチベーションアップに直接関係する。安易にゴールを目指すのではなく、チャレンジする気持ちを誘発する。
日本型の年功序列制度は、勤続年数を重ねるにつれ、仕事に応じた給与の差が大きくなるように設計されており、横並びで年齢だけに応じて給与体系が決まっているわけではない。
成果主義の問題は
1.成果を客観的に評価できるというのは妄想
2.その為、成果をもとにした賃金体系はそもそも破綻している。
意見:
紳士的であれ。夢を語れ。などなど本人が納得がいっていない成果のようなものをもとにした、目標を立てられてもんもんと言い表せないストレス、やりきれなさを抱えている従業員にとって、経営者がこれだから駄目なんだという論理を与えてくれる書。
逆に、従業員も経営者の経営理念を理解することが、職場環境の改善につながると思う。
経営者の立場で、自社の経営理念は何なのかを常に意識できるように自分の中で持っておきたい。
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長引く不況によって、なぜか日本型人事システムが攻撃され年俸制や成果主義が新たに活力を与えるとして競って導入された。しかしその結果、多くの企業で職場が荒廃し、機能不全が生じている。著者は成果主義の実態を改めて検証し、日本型年功制の可能性を展望する。
思いたって成果主義の本を探したが、ビジネス書のコーナーで見つける事が出来なかった。本書によると成果主義のブームのピークは2004年であったという。
虚妄の成果主義というタイトルではあるが、本書の真価は、日本的経営の評価をめぐる右往左往を解説し、日本型年功制の復活を提唱しているところにある。
温故知新という訳ではないが、いろいろな示唆を与えてくれるのでオススメである。
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本書と真っ向からぶつかる成果主義万歳みたいな本をまだ読んだ事が無いので、何とも言えないけれどワークモチベーションの話は分かる様な気がする。金のために働くと萎え、仕事のために働くと楽しい。隣の芝生は青いけれど、それをそのままこちらに植え替えても枯れてしまうんだろうなと感じた。
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2004年に日経BP社からハード本として刊行されたものが、表紙デザインも新たに文庫本として2010年に出版。それが本書。文庫本の本書では、新たに「文庫版への補論 成果主義ブームが去って」が加わり、著者の主張したかったことがさらに整理され、明確に示されている。この「文庫版への補論」を読みたいがために、ハード本を持っていながら、文庫本も購入。一読の価値あり。
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この本は、読み方を間違えるととんでもない誤解を招く。というのも、諸理論を一通り学べば、著者がマネジメントの理論について、かなり恣意的な解釈のもとに持論を展開していることが理解できる。しかしそこら辺の勉強をしていない人にとっては、まさに内容をそっくりそのまま鵜呑みにしてしまうような書き方がされているからだ。
「成果主義」と一緒くたにした制度を、テイラーの科学的管理法以下と断定するところなどは、さすがに苦笑せざるを得ない。
盲目的な成果主義に関する批判は、その通り。だからといって高度成長期の人事制度を、まったく経済状況が異なる現在にも適用しようとする論理展開は、さすがに無茶があるだろう。もっとも、これくらい主張がハッキリしている方が、「本としては」読みやすいということも、事実ではあるが。
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金銭による評価は意欲と報酬を分離するものであり、「仕事の報酬は次の仕事」という指摘は正しい。この本の素晴らしさは、著者の仮説を紹介するのでなく、だれでも理解できる資料をもとにこのことを証明していることです。
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目からうろこだった!
典型的な日本型企業に勤め12年たったが、年功序列の定義もわかっていなかった。書かれている事をよめば確かにその通りだと納得してしまうが、そんなすぐに理解できる事に気づかなかったのもショックであった。営業職であるからかもしれないが、半期ごと、評価のタイミング事に正しく公正な評価とはなんだろうと大なり小なり考えていたが、この本のおかげてこういった悩みから開放されそうである。