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昔『ツァラツストラかく語りき』を途中放棄したあたしですが、さすがにこれは読めました(笑)。超訳ではあるけれど、エッセンスは歪んでないらしい。おもしろかったー。宗教につきものな神秘性みたいなものを批判しちゃっていいんだ?!ニーチェはキリスト教攻撃をしているけれど、あたしの知りうる限り、宗教全てに対する批判とも云えるとおもう。「処女が妊娠するわけないじゃないですか」などなど、ぐっときました(笑)。あぁ、世の中云っちゃいけないことってないのかな・・・って(笑)。
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先日知人の結婚式で、『愛は我慢強くて優しい。ねたまず、うぬぼれず、誇りません。だらしなくせず、利益を求めず、いらだたず、恨みません。不正を喜ばず、真実を喜びます。どんなことにも耐え、あらゆることを信じ、すべてに望みを抱き、すべてを我慢します。愛は不滅です。』という言葉を聴いていたく感動し キリスト教の本読もうと思ってこの本選んでしまいました。内容的には納得しましたが 私が求めていたものは癒される言葉 だったのですが・・ 人間不信継続中
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がしがしに噛み砕かれた現代語訳で非常に読みやすいです。最初から最後までキリスト教の悪口しか言ってません。素晴らしい一貫性。哲学マメ知識っぽいものも付いて親切。(☆つけるの苦手なんですわ〜…とりあえず全部5個です)
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現代語訳ということで、極めて平易な言葉・表現で書かれているので簡単に読める。なんだかパンキッシュな作り。内容に関しては表題を見れば判るよね、という感じでキリスト教への批判(あるいは非難)である。
今の時代に読んでみる分には、非常に「面白い」という印象でそれなりに納得しながら読むことが出来たのだが、この本の原作?である『アンチクリスト』が発表された時には今とは全然違った受け取られ方をしたのだろうなぁと考えた。今でもそうかもしれんが、キリスト教徒が一杯のところでキリスト教を攻撃するのは凄いことです。
一点気になったのは、全体的に無根拠なこと。悪く言えばニーチェというブランドで評価が上がっている部分があるような気がする。
だから「論」というよりも「エッセイ」みたいな位置付けにするのが妥当なのだと思う。多少無茶な現代語訳が可能になったのもそのせいか。
何はともあれ読み物としては面白いです。
権威に対して攻撃しまくる人はやっぱり必要なのではなかろうかな。
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読みやすく分かりやすいですけど、これ、訳者が前書きで「加筆省略している」部分もあると書いてある。いや、それじゃあ「超訳」ではありませんか。
超訳を否定するわけじゃないけど、現代語訳と書いてるんだからきちんと訳して欲しかった。文章のなか、人物の紹介するところなど、なんか恣意的なものを感じました。別にそれが駄目と言う気はないけど、ニーチェでしょ? 牧師の息子さんだったわけでしょ? もう少し詳しい記述があって、その上でキリスト教はアカン!! とかいてたんじゃないのかなぁ? なんて疑問が浮かぶんです。思考のプロセスが飛躍している感がいなめんのです。
機会があったら「アンチクリスト」を買って読んでみたいと思いました。
ですが、読んでここまで思わすというのは、それだけこの本に力があるからだと思うので星4つ。
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ニーチェは本書で、西洋における既存の価値体系であるキリスト教を徹底批判した。概念による思考を過剰に膨らませて、現実の中でよく生きようとはしない人々を糾弾した。
「考える力」を壊すこと。これは人類に対する最大の犯罪です。
イエスの初代の弟子たちは、イエスというつかみどころのない人を理解することができませんでした。なんとかイエスを理解しようとしたけれど、無理だった。そこで、自分たちが理解できる範囲の中に、イエスを押し込んでしまったのです。つまり、自分たちが持っている知識のみでイエスを理解した。
信仰、つまり神を信じてあがめることには注意しなければなりません。信仰とは、信仰されているものの特徴や欠点を見ないようにすることだからです。
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面白い 宗教 思想 哲学 そんなの関係ない。
仏教いいじゃないという感じに捉えた。
正直な気持ちです。
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機会があれば他の訳も読みたいですね。この本に関しては、力いっぱいキリスト教を批判するニーチェに愛しさを覚えました。キリスト教圏の人がここまで書いていたのかと感心します。
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キリスト教批判というより、カトリックなどの確立された宗派の批判と思って読んだ方がよいかも。表紙が9.11なのはなぜだろう(笑)
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キリスト教が世界を支配しているのは言うまでもない。その事実に対し徹底的に批判した本。仏教やイスラム教を過大評価している気はしたが、キリスト教を懐疑的に見るにあたっての視点は与えてくれたと思う。あと、カントへの痛烈な批判には笑えた。
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文体がニーチェかく語りきってかんじで読みやすいです。
イエスという人と教会を分けて考えてるのがよいですな。
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ニーチェね。
一回読んでみたかったんだけど、哲学書って難しいくて肩が凝るから敬遠してたんですが。
読みやすくて凄くよかったです。少なくとも、ニーチェのキリスト教批判の導入にはちょうど良いんじゃないかと。
堅苦しい訳のを読んでないから原文にどこまで忠実なのかはわからないけど、少なくともニーチェがどんなにキリスト教の僧侶を嫌ってるのかだけはひしひしと伝わってきました笑
カトリックミッションスクール出身です。
こんなん読んだら怒られんのかな笑
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アグネス・チャンの新刊サイン会に出かけた折、会場である「紀伊国屋書店」で偶然見かけて、ついでに買ってきたもの。
「キリスト教は邪教です!」・・・ふ〜ん、という感じで、なんとなく手にとって中身もたいして見ずに買った。
読み始めてすぐに、これは超訳か?・・・そう思ったほど文章は簡略化されていた。
読みやすいといえば、そりゃ読みやすい。
これがニーチェかと思うほど読みやすい。
だが、ニーチェ晩年の「アンチ・クリスト」の現代語訳(いや、超訳でしょ)というとおり、かなり的を得た(的を絞った?)翻訳ではあろうと思う。
あまりに平易な文体でやや権威に欠ける(笑)が、要点を解かりやすく伝えており、ある意味で良訳といえるかも知れないが、本当にニーチェはこんなこと言ってたの・・・なんて訝しがる読者もいるやも知れぬ。
かなりザックリとしているし、パッと見でお分かりのとおり、研究者向きではない。
訳者の言である・・・
『哲学の本というのはなかなか難しくて読むのに骨の折れるものです。そこで本書は、ニーチェの代表作「アンチクリスト」を、ニーチェの肉声をよみがえらせるような形で「現代語訳」しました。つまり、どなたでも理解できるようにわかりやすくしたわけです。』
第1章 「神様」ってそういうことだったのか
第2章 キリスト教が世界をダメにする
第3章 キリスト教はイエスの教えにあらず
第4章 戦争を生み出す『新約聖書』
第5章 敵はキリスト教なり
ニーチェ,フリードリッヒ・ヴィルヘルム(Nietzsche,Friedrich Wilhelm)
1844年、ドイツ・ザクセン州に生まれる(1900年没)。哲学者・古典文献学者。ルター派の裕福な牧師の子として生まれ,ドイツ屈指の名門校プフォルタ学院に特待生として入学。その後、ボン大学、ライプチヒ大学を経て、古典文献学の権威フリードリッヒ・リッチュルと出会う。実存主義の先駆者として、あるいは「生の哲学」の哲学者として、そのニヒリズムの到来を説いた哲学が20世紀の文学・哲学に与えた影響には多大なものがある
適菜 収(テキナ オサム)
1975年、山梨県に生まれる。哲学者、紀行家。早稲田大学哲学科でニーチェを専攻。卒業後、出版社勤務、日本有権者連盟客員研究員を経て現職。世界各地、日本各地の100以上の都市を訪れ、哲学的生活とは何かを探る。思考と実験の場「はさみとぎ」を主宰
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一人ぼっちになって迷路の中を進んでいくこと。隠されてきた本当の問題に対して、すなおな気持ちで向かい合うこと。
僧侶たちは、「神は悔い改めるものを許す」などと言っていますが、それは要するに、「自分たちに服従すれば許してやるよ」ということなのですね。
「天国」とは心の状態です。地球上のどこかにあるのでもなく、あの世にあるものでもない。
ものごとをきちんと考えるという科学的な方法を教会は妨害してきました。ものごとを疑って考えることは、キリスト教では「罪」とされているからです。
もっとも精神的な人間は、他人が「もうダメだ」と言いだすところに、迷路の中に、厳しい人間関係の中に、そしてものごとを試してみることの中に、自分の幸福を見つけます。
パウロは気づいてしまったのです。「あの世」を使って人々をおどせば、この世界をつぶすことができることを。
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文章自体は平易になってるので読みやすいのですが、内容自体が理解できない部分がある。
ニーチェのように、現在当然のように受け入れていることに疑問を持ち批判することは必要だと思う。
全員の中に少しずつそういう部分があるのが望ましいのだと思う。