投稿元:
レビューを見る
あまりにも長いこと本屋のオススメコーナーにあるので、そんなにいいのかな。と、思って。内容もおもしろく、エンタメの世界観がある人が書いただけあって、他の著者とはまた一味違った面白い内容でした。
投稿元:
レビューを見る
こういう形の群像劇もいいかも。大きく3人のメインキャラがいて、それぞれを取り巻く物語。3人はほぼ交わらないけど、取り巻く人々が共通だからこそ、立体感のある話になっている気がする。
学生時代って付き合う人で大きく人生が変わる可能性のある、ある意味で不安定な時期だなと思う。自分自身を振り返っても、あのときあの人たちと近しい関係になってなかったら、結構人生変わってたかも、という感覚はある。
スマホもなかった自分の学生時代と違いすぎて、共感はあまりない。SNSでつながって、という感覚はたぶん完全には理解できない。それでも、苦しい気持ちを吐き出す場所とか、恋愛の苦しさとか、夢の厳しさとか、替わらないものもあるなと思う。
この話は、高校生専用SNSを通じた都会の高校生の話だったけど、地方に焦点を当てるともっと違う世界もありそう。
投稿元:
レビューを見る
すごいね、舐めてた。
文章の表現、比喩がとっても好き。情景が湧くし、でもうるさくない。
文化祭の日、曲に合わせてテンポよく話が進んでいくところしびれたなー。
いるるの話が一番好きだった。最後のところ。
投稿元:
レビューを見る
本屋大賞ノミネートされていたときから気になっていた作品で、文庫化されたことで購入!序盤は「SNSアプリ」「高校生」というテーマから幼さを感じてしまって没入できなかったが、段々と作中の高校生達みんなに感情移入してしまいスルスルと読めてしまった。変化と安定を求める矛盾。選択することの残酷さ。共生する尊さ。自分自身もこの時期ならではの悩みを通ってきたなー。あとがきも素敵でした。生という種、経験という土壌、他者という水、そしてそれを選ぶ自分自身。『私は私を育てる』
投稿元:
レビューを見る
加藤シゲアキさんの作品。ピンクとグレーが話題になった時も手に取る機会がなくてこちらが初読み。青春ストーリーがとっても瑞々しくて、そして眩しかったです....!
オルタネートっていう新しいアプリを軸に数名の登場人物がそれぞれ青春に翻弄されながら、悩み、立ち上がり、強くなっていく姿が描かれています。
個人的にはいるるちゃんが好みだったかな。
自分の高校生の頃とは全然ちがって芯のある素敵な子でした。きっと高校生の頃に身近にこんな子がいたらかなりいい刺激を受けていたと思います。
恋愛も、友情も自分の夢や希望も全部が不安定でずっと揺れているのも10代ならではというか、私も20代になって忘れかけていた感覚がぶわあって蘇ってきてしんどくもあり、懐かしくもありましたね。
高校生にはもちろんおすすめだし、私と同じで青春時代ならではの感覚を忘れかけている方にもおすすめしたい作品です。
投稿元:
レビューを見る
作中の『ワンポーション』の話が個人的に好き。読み進めるたびに胸が熱くなる。
オルタネートを軸として、高校生たちの喜怒哀楽や絆を感じられる、爽やかな青春小説だと感じました。
自分が高校生のときにオルタネートがあったら、なんの疑いもなくやってたかも笑
投稿元:
レビューを見る
オルタネートという高校生限定のアプリがあるというスマホ世代を象徴するような世界観だけど、いつの時代も変わらない高校生であるがゆえの悩みや葛藤があって、自分の学生時代を思い出して懐かしくなった。
文章の描き方の面で、素敵な表現がたくさんあったり、舞台装置が効果的に使われて、物語を彩っているのが印象的で、映像的というか世界観が鮮明に伝わってくるような文章だった。
「祝祭」のシーンは特に、蓉と凪津と尚志の3人の物語が収束するのではなく、それぞれ独立してクライマックスを迎える感じが良かった。
投稿元:
レビューを見る
素直に面白かった!
瑞々しい青春小説。
作者のことを色眼鏡で見るのはよくないとわかりつつ、やはりよぎってしまうジャニーズ。
普通の青春なんて送ってないはずなのに、
どうしてこんなに書けるんだろう?
高校時代を追体験している気分になった。
特に調理部まわりの話が面白い。
ひとつひとつの豊かな料理のシーンに感動。
加藤シゲアキってこんなに引き出しのある人だったのか…
投稿元:
レビューを見る
架空のSNSの存在を中心にそれを使う高校生3人の日常を描いた小説。
オルタネートと呼ばれる高校生限定のSNSがシェアを持つ世界。情報収集はある程度、そのサービスで済ませられる中、そのSNSの活用方法を軸に登場人物の青春の陰影が描かれる。
高校時代はうん十年前、という中年だが、青春のほろ苦さに共感。この頃の苦悩は、それすらが宝物であると今なら思うのだが、当時は小説の登場人物同様に悩んだりしたな、とうわやましさや懐かしさを味わえた。
青春小説の傑作である。
投稿元:
レビューを見る
登場人物はみな珍しい名前で、それぞれ家庭の悩みを抱えている 関係が複雑な小説なので、一気読みがおすすめです
高校生の勢いを感じ、昔はそうだったなと懐かしく振り返ることのできる作品
文章も若々しく、清々しさを感じました
投稿元:
レビューを見る
加藤シゲアキさんの本初読み。
まず、文体がすごくスッキリしていてさらさらと読めました。
登場人物3人を軸にそれぞれの話が展開されてゆく流れがとてもきれいで、まさに青春物。
投稿元:
レビューを見る
とても読みやすい。
各主人公達が成長していく様が良かったです。
息子世代(高校生)の子に勧めたい。
投稿元:
レビューを見る
率直に、面白かった!!!
高校生が抱く、言語化できない繊細な無力感や焦燥感を見事に表現し、それを乗り越えていく若く柔軟な強さを描いている。美しく爽快!
後半の文化祭での、音楽を織り交ぜた畳み掛けのシーンは、場面の転換がおもしろく軽快で、躍動感のある映画のラストスパートを観ているような感覚になりました。
投稿元:
レビューを見る
青春を謳歌している登場人物たちがキラキラしてて眩しかった。何かに熱中できる人はやはりかっこいいし羨ましい。読みやすくて学生にもオススメ。
3つのお話が同時並行で進み、オルタネートを通じて1つに繋がっていくストーリー。文章が読みやすくて最初から世界観に引き摺り込まれました。まるで彼、彼女らの高校生活を擬似体験していたかの様。
オルタネートは今で言うインスタとマッチングアプリを合わせたようなイメージかな。実際、プライバシー筒抜けなのは怖いけどちょっと面白そうだな。
投稿元:
レビューを見る
高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。
全国配信の料理コンテストで巻き起こったへ悲劇の後遺症に思い悩む蓉、
母との軋轢により、絶対真実の愛を求め続ける「オルタネート」信奉者の凪津。高校を中退し、亡霊の街から逃れるように、音楽家の集うシェアハウスへと潜り込んだ尚志。恋とは、友情とは、家族とは。そして、人と繋がるとは何か。デジタルな世界と未分化な感情が織りなす物語の果てに、3人を待ち受ける未来とは一体。
3人の登場人物視点が入れ替わりながら進んでいく物語。読みやすいし、話も展開があってよい。オルタネートというタイトルだが、オルタネートのアプリが中心ではなく、きちんと人間模様を描いた作品。