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『シーソーモンスター』以来の伊坂作品。それぞれ小学生を主人公にした、5編の短編集。ボーナストラックとして、最後に伊坂氏の短いインタビュー付き。
伊坂氏自身が、小学生に読んで欲しいと語っている通り、伊坂作品の入門書としてオススメできる一冊です❗
伊坂作品は余りメッセージ性が含まれている作品が少ないと感じますが、本書は自分達が小学生だった頃、こんなポリシーで歩んでいたら、また違った人生を送っていたかも知れないと思える作品でした❗
個人的には、表題作の『逆ソクラテス』と『アンスポーツマンライク』の2編がお気に入りです❗
集英社文庫作品のなかでは、『終末のフール』と同じ位か、それ以上に好きな作品に出会えました❗
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個人的には久保先生の言葉が良かった。
(非オプティマスの175ページあたりから)
子供には少し難しいかなという印象だが
こんな先生に会いたかったなとも思う。
中高生に読んでほしい作品。
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個人的には『非オプティマス』が好きだった。
久保先生の言葉が好きすぎて読み返したけど、なかなか理解しきれなかった。けど、本当に好きな言葉だったので、今後の人生で迷ったり躓いたりしたら読み返したいなと思う。
ド級でハマったわけではないけれども、私の人生に長く影響しそうな本になりそう。多分、死ぬまでこの本は持ってると思う。
全ての謎が回収されてるわけではなくて(多分意図的にそうしてる)モヤっとする部分もあるけれど、書かれてない部分に関しては自分で勝手に想像して決めたらいいかな、と思う。
なにか、決めつけで自分や自分の好きなことを否定された時は「私はそうは思わない」って言えたらいいなと思う。言う勇気がなかったとしても、そう思うようにする。
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大好きなjunaidaさんの表紙に魅かれて読みました。
人生のバイブルとして、今後何度も読んだり思い出したりするだろう逸品。
子供の視点で読んだ時どんな感想がでるのかぜひ知りたい。
こうしてピタハマりした作品に出会えると
心が潤うのを感じる。
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5編からなる短編集。各編に直接の関連は少ないが共通の人物は登場する。テーマは「先入観」。
先入観ってよくよく考えると怖いですね。差別などを生み出す可能性もありますし。
このテーマに沿って小学生が主人公となり正解を紐解いていく。
どの話も面白かったのですが、自分のこれまでを振り返り悔い改めるべきこともある…と思わせてくれた一作でした。
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1話目が刺さらなかったから大丈夫かと思ったけど、残り4作はサクサク読めた。伊坂幸太郎の話はやっぱり殺し屋とかそういう壮大な話が好きなのかも。
2話目はなるほどそっちかと驚いた。しかしネックレスの中から自分の写真が出てくるのはビビる笑
3作目が一番スカっとして面白かった!
4作目は5作目の伏線だとは!最後の展開が鮮やかでお見事でした。
5作目の土下座しろジジイがどの悪役よりも腹が立った笑
電気屋さんの店員はあの人ですね。
伊坂幸太郎らしいしゃれたセリフと、散りばめられた伏線回収を堪能できました。
でもやっぱ暗殺者ものとか、そういう非現実的なものが読みたい~~!
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これぞ伊坂幸太郎っていう感じではないが要所要所に伊坂幸太郎のエッセンスは感じられてこういうのも書けるのかっていう驚きがあった。
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子供たちの真剣な一生懸命な生き方に
自分もこうだったのか、自分の子もこうなのか
改めて考えさせられた。
題名も言い得て妙というかおもしろい。
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ああ、もう、好きすぎるやっぱり伊坂幸太郎。どうしようもなく読んでる時間が至福になる。人生で伏線見せてくれる感じ、軽やかなのに芯とらえまくりの会話たち、ずっと浸ってたい、
ドン・コルレオーネごっこしてるとこ、すごく好き
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【読もうと思った理由】
ブクログの他の書籍の感想欄に何度か書いたが、20代の頃にもっともハマって読んだ作家が伊坂幸太郎氏だ。それこそ、デビュー作の「オーデュボンの祈り」から「死神の浮力」ぐらいまでは、文庫化作品はすべて読んだはずだ。ただ、そこからは新作が出ても、必ず読む作家ではなくなり、少しずつ伊坂作品から遠ざかっていた。オブラートに包まない言い方をすると、伊坂作品に飽きてしまったのだ。それは、決して伊坂氏の力量が落ちたとかそんな事ではなく、たしか著名な作家も言っていたと思うが、1人の作家が生涯で本当に面白い作品を書けるのは、よく書けて6作品ぐらいだという。
伊坂作品はトータル20作品近く読んでいるので、どうしても物語の構成なども含め、ある程度は展開が読めてしまう。じゃあなぜ今回読もうと思ったのか?と言うと、「金閣寺」の雑感にも書いたが、一つは、タイトルに惹かれたからと言うことと、実はもう一つ理由がある。確か今年だったと思うが、雑誌で辻村深月氏の特集をしていて、そこで伊坂氏と対談をしていた。そのとき伊坂氏が辻村氏に自分の代表作を上げるとすると?的な質問をされての回答が「逆ソクラテス」だったはずだ。(その雑誌は立ち読みしただけなので、正確な質問の内容は思い出せないが、逆ソクラテスに対する思い入れは、かなり大きかった印象はある。)そのときにこの作品は読まないとなと思った。
確か僕の記憶が正しければ、ファンの人たちは代表作を聞かれると、初期の頃の作品(アヒルと鴨とか、重力ピエロ、ゴールデンスランバーなど)を上げるであろうが、僕は逆ソクラテスが、かなり良い出来だと思っている的な回答だったと思う。40作品ほど書いた作者が、代表作を聞かれて答えた作品は、読むべき作品だと思った。僕が本の感想の最初の項目にこの【読もう思った理由】をあげているのは、ただの慣習ではなく、プロフィールにも書いているが、本が売れなくなった現在でも、年間で約7万冊の新刊が発売されているという。何万冊の中から、次に読む本を決めるのは、皆さんもそれなりに悩んで決めているはずだ。実は僕も、それなりに考えてから決めている。僕が感想欄で重要度が高いと思っているので、【読もうと思った理由】を最初に書いています。
【伊坂幸太郎氏ってどんな作者?】
(1971年5月25日 - )
千葉県松戸市出身。東北大学法学部卒業。この時期の東北大学には、薬学研究科に瀬名秀明、文学研究科に佐藤賢一、理学部に松崎有理と円城塔など、現在小説家として活躍している人物が在学していた。大学卒業後、システムエンジニアとして働くかたわら文学賞に応募、2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。数年後に作家専業となった。宮城県仙台市在住。
2002年の『ラッシュライフ』で評論家に注目され始め、2003年の『重力ピエロ』で一般読者に広く認知されるようになった。それに続く『アヒルと鴨のコインロッカー』が第25回吉川英治文学新人賞を受賞。本屋大賞においては第1回から第4回まで連続ノミネートされた後、2008年の第5回に『ゴールデンスランバー』で受賞。同作品で第21回山本周五郎賞も受賞。なお直木賞については、2003年『重力ピエロ』、2004年『チルドレン』『グラスホッパー』、2005年『死神の精度』、2006年『砂漠』で候補となったが、2008年、同賞の影響力の高さゆえに環境が変化する可能性を憂慮し、選考対象となることを辞退している。2020年に『逆ソクラテス』で第33回柴田錬三郎賞を受賞。2020年より山本周五郎賞の選考委員を務める。
著作の多くは中国語訳、韓国語訳が出版されており、タイ、インドネシア、フランス、ドイツ、イタリア、ロシアなどでも刊行されている。英語圏では、2011年にアメリカで『ゴールデンスランバー』(英題『''Remote Control''』)、2021年にはイギリスとアメリカで『マリアビートル』(英題『''Bullet Train''』)、2022年にはイギリスとアメリカで『グラスホッパー』(英題『''Three Assassins''』)が刊行。『マリアビートル』(英題『''Bullet Train''』)は、英国推理作家協会が主催する、2022年度ダガー賞(通称:CWA賞)の翻訳小説部門(旧名称:インターナショナル・ダガー賞)にノミネートされた(日本人作家のノミネートは、横山秀夫、東野圭吾に続いて3人目)。
【あらすじ】
「敵は、先入観だよ」学力も運動もそこそこの小学6年生の僕は、転校生の安斎から、突然ある作戦を持ちかけられる。カンニングから始まったその計画は、クラスメイトや担当の先生を巻き込んで、予想外の結末を迎える。はたして逆転劇なるか?表題作ほか、「スロウではない」「非オプティマス」など、世界をひっくり返す無上の全5編を収録。最高の読後感を約束する、第33回柴田錬三郎賞受賞作。
【感想】
「デビューしてから二十年、この仕事を続けてきた一つの成果」
上記は、あとがきのインタビューの受け答えの一部抜粋だ。皆さんは伊坂幸太郎氏の印象とか作風は?と聞かれればなんと答えるだろう?例えば、まったく別の複数の物語が終盤近くになって伏線回収されていく爽快感だけでなく、別々の物語が繋がっていく構築力が好きとか。辛いストーリーでも何故か爽やかさがあるのが好きとか。はたまた、意外に座右の銘的な名言が好きとか。色々な意見があるだろう。僕はこの作品を読んで、上記に上げた全てがバランスよく詰まった作品だと感じた。そりゃ、デビューして20年以上も経つのに、日本の作家陣のトップに君臨し続けるのも、“ごもっとも“と言わざるを得ないと感じた。改めて感じたのは、伊坂氏は他の作家が羨むほどに、売れ続ける要素を、掃いて捨てるほど持っているなぁと感じた。
伊坂氏といえば、ラストに向かっての伏線回収は言うに及ばず、僕が意外に好きなのは、色々な作品で印象に残る名言が多い。
ベタではあるが、「ゴールデンスランバー」の「信頼と習慣」は、今でも僕の座右の銘の一つになっている。実は今作でも名言がある。
「僕はそうは思わない」
この言葉って、相手との関係性によって、言えるかどうかのハードルが全く違ってくる。例えば自分の部下であれば何の問題なく言えるが、クライアントや、二つ以上階層が上の上司には、途端にハードルがめちゃくちゃ上がる。そう、日本人であれば嫌でも空気を読むとか、相手の顔色を伺うなど、頼まれてもいないのに、良くも悪くもしてしまう。だけど本当は相手が誰であれ、��わないといけない時は、堂々と言わないといけないよなぁと、今作を読んで改めて思った。
今作は伊坂氏も言っているが、小学生にこそ読んで欲しい作品と言っているが、大人が読んでも、読み方と思考の深さによっては、十分楽しめる作品だなと感じた。
作品自体は300ページほどだし、とても読みやすい。特に意識して読まなければ、数時間ですぐに読めてしまうだろう。ただ伊坂氏が、20年作家を続けてきた、一つの成果と言い切っている作品なのだから、哲学書や思想書を読むときのように、深く思考しながら読み直すのもアリだなと思った。
【雑感】
次は予定通り、「人間の建設」を読みます。というか、もう3回ぐらい読了しているのだが、自分の中で、感想がなかなか纏まらない。それほどに読み応えがあり、気づきが多い本だ。ここで「次に感想をアップします」と、宣言でもしない限り、いつまで経っても自分で考えが整理できそうにもないので、考えを纏めてから感想をアップします。
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『平凡なヒーローたちの物語』
この本では、ちょっと嫌な人とか、ちょっと間違っていることに対して、比較的平凡な子どもたちが、知恵を絞って挑んでいく
「僕はそうは思わない」とか
「約束を守る、信頼される、真面目」とか
人生で大切なことを教えてもらった気がする
たくさんの人に読んで欲しい
きっと人それぞれ何か得るものがあると思う
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小学生が語り手となる短編が5作品。どの物語も親としてハッとさせられるものだった。
特に「逆ソクラテス」の安齋くん。最大の敵は"先入観"、合言葉は"僕は、そうは思わない"。色んな人と関わって、大人になった今ならわかることでも、経験の少ない小学生には難しい。親として子どもとの接し方は参考になった気がする。出てくる子ども達の将来が楽しみだなぁ。
#逆ソクラテス
#伊坂幸太郎
#20230922 読了
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子供目線やその先生視点の短編集でした。
自分の意思が強い、一見変わり者のような子が一歩を踏み出せない子や気弱な子に影響を与えるという話が多く、短編ごとのテーマが分かりやすかったです。
先の展開や結末が予想しにくく、気になってあっという間に読んでしまいました。印象的なシーンや繰り返しの表現で記憶に残る、面白い小説でした。
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これこれっ!!
多分人生で読みたかったものの一つがこれだわ。
自分を美化する訳じゃないけど、何かと大人に反抗する小学生だったからむっちゃ刺さった…
そして、本の解説サイトとかでやっと伏線を答えを知ったけど、それでも冒頭と最後のあれは鳥肌立った。
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小学生が主人公で読みやすい短編集
一つ一つ物語が面白く、どの主人公も特別な感じがしないところが良かった
自分も磯憲みたいな大人になりたい