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劉慈欣の第一長編。
センス・オブ・ワンダーを感じられる、とても面白い話でした。
劉慈欣らしい、とんでもない発想からのとんでもない展開。
何度も「おぉ!」と驚かされる展開があり、とても楽しめた。
三体が好きなら楽しめるはず。
「子供の世界ってどんなだろう」その想像を、軽々と斜め上に超えて行ってくれます。
最後が尻すぼみというか、もっと詳しくその後の話が読みたかった。
三体が最後までしっかり描かれていだだけに、少しガッカリした。
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ようやく読めました、劉慈欣の長編一作目!やはり一作目なので荒削りで、最初の盛り上がりから、途中でお?となり、おお?となって、なんか終わった笑という感じでした。
14歳未満の子供たち以外が死滅するという設定は超面白いし、それまでに大人たちが必死に子どもたちに何かを残そうとした最初のパートはお涙頂戴のエンタメとしてはぐぐっと読ませる面白さがあった。ただその後の展開としては、超スーパーコンピューター最初だけしか登場しないじゃん…?とか、いくら子供でも戦争途中で止めるんじゃない?とか、こういうことしているうちに大人になっていくわけで、そうしたらやっぱり《西暦時代》と同じような習慣になるんではないか?とかハテナハテナなまま話が進んでいく感じで、そこが「まあ長編一作目だもんね!」というとこで差し引きながら読む感じ。南極でのオリンピックという名の大戦争や、国土交換ゲーム(ゲーム?)など、話が飛んで行ったと思ったらさらに飛んでいきました…このあと三体に繋がっていくんだなあといういつもの感慨はありましたが、よく考えると三体以降、劉慈欣長編書いてないんだよな…三体を超えるものが出てくるのか…気長に待ちたいと思います。『白亜紀往時』も出るとのことなので。
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こういうシンプルな設定からの予想外な展開が楽しめるSF作品は大歓迎。
エピローグで作者自身が作中人物として出て来たのにはちょっとひきました。
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風呂敷ではなく魔法の絨毯だ
こどもたちだけの世界になる。潤沢な生活が送れる日常からゲームへ、戦争へ。ここまでは多少の眉唾を感じながらも、「こども」の理解が深いことに驚きながら読み進めることができた。「エンダーのゲーム」を思い起こしながら。
そこからの展開が、まさに風雲急だった。少しダレてきた感じの戦争ゲーム終結からの展開は、風呂敷ならぬ絨毯をひろげたものだった。これには驚いたなぁ。
その狙いや効果についてあまり理解が追い付かなかったのは事実なんだけれど、着眼点というかゲームの延長としての発想に、純日本人である私は驚愕したわけだな。地や血が知を上回るという島国感情かなぁ。
ラストはほぼ想定通りで、その必然性や過程の想像が困難なんだけれど、とにかく発想の豊かさや分枠などないのではないかと思うような「本ならではの」「SFならではの」自由奔放な発想の展開に大いに満足。
人名から性別が認識でないとか、なんか中国語そのもので日本語になっていないんじゃないの?とかローラーコースターよりジェットコースターっていうほうが理解しやすいんじゃないの?ってな日本語的障壁は残るものの、大事にとっている「三体」にそろそろ着手しようかな。
とにかく間違いなく☆4だな。
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放射線で大人が死に絶えた世界が舞台。大人が世界から整然とフェードアウトしたり、混乱した子供社会に都合よく量子コンピュータAIが登場して危機を救ったり、無いと思ってた核弾頭が都合よく見つかって喜んで発射したりとリアリティが低く、細かいディテールは三体より甘め。最近、劉慈欣先生の三体以前の作品が翻訳され始めているが期待が高いせいかなんか全部イマイチ。
★勉強になったところ
中国では自軍をレッドチームって呼ぶんや!
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超新星爆発によって発生した大量の放射線により14歳以上の人類は死に絶えるという設定に惹かれて読んでみましたが、想像以上にぶっ飛んだストーリーが繰り広げられていました。大人たちが滅亡するまでには多少なり時間があり、残される子供たちに、社会を引き継ぐためにできる限りの準備をして旅立つのですが、子供たちの考えは大人たちの想像の範疇を超えていて。。。子供たちの生きる目的と、大人たちそれについての違いについては本書に記載されていますが、現実世界でもこういう子供から大人になる過程で価値観の変化って得てしてあるんじゃないかなぁと思います。(本書に書かれていることがすべてとは思わないけれど。)途中かなり盛り上がるんですが、エピローグへの話の運びが少し曖昧というか、尻すぼみだったのかな、とも思います。
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前半はエンダーの知能ゲーム
後半は楳図かずおの狂気世界
のようなイメージ
もちろん 至福の
ただ 「三体」と比較し ところどころ 冗長な部分も
例えば 戦争ゲームのルール決めの部分
長い....
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とても興味深い設定のSF
後半は、一辺倒になってしまって自分的には面白さには欠けました
ラストもあっけない感じ
子どもたちが成長成熟して後世紀を創ってゆくのが描かれたりしてたら良かったな
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「三体」劉慈欣のデビュー作。地球近傍で起きた超新星爆発の影響で世界から13歳以上の人間がいなくなり、子供だけの世界になる。タイトル的に「超新星」という宇宙のキーワードを冠しているが、超新星はあくまできっかけでそこまで掘り下げられない。世界に子供しかいなかったら?というifの世界の物語が中心。
著者の先の読めないストーリーが好きな方には間違いなくおすすめ。ちょっとイマイチな点は、戦争ゲームのところは長く感じた一方で、領土取り替えゲームはやや尻すぼみ感がありもう少し語ってほしかった。
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超新星爆発により、14歳以上の大人が死滅してしまう世界のお話。
『gone』とか、『百年法』の最後らへんのようで、好きな設定でした。
大人たちに残された時間は10ヶ月。その間に自分たちの知識と技術を子どもたちに継承して、今まで通り生活できるようにしなければ。という大学習時代。そして、大人たちとの別れ、最初の混乱までは理解できる。でも、そこから後の展開がまったく分からん感じでした。ひたすらなぜそうなるの繰り返し。私が大人だからなのか。
とりあえず、大人は子どもに純真さを見るけど、子どもたちはそれよりももっとずっと残酷な生き物であるということはなんとなく共感できました。
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超新星爆発の放射線の影響により子供は細胞の再生力が高いから助かるが、大人は一年後位に全員死亡する。大人がいなくなるまでに子供に国家運営の全てを託す...。
最初の方は面白くて大人との別れに切なさも感じたけど、大人達いなくなってからの子供特有の残酷さと刹那的な振る舞いにストレスを感じてしまった。
また、前半にキャラクターと伏線を出してたので、どう畳むのかと思いながら読み進めてたら何も触れられずに終わってました。
中々に大味だし粗も多々あるが憎めない作品です。
三体読もうか凄く悩む。長いのよ...。
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第105回ビブリオバトルinいこま「休み気分が抜けない本」で紹介された本です。チャンプ本。
2023.9.24
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面白くはあった…が、あまりにも現実味がない。
少なくとも、西暦時代の大人が、子どもに対してあんなに純粋な幻想を抱き、性善説に基いた政治的な判断をするはずがないと思う。
前提があまりにおかしいので、全てにリアリティを欠く。SFではなく、純粋なファンタジーとしては、可もなく不可もなく。