暗雲たちこめるお天気キャスターが
2022/09/03 15:08
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
祖母に連れられて下町料理を巡っていく様子が楽しそうです。浅草のどじょう鍋から神田の藪蕎麦までが、ヒロイン・寿々のお腹も心も満たしているようでした。
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お江戸として、東京下町の美味しいものと文化を題材にとった、著者らしい静かな小説。
実在するお店を集めたグルメ面がとにかく秀逸で、端から巡りたくなる。
お仕事小説とか青春もののという側面もあるが、そっちはそっちで無理な凹凸のない、ナチュラルにいい話に仕上がっていた。
最近、とても感触のいい小説を書いてくれると、個人的にお気に入り。
4-
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作中に出てくる江戸前の料理はどれも美味しそうだし、実在のお店でどれも行ってみたい、食べてみたいものばかりなのだけど、それだけ。
本に内容が全くない。
寿々には共感できないし、ラストも尻つぼみだし。
あと、「〜とか、〜とか、〜とか」が多くてくどい。
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お天気お姉さんとして働く寿々が、江戸に関するブログを書くことになり、下町の昔も今も美味しい江戸にまつわる料理を食べていく様子。
大好きな茶目っ気たっぷりのおばあちゃんと、幼馴染の酒屋の寛太。
歴史と昔から食べられている美味しいもの。
最高の組み合わせだね。
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東京生まれだと身近に感じられたりして楽しいのかも。私には「ん?で?結局?」て感じでした。全体的に流れる雰囲気は穏やかで落ち着きます。
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目次
・お江戸の味
・どじょっこたち
・酢めしの話
・変わらぬ味
・藪から蕎麦
・ひなまつり
・お花見日和
・川の景色
多分初めての藤野千夜。
人気のある作家の作品なので、楽しみに読んだのだけれど、思ったのと違ったな。
朝の情報番組でお天気お姉さんをしている寿々は、都下に実家があるけれど通勤に便利という理由で祖母の家で暮らしている。
隅田川に近い下町で暮らす料理上手の祖母、昔なじみの友達。ふむふむ。
何度も挑戦しているけれど合格できない気象予報士の仕事。ふむふむ。
直前まで進んだのに流れてしまった結婚話。ふむふむ。
社長の勧めに従って始めた「江戸町めぐり」ブログからのBSのお江戸番組のアシスタントに抜擢。ふむふむ。
ねえ、一体何を書きたい話だったの?
寿々は周囲の人に恵まれている。
親戚の口添えで今の事務所に所属し、なんとなく仕事もうまくいっている。
でも、なんとなく、なのよ。
お仕事のことを書いているけれど、お仕事小説ではない。
「江戸町めぐり」のブログにしても、そんなに江戸に詳しいわけではないから、1日に1回更新するのがせいぜいって、どれだけ更新するつもりなん?
書いてることは江戸時代から続く名店で美味しいものを食べて、ちょっと歴史のエピソード(ネタ元はおばあちゃん)を書くくらいで、よく毎日更新できるな、逆に。
江戸時代から続く名点があるかと思えば、時代から取り残され寂れていく友だちの酒屋。
ここで何か有効なアドバイスをするのかと思えば、対策として宝くじを買うくらい。(近代的なビルにするつもりらしい)
好きな人ができたと言って寿々のもとを去った元婚約者からの未練がましいメール。
この婚約者が本当に嫌なやつで、寿々が有名になったからよりを戻したがっているのかと思いきや、本当にちょっとした未練だったらしい。
なんか大きな風呂敷が拡げられましたが、最初から最後まで風呂敷の上のものは変わらず、風呂敷が畳まれることもなく終わったような感じです。
一冊読み終わってここまで成長と無縁の主人公も珍しいかも。
素材が良いだけに残念でした。
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隅田川のそばでおばあちゃんとふたり暮らしをしている主人公 寿々。
早朝のテレビ番組でお天気おねえさんをしていて、毎日帰るとおばあちゃんが美味しいおやつを作って待っていてくれる。
婚約者から別れを切り出されてすんなり受け入れてしまい、目指している気象予報士の試験にもまた落ちてしまう寿々。
そんな時、所属する事務所社長から「お江戸まちめぐり」ブログを開設することに。
人生ってなかなか自分の思うようにはいかないもの。
でも何も変わらないことなんてないんだ。
少しでもいいから何かやってみよう。
そうすれば予想しなかった何かが見えてくるかも。
東京の美味しいものが沢山出てきて、巻末の解説は枝元なほみさん♪