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寡黙でストイックであらゆる視点から答えを導き出していく葛警部が兎に角カッコよかったです。
痺れました笑
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読みやすく、謎もキャラクタも魅力的。カフェオレと菓子パン。葛は実は甘党なのかな。単に一口あたりのカロリー単価で選んでいそうだが、一冊通して読んでも、どんな人なのかほとんど描かれていないのにキャラが立っているのは面白いな。
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米澤穂信さんの初の警察ミステリとの帯を見たら
惹かれずにはいられない!!
目撃者や容疑者の証言 証拠品など
事件の謎を紐解くヒントが
しっかりと書かれている
ムムム…
これは米澤さんから読者への挑戦状だ!!
そんな風に感じる作品が5編収録されている
葛(かつら)警部と共に事件を追うことになるが
この警部の部下への指示の出し方や
手掛かりを基に展開していく論理の組み立て方が
キレッキレッで気持ちがいいー!!
事件以外 ほとんどページが割かれていないため
読む側も葛警部と捜査しているような錯覚に陥り
謎解きする時間が楽しかった!
これはシリーズ化されるのかな…?!
葛警部は多くの事を語らない寡黙な方だけど
菓子パンとカフェオレで謎を解いていく
異色の刑事で カッコよかったです!
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警察小説の短編集。
どれも葛警部の推理が冴え渡っていて、テンポ良く読めて面白かった。
証言や物証があっても、何かおかしいと思う自分の感覚を信じていて、プロフェッショナルという感じがした。
シリーズ化してくれたらいいな。
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群馬県を舞台にした5編の短編からなる警察小説。
圧倒的な捜査能力のある葛警部は寡黙で愛想のないザ・刑事(昭和)。
組織からの評価は高いものの、部下や上司からは絶妙に距離を置かれています。
そんな葛警部の元に一筋縄ではいかない事件が起こります。
実際に自分も捜査に加わったような感覚で事件の謎を解明しようと試みましたが、
どれも予想していた結末と異なっておりました・・・。
自分が部下だったらもう葛警部には呼ばれないだろうな・・・苦笑
最後はもやっとするお話ばかりで、それがなんとも言えない気持ちになります。
個人的には表題でもある「可燃物」と「命の恩」がゾクゾクともするし、
ミステリー要素もありで面白かったです。
次回作は是非とも長編で葛警部の活躍を見たいです・・・(続編希望!!)
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すべての章立てで予想を裏切られました。
この洞察力、私も自身の仕事をしてる上で被る部分が多く、多くの案件を早く片付けるために憶測でことを進めがちになりますが、最後まで疑う。これを忘れずに精進したいと思いました。
一つだけどうしてもいいたいのは、1話の見つからない凶器はずっとツララだと思ってました。
凶器そのものは消えるし傷跡の口からも絶対そうだ!ってこれは当たったやろうって思ったけど、違う展開だったのでモヤモヤしましたね。みなさんどうでしょうか?
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群馬県警刑事部捜査一課、葛警部登場。
外見とか年齢とかの描写もほぼなく、フルネームも年齢もわからない。
最小限の言葉で部下を動かし、また部下であれ事情聴取の相手であれ、言葉の曖昧なニュアンスを見逃さない。
“お前の捜査手法は独特だ。どこまでもスタンダードに情報を集めながら、最後の一歩を一人で飛び越える。“
かあぁぁ〜、クーーーール!
5篇の作品それぞれに、謎を剥ぎ取られたあと、冷たい真実が晒され…鮮やか。
事件が解決したのちの事については“警察は関係ない”とだめ押しでふれて、さらに陰翳が際立つ。
また楽しみなシリーズが始まった。
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米澤穂信さんの本格刑事物の作品です。
短編5編からなる作品で、
自分は最後の「本物か」という話が好きでした。
主人公の葛警部の頭のキレは必見です!
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犯人を見つける洞察力がすごい。同じ情報を持ちながら1人見え方、考え方が違う葛警部。犯人が分かった時スッキリ感と普通の人はそこまで推理に厚みを出せない力の差を感じました。推理の勉強になりました笑
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穂信ちゃんの作品かつ今年度のミステリ関係各紙で3冠達成という事で、少し辛い評価に。
文章は相変わらず整っているし、それぞれの事件も意外性が見られて悪くない。しかし、主人公?話の進め役?であるところの葛警部に寄り添う事が難しく、まだまだ続きがあるのではないか?という期待が出てしまう。自分の読みが甘いのだろうか?
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事件や推理の情報といった、ミステリー要素以外を徹底的に削ぎ落としたシンプルな推理小説という印象です。氏のこれまでの作品とは違う雰囲気だと感じました。
真相を途中で見破れたもの、そうでないもの両方ありました。5編のうち、『本物か』が良かったです。
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主人公の葛警部が淡々としているからか、物語もそうして進んでいく印象
他の人には見えないものが見えていて、それをきっかけに事件を解決していくというのはすごく優秀なのだろう(上司、部下からは…)
菓子パンとカフェオレで食事をしょっちゅう済ませてるの、ちょっと心配になる〜
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大して刺激のない事件の短編集。(しかし)そのそれぞれの事件が最後一つに絡み合い壮大なミステリーへと発展する。。なんて期待を持ちながら読み進めるものそのまま終了。結論、かなり地味な一冊でした。
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短編集だった。悪くはないが期待しすぎた。「満願」を思い出す。なぜタイトルを「可燃物」としたのだろう。第四話のタイトルではあるが、全体のタイトルとしては相応しくない。かといって「群馬県警葛警部の事件簿」では食いつきが悪いだろう。
第一話「崖の下」は、凶器はつららかと思いつつ、崖の角度がよくわからないので矛盾すると思ったらまさかの骨。可能?
第二話「ねむけ」はタイトルがネタバレなのだが、p97「四人が全く同じ証言をしたとなれば、それを頭から信じることは出来はしない。」が格好良い。
第三話「命の恩」は、肩が上がらないから高枝切り鋏を使ったというのが取ってつけた設定のような気がした。野末家の家宅捜索時に自殺痕は発見できなかったのだろうか。勝が、顔写真を見ても宮田村かわからないと言うが、そんなことあるだろうか。時々来て、父親が顎で使っているといっているのに。野末裕子が「これで勝も安心」という意味が理解できない。宮田村は自分が犯人になるということ以外に考えられなかったのだろうか。自殺隠蔽のため頸部を隠すというアイデアは他の小説にもありそう。
第四話「可燃物」は、放火の動機から犯人を追い詰めるという経過が良いが、起伏のない話。
第五話「本物か」は、一番面白かった。でも、代崎の「こぼした」の説明が、わざとそっけなく書いてあるように思う。久島のシャツに黒い新しいシミができるほどのこぼし具合にしては。ここまでしたならもっと話すと思うが、自分の失敗だからわざとあっさり話したと思えなくもないが。イカスミパスタの調理時間から、犯人が青戸であると推理するのは面白い。実際に無計画に人を殺した後に、偶然やってきた客相手にこれを思いつくなら、青戸の頭脳と度胸は相当なもの。
ほどよい推理が楽しめるそんな作品だった。
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この物語は5編の短編からなる警察本格ミステリー。
特殊設定などはなく緻密な捜査で少しづつ、でも着実に真実に迫っていく葛警部の姿が描かれています。
葛はどんな些細なことでも小さな違和感から事件解決への突破口を開くのがすごい。
上司や部下から疎まれようとも捜査に必要ならばそれを淡々と行動に移す。
その自分の考えに対する自信や考えを貫くところもかっこよかったです。
菓子パンとカフェオレ片手に卓越した推理をする葛警部の頭の中を覗いてみたい |• •๑)"