0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
県警捜査一課葛警部が主人公で、上司からも部下からも疎まれながらも、その捜査能力だけは買われている。かっこいいですね。
違和感を見逃さない
2023/10/09 17:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
捜査一課の葛警部が事件の捜査情報を精査するなか感じた違和感を見逃さず、解決のへと至るミステリー。
凶器のない殺人事件、一致する目撃証言、不自然なバラバラ死体、中途半端な放火事件、要求のない立て籠もり事件。
深い洞察力と冷静な判断力で淡々と展開します。
捜査上に浮かぶ人たちのことは深く探るけど葛警部のことは全然分からないのも不思議な感じ。
投稿元:
レビューを見る
なんか重いというか、読んでいて気が重くなる感じ。
話自体が重いわけではないんだけど、葛のせいかなぁ。淡々として事件に真摯に向き合ってるんだけど人間味がないというか、ちょっとだけ犯人に同情してしまうというか。
図書館で借りれて良かったなぁと思った。
一つ一つの事件は、そーゆーことかと面白いし、着眼点すごいなと思うんだけど、いかんせん私にはなんとなく重く感じる本だった。
投稿元:
レビューを見る
2023/08/13予約 199
群馬県警で起こる事件の短編集。
主人公の葛(かつら)警部を、、最後までくずと読み間違うことが続き、一歩引いて読了。
「崖の下」は登山中に滑落した二人。凶器は何か?
短絡的につららじゃん、と思ったが、もちろんそんなことはなく。
大人気の本だったため半年以上待って読んだが、人気のほどがあまり伝わらず…残念。
他の方のように菓子パンとカフェオレのことばかり考えてしまう。
投稿元:
レビューを見る
直木賞受賞作「黒牢城」読了後暫く経ちましたが、米澤穂信さんの最新作「不燃物」 とても面白かった。
登場人物が共通な連作短編集、各編集中して読み切れるテンポ感が心地良いです。葛警部の寡黙な人物像も事件そのものに着目して読み進めることができた要因かも。個性の表現は極力控えてあるけれど食事風景は常にパンとカフェオレ。コーヒーではなくカフェオレ。チャーミング。
もっと読みたいです。楽しみにしています。
投稿元:
レビューを見る
【米澤穂信、初の警察ミステリ!】上司には疎まれ部下にも好かれない。しかしその捜査能力を疑うものは誰一人としていない。それが葛警部。米澤穂信の新シリーズ始動。
投稿元:
レビューを見る
満足感の高かったミステリー作品。
葛警部の活躍を描く全5篇からなる構成で、
無駄を削ぎ落とした硬派な雰囲気がかえって
新鮮に映りました。
葛警部の下に集う情報が、とても自然な流れで
読者にも共有される点から、公平さを強く感じ
ました。理詰めで丁寧に進んでいく推理過程も
置いてきぼりにならず好印象!
レベルの高さが際立つ一冊でした!
投稿元:
レビューを見る
葛警部の推理が冴えわたる短編ミステリー。
どれも周りによくいる普通の人が罪を犯す。ちょっとしたキッカケでヒトって一線を越えるのね。
「本物か」が一番好き。
これはシリーズ化するのでは?
続編が楽しみ!
投稿元:
レビューを見る
お気に入りは「崖の下」
中々出てこない凶器がまさかの物で驚きました。
葛警部の手腕が見事でした。
短編集でしたが、ぜひ長編も読んでみたいです。
投稿元:
レビューを見る
米澤さん初の警察ミステリー。短編ものなので読みやすい。けど…今野さんの刑事ものとあまり変わらないような気がしますけど。このミスは高評価なのですね。
投稿元:
レビューを見る
K 2023.8.17-2023.8.19
とても読みやすい。淡々と事件が始まり、刑事たちの地道な捜査と最後は葛警部の鮮やかな推理で解決。もう少し葛警部の内面がわかったり、部下の人物像がわかったほうが好みだけど、読んでいるとこの感情を表さない淡々とした語り口がクセになる。
投稿元:
レビューを見る
作者初の警察モノとのこと。理路整然と捜査=話しが進み好印象。部下のキャラや人間関係などを必用以上に掘り下げないのも、スッキリしててこれはこれでアリ。
投稿元:
レビューを見る
面白かった。
米澤穂信が警察小説を書くとこうなるのか。
「崖の下」だけは、アンソロジー『神様の罠』に収録されていて既読だったが、こうしてシリーズ化というか連作化して、葛警部の活躍を読めるのは嬉しい。
文体や、葛のキャラクターなどから、何となく北欧ミステリと主人公の中年の警部を連想させる。捜査一徹なところ、部下を容赦なく使うところ(それゆえに嫌われている)、けれども優秀で、必ず結果を出すところ。
文体も、まるで捜査報告書を読んでいるかのような(本物を読んだことはないが笑)、余分な描写や葛の感情を削ぎ落とし、手触りとしてはひんやりしている。
5作収録されているが、とりわけ好きなのは表題作と「ねむけ」だ。文章で抑えているからこそ、犯人の心情や心理が浮かび上がってくる。
そして、表現されていないからこそ、読者の心に残る余韻というものもあるのだと思う。
投稿元:
レビューを見る
どの話も結末は想像の斜め上をいくものだった。
葛警部の観察力が凄い!
ただ菓子パンとカフェオレの食事はいかがなものかと…
投稿元:
レビューを見る
3.5くらいかな
ミステリー部門4冠と、めちゃめちゃ期待して読んだがちょい期待はずれ。
5篇からなる短編集。
全てに葛警部が出てきて、分析力、判断力、部下への適切な指示で事件を解決していく。
あらゆる状況証拠がそろってるにもかかわらず、確定逮捕には踏み切らず、冷静な分析で以外な犯人逮捕や犯行方法をあぶり出す葛警部のキャラ立ちが良い。
本のタイトルつけるとするなら葛警部の事件簿といったところか。長編で読んでみたいな