「革命の話をしよう」
2024/04/18 18:55
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
「革命の話をしよう」
簡潔だけど期待を煽るには十分な一言で始まる今作は
確かに熱くたぎらせてくれる怒涛の展開。
メインの登場人物には
後世に残る二つ名あるのですが、
なぜその名がついたかの理由がわかりにくいなー。
(次回作で、施策由来かと思われますが、
それを施行するに至る気持ちの経緯が)
「知識が人を作り、見識が世界を変えるのだ」
2024/04/10 18:33
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
「知識が人を作り、見識が世界を変えるのだ」
言葉を多く携え、物事を多角的に捉え、
自分で判断ができることの強さを説く
彼女に幸あれ。
戦争とその渦中にある人のいろいろな面を描く
2024/03/20 17:28
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投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書館の予約の都合上、先にこちらを読む羽目になったが、これはこれで一冊完結とも取れるため、物語についていけないことはない。
自由を求めて戦い始めることになったのは、自発的というよりはその選択肢しかなくなってしまったことが大きいように感じた。
しかし、その思いが本気さが固まってくるにつれ、共感する人たちが増えていく。
武力で抗うことしかできなかったテッサ。
愛するが故にそれを知略で支えるルーチェ。
互いへの信頼関係はあるが、相手の気持ちを大切に想うあまり、ささやかな幸せを得ることはかなわない。
それを犠牲にしてでも、なんなら自分の心や命すらも犠牲にしてでも、自由のために身を捧げる、そのことがどういう意味を持つのか、戦争を実体験として知らないので理解が難しい。
群集心理、策略、人の思いの移ろいやすさ、信頼、団結、愛情、妬みなど、描かれる様々な戦いの中に人々のいろいろな面が描かれる。
どれもあり得る。
信念だけで生きられる人は少ない。
そのえげつなさも語られる。
戦争は武力で戦うだけでなく、人の心をこうして抉り、壊していくものなんだなと呻きそう。
アレーテが言うように教育は大事だ。
それによって武力で戦う以外の解決策を考える選択肢が生まれる。
架空の話ではあるが、この現実を生きている人たちのこころのギリギリの緊迫感が伝わってくるようだった。
なんとも貧弱な表現しかできないが、重層的に戦争の現実を突きつけられた気がした。
そういう重苦しい現実を飲みこみながら、時間は進んでいく。
600ページ超えているが、読みやすいスピード感にあふれた文章で、3日で一気読み。
しかし、徒労感も大きかった。
いろいろ考えさせられた。
布石に充てた第二巻
2023/12/21 16:35
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投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る
架空の土地レーエンデの歴史を描く第二巻。
第一巻のレビューでも言及したように、このシリーズは特定の主人公を追うものではなく、レーエンデの歴史上の重要な出来事を、神の視点から主要な人物に焦点を当て、事細かに追う物語になっている。その点を承知していなければ、今回の内容はとてもつらい内容になっているだろう。詳しくはネタバレになるので言及しないが、何とか堪えて読んでもらいたい。必ず次巻で報われる。
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前作から連なるレーエンデに巻き起こる革命の物語。時はユリアの時代から約100年後、帝国支配が続く暗黒時代のレーエンデ。後に残虐王と呼ばれるルーチェと、村の娘テッサが出会い、レーエンデに大きなうねりが生まれる。
またしても圧倒的なファンタジーで度肝を抜かれ、没入して読んだ。本作も魅力的な仲間たちが登場し、レーエンデ解放のために命を賭す。
第三部の刊行も決まっており、この大きな物語はどう着地するのか。脈々と受け継がれる革命の火の行方は。民族や国家、迫害等、現実世界にも通ずる問題が根底にあり、読み応えがあった。人は革命の中でどのように行動するか、世論はどうなるのか、想像しながら読み進めることで、自分ならば…とファンタジーと分かっていながら考えを投影してしまう。それだけのめり込ませる物語だった。とにかくすごい物語だ。
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#読書記録 2023.9
#レーエンデ国物語月と太陽
#レーエンデ国物語
やっぱりこれはファンタジーではないよ。エルフも獣人も魔王も聖剣も無い、中世に似た異世界が舞台の数百年に渡る歴史小説の形を取る。主人公二人の成長を追う骨太なストーリーだけど、十二国記の麒麟や蝕、守り人シリーズのナユグのような、もう少し世界観を特徴づける核が欲しい。
最終巻が10月に発売されるとのこと。この大河小説にどう幕を引くのか。起死回生のラストを期待したい。
#読書好きな人と繋がりたい
#読了
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人々が古代樹から去り、かつてのような美しさを失ったレーエンデで「レーエンデに自由を」という炎がまたくすぶりだす。
名家に生まれた少年ルチアーノはある夜、賊の手で家族を失う。路頭に迷ったルチアーノは、平和なダール村で暮らす快活な少女テッサと、その姉アレーテと出会い命を救われる。身分を伏せルーチェと名を偽り新しい生活を始める中で、ダール村に王都から兵役義務の達しがあり、テッサは外地へと去ってしまう。
再び平和な暮らしをともに過ごそうと約束した2人に過酷な運命が待ち受けていた。
ただ平穏無事に生きたいと願っただけなのに、その代償は大きく、数百年の歴史の中でゆがめられてしまったものが形を正すのは難しいと改めて感じた。
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舞台は異なる世界、西ディコンセ大陸の聖イジョルニ帝国。レーエンデ国を武力によって占領した帝国軍に反発した北方七州は『北イジョルニ合衆国』として帝国からの独立を宣言。それを認めない帝国との終わりの見えない戦争が続いていた…。レーエンデ東部、名家の次男として生まれたルチアーノは7歳の時に何者かに屋敷を襲撃され、逃げ出した先でティコ族の少女・テッサに助けられる。
1巻の終章で登場人物たちのその後が語られていて、えっ、2巻って1巻の続きじゃないの⁈とは思っていたのですが…なんとこちらは1巻の約100年後のお話。
ユリアたち、出てこないのかぁと寂しく思いながらも、読み始めたらすぐに惹き込まれてしまいました。すっごくおもしろくて、読んでいる間中ずっとわくわくドキドキしてたんですがっ、があぁぁぁぁ…。そうなんですよ、レーエンデ国物語って5巻まで出る予定なんですよね。まだ2巻なんですよ。そんな簡単にうまく行くわけないんですよね…。でも‼︎それにしても…でした。最後はお外で読んじゃダメなやつでした。
1巻はレーエンデ国の不思議な世界観を堪能しましたが、2巻は血湧き肉躍る革命のお話。3巻はまた更に約100年後…ユリアやテッサたちの想いは、果たしてどう繋がってゆくのでしょうか?あぁ、早く3巻が読みたいし、1巻を読み返したい。でも図書館で借りているので手元にない…。
しかもずっと読みたいと思っていた多崎礼さんのデビュー作『煌夜祭』が、外伝2編を加えた決定版として来月発売されるそうなんです。しかも文庫本ではなく単行本で。これはずるい。レーエンデも文庫本になるまで待つつもりだったのに…かなり気持ちが揺れてます。
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前作から約100年後の物語。
ユリア・ヘクトル親子、トリスタンの物語がどのように繋がっているのか。
今作の主人公ルーチェ、テッサは何のために戦っているのか。その戦いはどこへ繋がっていくのか…。
壮大な革命の物語がいよいよ始まった感があります!
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作者が言ってた通り、
「1巻と2巻では役割が違う内容にした」
と言ってる通り感動が違った。
レーエンデの女性は強い人が多い印象。
辛いのにそれを表に出さないのが凄く、テッサの
死に方は何とも言えない気持ちになった。
早く3巻を読みたい。
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とても面白かった。
イザークとキリルがとても印象的。何を言ってもネタバレになるのでとにかく読んで欲しい。
武器を持ち戦う女性の物語が好き。
主人公の1人テッサはとても格好良く、同時に女の子らしさも持っていて素敵だった。
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「テッサ、迷い続けろ。疑い続けろ。これは正しいことなのか、何のために戦っているのか、自分の頭で考え続けろ」
『レーエンデ国物語 月と太陽』という物語は、終始この「何のために戦っているのか」という問いとともに展開してゆく。どんなに迷っても、どんな痛みのなかにあっても、「命も矜持も魂も、すべて俺達自身のものだ!」という信念を貫きとおす姿に強く胸を打たれると同時に、やはり、そのように生きるためには多くの仲間たちが必要であること。多くのすれ違い、諍い、裏切りのなかで、ほんとうの仲間を得ることの難しさを痛感した。
どんな言葉を並べても今の気持ちをきちんと表すことはできないけれど、やっぱりレーエンデ国物語は最高です。10月に刊行される第3巻も楽しみにしています。
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装丁とブクログでの評価を見て2冊まとめ買いをしましたが、やっぱり中高生向けな感じかな、という印象。
次はもういいかな。
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イシドロが好きでしたね。
テッサから頼まれたナイフはイシドロから
ルーチェに渡され、
彼の最期に突き立てられたと思うとね。
ルーチェ辛いなぁ。
テッサとルーチェの最期の対比も辛いね。
あと大岩に打ち込まれた槍斧とかオタク心くすぐるよね。
次巻も楽しみです。
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前作からまあまあ間を空けて読み始めたシリーズ2作目。前作は世界観は好きだし展開自体にもそれなりには引き込まれたものの、ラノベ調?の軽い会話シーンがどうにも馴染めず、そこまで評価される作品かと首を傾げた記憶。
今作は内容としては一層苛烈な展開ではあるが、エンタメとしてかなり面白く読めたと思う。会話の軽さは途中で気にならなくなり(序盤で一度断念した後再び読み始めた)、むしろその読みやすさでぐいぐい物語に持っていかれた。エドアルドが動き出してからの絶望感には息を飲んだし、最期まで己を貫くテッサの姿は胸熱だった。ルーチェがその後どうなるか冒頭に提示されていたことは完全に失念していたため終章で驚いたが、しみじみこの物語を反芻すると理解できる。