面白くためになる
2024/02/22 11:52
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投稿者:ブライアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
高橋和夫氏はユーモアを忘れない。
中東の問題はいくらでも深刻に語れるが、高橋氏はどんな著作・メディア発言においても、決してユーモアを忘れない。
ニュースで気になった時に
2023/10/21 17:26
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投稿者:ももも - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界史も地理も苦手でニュースで国名聞いてもどこの地域なのかピンとこないので、そういう時にWikipediaとかで調べるより紙で見たくて購入してみました。各国見開き一面で見られて文章も短くまとめられていて読みやすいです。特に人口と面積が日本と比較している点が嬉しいです。人口が少ない国がどのようにインフラを整えてるのかなど新たな興味が出てきました。
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中東とイスラムの30か国について、地理、歴史、政治がひと目でわかる、わかりやすいイラストで描かれている。
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やってきました、シリーズ第三弾!
もうこの時点で完全ジュニア向けとは見ていない笑
今回も随分と勉強になったし、前回の『ヨーロッパ47ヶ国』と似た形式にもはや安心感すら覚えている。「中東」「イスラム」といえばつい中央アジアの地図を思い浮かべてしまうが、イスラム(※)が普及している範囲のことも示すので、本書では北アフリカやジョージアまで取り上げられている。
(※)イスラムは宗教という意味を含むので、「イスラム教」ではなく「イスラム」と表記することも多いという。
『ヨーロッパ47ヶ国』同様、国土の面積や地図上の正確な位置を知られるのも利点の一つ。カザフスタンが中東一の面積を誇り、お隣にロシアがあることを今回初めて学んだ笑
前回に続き歴史コラムが導入されている他、冒頭にはイスラムの解説がFAQ形式で用意されている。
本書の監修を務め中東研究を専門とする筆者ですら、宗派の違いは「何度聞いても頭に入ってこない」ので、我々日本人にとってもまだまだ理解が足りないのは認めざるを得ない。自分の場合宗派は言うまでもなく、今回も世界史関連ワード(王朝名等)に苦しめられた笑
あと、各国の石油産出量(2020年値)も表記されていたのが中東らしい。
中東は世界有数の石油・天然ガスの埋蔵量・生産量・輸出量を誇っており、それらを巡って激しい競争だったり時に戦闘へと発展することもある。(実際クウェート侵攻は、イラク最大級の油田の権利主張が原因だった)
資源の恩恵を受け、サウジアラビアのようにオイルマネーで潤っている国があるのも事実で、アゼルバイジャンなんかは「原油スパ」なるものもリゾート地にあったりする。
資源を保有しているかどうか、またシリアのような内戦が原因で、各国貧富の差が歴然としている感じだった。
シリア…。
「内戦以前は中東で最も安全な国だった」と記述があるように、古代史の時点では農業国で他国の介入もまるでなかった。しかし今では豊かな穀倉地帯も内戦で灌漑設備が破壊、地雷まで埋められている。「アラブ圏らしく家族を大切にする」一方、第三次中東戦争のせいで地域が分断され、拡声器で会話をしなければならない現状もあったり。
あの「アラブの春」がもったのも束の間。もはやイスラム国や近隣国の介入で泥沼から抜け出せないでいる。「内戦さえなければ…」とショックを受ける記述が多かった。
スーダンはアブディンさん(高野秀行氏のご友人で、先だっても著書を拝読した。…という大雑把な注釈)の故郷というのもあって注目していた。
しかしここも政情不安が続いており、軍の権力闘争が市民に飛び火する始末。ネットニュースを覗いても黒煙を上げる首都ハルツームの写真が目に飛び込んでくる。アブディンさんのご家族は無事なのか、再び不安に駆られた。
「中東・イスラムを知れば、世界の過去・現在・未来が見えてくる」と筆者は語るが、知ろうとするにもその中身はえらくこんがらがっている。「何度聞いても頭に入ってこない」のは承知の上で(今回のスーダンよろしく)何度でも見回りに来ることが、今できる精一杯だ。
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「中東」ってなに? と冒頭の問い。中東とは西洋人が自分たちの距離感覚で名付けた地名。自分たちに近いバルカン半島が近東で、日本などは遠いので極東、その間なので中東。
もともとはバルカン半島とアラビア半島あたりを合わせ中近東といっていたが、ソ連崩壊後、コーカサスと中央アジアの国、北アフリカもイスラムの影響が強いので拡大された。
中東=イスラム教? といっていいが国によって世俗化を許容している国もあり、戒律の強弱は異なる。
中東=アラブ? サウジアラビアと北アフリカはアラビア語圏で、コーランはアラビア語で読み発音することが原点で至高とされ、イスラムが広がるとともにアラビア語も広がった。ただ、トルコから東はイラン・ペルシャ語やトルコ・トルコ語が母語で自分たちの言葉を守った。
30か国をぱらぱらめくると、確かに国ごとに違いはある。一本貫くのがイスラム教ということか。読物で中東の歴史のページがわかりやすい地図入りで12章ある。途中この地域をおおう帝国がいくつか出現したが、やはり19世紀になってのヨーロッパ帝国の進出で線引きされてしまった、というのが現在の困難だなあと映る。
巻末の資料で石油埋蔵量のランクが出ていたが、1位はベネズエラの3038バレル、2位がサウジアラビアの2975バレル。ベネズエラが1位とは知らなかった。3位はカナダの1681バレル。
2022.9.1第1版第1刷 図書館
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アメリカの「五十州」より数は少ないのに、体感テキスト量は倍くらいに感じた。ものすごい読み応え。知らないことが多すぎたせいだろうか(アメリカも知らないことだらけではあったが)。
各国&地域のページも面白いが、コラム的に挟まれた「中東史解説」もためになるし、コラム「高橋和夫の目」も理解を助けてくれた。明日からまた世界が違って見えるかもしれない。
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昭文社の株主優待、二冊目にはこれをチョイス。
超ざっくりと中東の30カ国の紹介と、大陸の歴史を紹介しています。
この手の本は刊行日が最近じゃないと古い内容ばかりになるので、定期的に最新の本を読みたくなる気がする。
フルカラー135P。
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昭文社のこのシリーズは情報の取捨選択が的確で、居間に置いておけば家族がめきめき賢くなる代物なのね。で、本作は高橋和夫先生の解説があったり親近感が湧くような小ネタも充実してたりで読み応えも十分、大層良かった。向こう10年は居間に置いておけそう
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各国がイラスト入りで解説されており、イメージしやすく親しみやすいとともに、高橋先生の監修が入っているので内容が充実している。