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現代美術=なんでもアリというイメージであったが、
よりリアルで精巧なものを作ろうとしていた時代から、写真技術や機械化などにより、機械の方がより精巧にリアルに現実を写し取れるようになったことで、美術家たちは行き詰まり、その結果、
既製品を美術として見せ始めたコンセプチュアルアートが広がり、作品そのものよりも作品の意味が重要になってくる。
さらには、考える美術は教養や読み解きが必要になり、難解になっていったことに対し、
身近にある大衆文化を美術に取り込む、分かりやすい美術、ポップアートが広がった。
そして、今では美術を通じて人と社会などの関係性を構築しなおそうとする動きになっている。
確かに高校生の時に、現代美術の父と呼ばれるマルセル・デュシャンの「泉」という作品を知った時の衝撃は凄かったが、当時は便器を逆さにしただけの作品が美術?芸術?なんでもアリやないか!
とツッコミだけして終わってしまったけど、それまでの歴史を辿っていくと作家の苦悩や葛藤を感じることができ、その苦しみ等により切り拓かれたのが今の美術につながっていると思うと純粋に面白い。
美術の教養など一切なかったが、この本を読んだ上で作品を見たら、また違う面白さを感じることができるのかなと思うと、早く美術館に行ってみたいと思った。
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なんだか、うんちくを楽しく語れる友人がいて新しい世界を教えてくれるような本だった。
ブグログの本棚で紹介されてて興味を持った。自分だと選ぶことのない本だから、出会えてとても嬉しい。
私が名前も知らない芸術家のほうが圧倒的に多かった。
バンクシーは話題になって、美術展にいったことがある。それなりに楽しかったのだが、背景を知ることで、メッセージもより深く受け取れることが出来るように思う。
今、恐ろしいほどのスピードでAIが台頭してきている。CHATGPTで簡単に音楽や本、AIのモデルさえ、作れるようになった。スーパーコンピューターの富嶽は1秒間に約41京5530兆個の計算ができる。ただ単に成果と正解を求める世界なら人が勝負することさえできないだろう。
では人の強みは何なのか?この本を読んでいて独自性かなあと思った。冒頭のマルセル•デュシャンはひっくり返した小便器を芸術として展示した。
誰も正解を知らない世界、試したことのない世界へ踏み出す勇気、意志が人の人たる所以かもしれない。
エジソンは電球の発明をするのに約20000回の失敗をした。だけど、上手くいかない方法が一つ分かっただけだと言う。偉人を尊敬するべきだろうけど、私には凄い変人に見える。何故なら普通の人が試すであろう失敗の数を遥かに超えているから。
今まで、様々な発明で社会が便利になっきたようにAIの便利さを生活に活かしながらより良い社会になることを願う。
変化のスピードが一段と早まる社会だが、人として、小さくまとまるのではなく、突き抜ける楽しさがあっていいのではないか?なんか、それぞれの芸術家さんに生きる勇気をもらった気がする。
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現代美術の入門書としてとても面白くてわかりやすい。
紹介されている芸術家が皆キャラが濃く情報密度が高く、読みやすいのに読んだあと疲労感が残る(褒め言葉)
amazonレビュー見たら4.9とすごい高評価なのも納得の良書でした。
私自身はこの本に出てくる芸術家の3分の1は作品を見たことがある(ネット、本など含む)、3分の1は名前だけ知ってる、残りは初めて知った、くらいの美術初心者です。
知ってる人は作品の背景が知れて理解が深まり、作品を見たことがなかった人や知らなかった人は皆面白そうだったので今後見てみたいと感じました。
現代美術初心者には全体的に得るものが多いと思います。
ぜひ続編も出して欲しい。
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現代アートを分かりやすく分類して特徴をよく捉えて解説してる本。
作家さんの特徴をインパクトある表現で書いてあるので、初心者の私には印象に残り、楽しく学べました
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『基礎から学べる現代アート』を読んだあとにこちらも読んでみた。漫画ならではのわかりやすさと、興味を持てる内容だった。
現代アートは考えさせるようにしたことや、その反動の説明は他書では正確に伝えようとしたのだろうけれども、よくわからなかったので、本書のように言い切りのようなほうが素人には分かりやすかった。
昔行ってわからなかった現代美術展に行きなおしたい。
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岡本太郎とバンクシーが印象に残った。
岡本太郎が万博に反対していたのは知らなかった。
太陽の塔だけ残されているのはすごいことだと思う。
バンクシーはステンシルという技法を使っているから警察や兵士に見つかる前にすぐ絵が描けるのかと知った。
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読みやすかった〜!トラちゃんの情報が整理できて良かった。トラちゃんがやっぱりかわいいから戻りたくなっちゃうけど〜!
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現代美術って、端的に言うと、面白い!(端的すぎるわ!)
あの便器を逆さまにした「泉」って作品さ、最初は、「何コレ!こんなん美術品って言いますか!?」
って思っとた。でも、あれ実は(多分だけど)女性またを開いた様子らしいのです!あっひゃー、こりゃやられましたねー。さっすが、現代美術、私の想像をはるかに超えておりました。はぁー、マジですか。驚きですよう。
…、はるかに超えていた…。
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しゃにむに美術館に行っては
「見たままを感じればよいのだ、それがアートだ……」と思っていたが、
ちゃんと体系立てて知っていた方が、作家の意図や作品への理解はグンと深まる、という当たり前のことに気がつきました。
また美術館に行くのが楽しみ。
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美術の歴史を解説した本。いろんなアーティストの解説が出てくる。知ってるアーティストから読もうと思ったけど、美術界の流れを含めた説明になってるので最初から順番に読むのがよかった。漫画パートと解説パートに分かれてるが、漫画パートは絵のテイストも好みじゃないし内容も少し不快感あったので途中から飛ばした。(漫画パートは飛ばしても全然問題なかった)
解説部分は面白かった。アートって予備知識があった方が楽しめるんだなぁと感じた。
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丸善アート本紹介冊子から。現代アート、分からんっていう拒否感が強いばかりで、分かろうともしてなかった。それではいかんってのと、この度国立近代美術館に行くことにしたのとで、それに合わせて本作を借りて読んだ。で、これはなかなか当たり。漫画の出来はさておき、とりあえずの指標となる作家さんごとに紹介されていて、取っ掛かりとしてはかなり分かりやすい。だからって、急に現代アートが理解できるとは思わんけど、少なくとも、頑張って向き合ってみようとは思えた。おかげで、今回の美術館行きも、読む前の自分よりは楽しめた気がして満足。