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良いですね、芦沢央っぽい嫌ーな気分になる短編5編。タイトル通り、ではどうすれば良かったのだろう、と考えてしまう話を違ったテイストで描いてるので一気に読めた。それぞれの話のテーマも現実的で、自分の身に置き換えても考えてしまうし、更に分かり易くさらっと読み易いのにしっかりどろっとした物が残る味は、作者が年を重ねる毎に上手くなってる気がする。こういう話がもっと読みたい。
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どの話も恐ろしくスリリング。この本のポイントは2つあって、
①恐怖の対象が幽霊や化け物、狂人など非日常的なものでなく身近で日常的なものであること
②選択次第でギリギリどうにかなりそうな恐怖であること
この身近さがリアリティと臨場感を生み出していると思う。どの主人公も自分自身が原因を作り、それに追い詰められ、バッドエンドを迎えている。恐怖は何かに対して向けるものではなく、文字通り自分で作り出すものであると考えさせられた作品だった。
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【もうやめて……ミステリはここまで進化した!】ひたひたと忍び寄る恐ろしさ、ぬるりと変容する日常から目を背けてはならない。 取り扱い注意! 直木賞候補となった最恐ミステリ。
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後味の悪さが気持ちいい。
プールの話、「埋め合わせ」が1番好きかな。
それにしてもタイトルが秀逸すぎるな〜。
「汚れた手をそこで拭かない」
この作品にはこれ以外ないもんね。
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久々の読了!
どの短編も芦沢さんらしいなんかこうジリジリと人が追い詰められていくような感じが味わえます笑
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"直木賞候補作"という帯に惹かれて少し前に購入したままになっていたものを、ようやく読んだ。
一言でいうと期待しすぎたのかな?という感想。あまりグッとこなかった。
でもそれは私が短編集をあまり好まないからかも。
ほんの少しの隠し事、嘘、油断が、気づけば取り返しのつかない事態に膨れ上がっている。
どれも自分にも降りかかってきそうな事柄で背筋が伸びた。
そして彩瀬まるさんの解説がまたいい。
「汚れた手を、どこで拭けばよかったんだろう。」
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人の嘘、嫌なところがもろに出てくる。
短編なので読みやすい。
このタイプの秘密は良いことないよね…。
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実世界は、小説のように明確な結末がないことの方が多い気がするが、その点をしっかり小説として落とし込んでいるのがこの作品。
どの作品もある意味美しいと言えるほど、人間の嫌な部分をぬるっと表現していて、恐ろしさに拍車をかけていた。人生という括りどころか日常生活でさえ、日々、何千何万という決断で構成されていると言われているが、そのたったひとつの決断で善良な人さえもぬるっとした恐ろしさに巻き込まれていく様が、なんとも他人事とは言えず、読後はしばらく日々の些細なことにさえ警戒心を抱いてしまいそうだ。
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面白かった!
血なまぐさい犯罪ではなく、だれもが持っている火種が着火してしまったみたいな詰め合わせ。
この話がめっちゃ好き!面白かった!って鼻息荒く熱く語るような話はないけど、一番読んでてドキドキしたのは「埋め合わせ」。
先生がプールの水を出しっぱなしにしてお金を払ったって言う事件は知っていたので、当事者目線で見られてすごくハラハラした。最初はちゃんと言おうとしていたのに、タイミングが合わずにずるずる時間が過ぎて、結果隠ぺいするって話なんだけど、これはめちゃくちゃわかる。あんな報道見たら隠ぺいしようと思う。
終わり方が好みなのは「ただ、運が悪かっただけ」。妻の理屈っぽいところがここにつながるとは。死んだ男がすごく胸糞悪い奴だったので結構スカッとした。
あと「忘却」は忘れるという意味も色々変わってくるのだと思った。
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少し期待が大きかったから、こういうことかって拍子抜けしてしまったのもある。
一番印象深かったのは、第二編の「埋め合わせ」。毎年のようにこういったニュースを目にするし職業柄同情してしまった。
何かを間違えた時、保身に走ってしまいそうになるけど、素直に謝ったり反省したり、そういうことが大切。ズルはダメ、絶対。
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電子書籍で読了。
どの話もヒトコワの要素がありつつ、人の汚さを浮き彫りにするエグい系描写ではなくて、ヤバめの人は爽やかめに描かれてたり、普通めの人は内面の葛藤の繊細さが感じられる描写になっていたので、嫌悪感の出る臭いお話ではなくて、心に少しだけ墨を垂らされたような悲しさと辛さを感じる、意外と綺麗な物語だなぁという印象。
とにかく情景が浮かびやすい文でめちゃくちゃ読みやすかった。
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素直に認めて謝ってしまえばいいような些細なミスをきっかけに窮地に追い込まれていく。
ずっと嫌な予感が付き纏って読み疲れちゃう。
世にも奇妙な物語みたいな雰囲気があった。
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購入済み
2024.03.23.読了
かるーい短編集。
ホラーではなくさぁーと鳥肌がたつような不快。
『汚れた手をそこで拭かないで』というタイトルに期待し過ぎてしまった感あり。
ここのところ、浅田次郎の『蒼穹の昴』シリーズにかかりっきりだったので、この作品はものすごく軽くて薄く感じてしまった。
芦沢央さんは好きな作家だし、タイミングが違えば星4つだったかもしれない。
しかしそれも運命、巡り合わせということで致し方ない。今回はやはり星3つ。
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前半は期待はずれ。後半、特に最後の話は恐ろしかった…
人間の、絶対に自分が知り得ない「他人の本心」がぞわり。
ただ全体的にもっと「人間の怖さ」を出してほしかったな、というのはある。
楽しみにしていた分、前半はこんなものか…と落胆してしまった。
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おもしろかった!!一気に読み終わった〜こういう精神的にくるホラー?好きやなあ
最後に絶対、うわっ!ってならされる笑