投稿元:
レビューを見る
グロービスというMBAスクールには昔お世話になったことがあり、
(単価は高いけど)とても質が良かったポジティブな記憶があります。
そんな企業がどんな企業経営をされているのかを
グロービス社内の人が書いた本。
ちょっと意地悪に表現すると、
自社絶賛本って感じもするのですが、
結構赤裸々に自社の秘密を解き明かしてくれている良書だと思います。
今、ブームの人的資本経営にも繋がる本です。
グロービスってすごいいい会社なんだな、というのが
ヒシヒシと伝わってきます。
なのですが、自社に取り込むのは残念ながら結構難しい。。
単発施策を取り組むことはたやすいことでしょう。
しかし、単発の物真似では、社内の文化を変えることは難しい。
では、なぜ全体の取り組みを取り込むことが難しいのか?
これはあくまで個人的な見解なので、
著者からは「そんなことはない」と
お叱りを受けそうですが、
・グロービスが上場していないこと
・グロービスのサービスが高単価高付加価値であること
・従業員を性善説に基づき管理しようとしていること
この辺りの条件がそろった上で、
各施策を真似しないと、
企業文化の変容にまでは辿り着かないように感じました。
大企業はちょっと難しいかな。
(ほとんどの大企業は、上場しているので。)
一方、ベンチャーなら学べる部分が大いにある本だと思います。
ベンチャー経営者やCHROにとっては、
必須の本と言っても過言ではないかも。
あとは、グロービスの採用面接を受ける人にも。
社内の実情が分かる良い本だと思います。
読む人を選びそうな(かつ守備範囲の狭い)
本ではありますが、
マッチしそうな人には良書だと思いました。