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初めて目にする個人投資家の方の著書だったのと、表紙イラストのインパクトが強烈だったので購入しました。
結論から言うと、表紙イラストは強烈ですが、中身は高配当株投資をメインとした、本格的なバリュー投資の本でした。
読了して、著者はものすごい努力家であり、勉強家だなと強く感じました。
著者が独自に集めた各種データから、どうやったらリスクを抑えた再現性のある株式投資が行えるかを徹底的に検討・分析されています。
また、株式投資に関する著名な書籍だけでなく、投資に関する膨大な研究論文等の文献を調べられており、その熱量に圧倒されました。
投資が初めての人が読むにはやや難易度が高いとは感じましたが、本書を読みこなした上で投資をすれば、着実に金融資産を増加させることができると感じました。
高配当株投資を目指す人だけでなく、バリュー投資を実践されている方にとっても、得られるものが大きい良書です。
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個人的に高配当株投資は上手くいかないと考えているが、この著者はさすがだ。
株式投資には個々に合ったスタイルが有ることは間違いない。
これから始める人はこの本に書かれているように、1.降雨配当株2.現在話題の銘柄3.バリュー株という分け方で試してみるのが良いと思う。これで自分が良いと思うスタイルを主力に投資を行えばよい。
著者は日本株を勧めている。確かに株価でみれば、ここ10年は米国と同程度のパフォーマンスだが、為替も込みなら米株が勝るだろう。為替は今後どうなるか判らないが、大きく円高になることは難しいと思うが。
しかし結局は銘柄とタイミングに尽きる。1991年から10月末買いの4月末売りと、4月末会の10月末売りを比較すると10月末買いのフォーマンスは8倍も良い。でもここ10年に限れば最良はただの継続保有であった。
著者もただ単に高配当だけではなく、将来大きく成長できる高配当株を良いタイミングで購入し成功しているようだ。いまをときめく野村マイクロサイエンスを2019年10月の配当利回り4.5%の時に購入しているのだから。
ROE軸の投資も1.高自己資本比率2.売上高が今後も伸び続ける3.営業利益率が高いという視点が大事。
信用評価損益率が▲15%を下回る水準で買いの準備をはじめ、▲20%を下回る水準で少しづつ逆張りで買っていくという提案は良い。
賢明な投資家というものは、楽観的な人間に株を売り付け、悲観的な人間から株を買い取るリアリストのこと(ベンジャミン・グレアム)←結局これ
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帯の2328万という数字に飛びつかないように。書かれていることは、株の初心者向けです。株関連の書籍を何冊か読んだことのある人には物足りない内容です。これから株を始めようと思う人には良い、という感じです。
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根拠となるデータを出していたのがよかったです。
色々な投資の本を読んできても知らないことがちょいちょい書かれていて面白かったです。
初心者が高配当株を勉強するならおすすめです。
表紙のアニメっぽいイラストがカバーを付けてないとちょっと恥ずかしかったです笑
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日本高配当株投資のための解説書
一通りの内容が、さまざまな本やデータからきちんと示され、独自の観点も織り込んでいたりと、参考になる。
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この本は「この株を買えば、爆配当で億リーマンになれます」という銘柄をずばり教えてくれる本ではなく、マインドセット、売買の基準を作ることの大切さを教えてくれる本です。
年間を通じて、何月に買って、何月に売ればいいとか、月単位、干支単位や、アメリカ大統領選の前年は上がりやすいなどの、面白い分析も教えてくれてます。
① まずは投資を始めてみる。そして少しずつでいいから勉強を続ける。そうすると、それに見合った成果を得ることができる。
② 失敗する最も大きな要因は、株の売買に基準を持たないこと。
③ 日本株に投資する利点は、
1. 肌感覚で企業の状況を理解できる
2. 企業が発信する情報を、日本語で理解できる
3. 為替リスクがない
④ 「配当利回り3.8以上」「PER18倍以上」で検索をかける。
⑤ 楽天RSSを活用して資産管理
⑥ 迷ったら業界首位を買っておく。日本製鉄(5401)、日本郵船(9101)、三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)
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玉石混淆の投資本の中では特筆すべき良本。
データに基づく冷静な分析による投資本。
分かりやすく読みやすいが内容は初心者向けというより中級者向け。
配当利回りの良い銘柄を勧めているが、それだけではなく幅広い情報について教えてくれている。
ライバルの投資家仲間には教えたくないが、この本を書いてくれた良心的な著者のことを考えたら教えざるを得ない。
こんな本を書けるくらい勉強をせねば!と啓蒙もしてくれた。
一応株式投資をしている者としては完敗である。