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解説の池上永一氏と同じように私の佐藤愛子との出会いは母を通してであった。いまはお互い落ち着いたが、母も私も若かった頃は佐藤愛子と張り合えるような大騒ぎ母娘だった。佐藤愛子の娘、響子とちがい、私も懲りずに言い返していたので大騒ぎの二乗だった。今思うとご近所の皆様、大変失礼いたしました。
いつも母を通して読んでいたので、気持ちとしては母の友人だ。自分の子供どころか孫が通うようになっても「幼稚園は近いが一番」なんて豪語するところは類友といえよう。
その佐藤愛子の本がひょんなところから私の手元にやってきた。彼女は相変わらずだが、私は随分変わったような、自分の事がわかってきたような気がする。(2006.1.11)
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佐藤愛子さん。
お名前は、いろんな方のエッセイなどに出てくるので知っていましたが、実際に書かかれたものを読むのは初めて。
印象として、「気の強いおばあちゃん」というイメージを持っていましたが……。
いや〜、ステキ!!決して姑にはしたくないタイプだけど(笑)、ステキ。
この本、だいぶ前に古本屋で買ったのだけど、最初の「自分の家をぶっ壊す!」というところでなぜかつまずいて、途中で放置したままになっていました。
だけどそこを越えて読み進めたらおもしろいこと。
一気読みでした。
特に、佐藤さんが孫について書いているところが好きでした。
『孫とは、のんびり歌を歌いながら手をつないで歩きたい』という気持ち、私にもすごくわかる。
私も自分の娘と手をつないで歩いたら、勝手に「お〜てぇてぇ〜」と歌が口から出てくるもの。
あと、孫がセーラームーンになって佐藤さんの書斎へやってくる話もおもしろかった。
孫に本を読んでやっていて、幼児雑誌の背表紙の、通販の部分を読んでくれとせがまれるのも。
佐藤さんのところには「本当にこんな人いるの!?」と言いたくなるくらい不思議な人が集まってくる。
室井滋さんにも思うことだけど、おもしろいエッセイを書く人のところには、そういう人が集まってくるのかしら。
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図書館で。
とりあえずチビは良い人に引き取られて良かったねえ、と安堵しました。動物でも合う・合わないはあるものなあ…。という訳でタローもあちらに居た方が幸せだったのではなかろうかと。
思いついたら、で家を建て直すってのは物凄い決断力ですがまあ娘夫婦と暮らすなら二世帯の方が良いですものね。でも娘さんは懲りずに犬を買う辺り相変わらずだなあ…と思ったり。
つくづく、人に考えを変えさせるのは難しいのだな、と思います。佐藤愛子だって娘に犬を買わせるのを止められないし、やめさせられないわけだからなあ…なんて思いました。啓蒙運動って難しいものです。