滅びの前のシャングリア
2024/01/31 12:32
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
学校で苛めを受けている友樹、ヤクザになりきれず中途半端な立場の信士、元ヤンで友樹を育てるために身を隠した静香、継母と継父に何不自由なく育てられた雪江、歌手を夢見て上京した路子。小惑星が地球に衝突し、地球が爆発するという話を聞いた彼らは残りの時間をどのように過ごすのか・・・・・・。
限られた時間をストレスなしで過ごす姿は楽しそうですね。ある意味理想なのかもしれません。みんな素直な感じでいいですね。仮に地球が爆発してなくなるのであれば、その前に何をするか考えておかないといけないですね。
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地球が滅亡する一ヶ月間を描いた話。
静かに終わりを迎える話かと思いきや、無秩序になって崩壊していく日本の話だった。その時点で最初に抱いた印象と違う(笑)
凪良ゆうといえば、神さまのビオトープとか流浪の月みたいに、誰もに寄り添う話を書くと思っていたので。
一話目のいじめられっこの話は「ん~」と思ってたけど、二話目の荒くれ者の話読んで「なるほど、こう繋がるか」と納得。そこから何週間か放置して、次に静香の話が来て一気読み。好きなの、強い女。
最後の路子ちゃんの話も面白かった。芸能界の汚いところが見えて。
やはり私は凪良ゆうの心理描写と比喩表現がとても好き。堪能させていただきました。
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凪良ゆう作品なので、
文庫化されてやったー!と思い
即読み始めた。
今までの作品よりは、
少し物足りなかったかなー。
地球滅亡の最期どうなったかを
もう少し描写してほしかった。
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大好きな凪良ゆうさんの作品。
地球に避けようのない隕石が一カ月後に
落ちてきて、2割の人間ぐらいしか生き残れない
という命のタイムリミット一カ月にどう過ごすのかという物語
読みながら
あと一カ月後にはみんな死ぬんだと思った時、
私はどう過ごすのだろうと
何度も考えました。
私は怖がりで小心者だから
一番あかんやつになったりしないだろうか…
何もかも嫌になって、平常心や道徳心も無くなってしまったらどうしよう。
それか
みんな一緒に死ぬんだからって逆に
思い切り振り切ってやりたいことをやり切ろうと
今までにないくらい大胆になれるのかも…と
100%ありえなくもない隕石落下について
いろいろ
自分に当てはめて考えてしまいました。
この本の中の江那家族と藤森さんは
最後まで死ぬということを恐れながらも
人間としての筋を通し今しかない
時間を過ごす本当に
すごいとしかいいようがないけど
私も、誰かのために頑張れる自分でいれたらと
思いました。
地球滅亡という危機のなかにあるのですが
ただ絶望感だけではなく、家族の愛や
温かさを感じる作品で
最後まで引き込まれてあっという間に
読んでしまいました。
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一ヶ月後に地球が滅びてしまう世界での
最期の一ヶ月を4人の視点から描いた作品。(巻末の掌編小説を含むと5人)
精緻な心理描写に心動かされました。
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最高でした。私は大好きです。
凪良ゆうさんの作品の中でいちばん好きです。
もっと早くに読んでおけば良かった。
登場人物の気持ちが変わっていく描写が良かったです。上手く感想を書けないのが悔しいです。私が下手くそな言葉で紹介しても意味が無いと思うのでとにかく読んで欲しい。
私は静香さんが好きです。
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あと1ヶ月で地球が滅びて死ぬと決まったら、私は一体何をして過ごすだろう。
なるべく幸せな時間を過ごしたいけれど、私にとって幸せとは何だろう?
ずっとそれを考えながら読んだ。
絶望の中での希望、幸せ。愛とは?罪とは?
あと1ヶ月となったら、お金や権力なんかは必要ない。必要なのは愛だけ。
今もいつまでとはわかってないけれど、いつか終わりは来るのだ。
明日大震災が来て終わるかもだし、事故に遭うかもだ。
難しいのは期限がわからないから。
でも期限がわかって正気でいられるか自信がない。
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登場人物のキャラクターがなんだか好きで
面白くてサクサク読めた。
あんまり読んだ事ない展開の物語で良かった。
1ヶ月後に地球滅亡するんやったら自分ならどう生きるかな…
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1ヶ月後に人類滅亡だよ〜と報道されてからの
登場人物の人生から何かを吹っ切れる様子、それが幸せだと感じられて、普段からいろんなものに縛られて、圧されて、自制をしてきたんだなと。
個人的には静香さんがかっこよくて愛が深くて大好きで、恵那くんと藤森さんが愛らしくてほっこりしつつ自分が1ヶ月後に死ぬってなったらどう行動をするんだろうと不思議で想像がつかないからこそ楽しめて読めた。
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この人、何書いてもおもしろいな…。いや、私がただ凪良ゆうさんの文章が好きなだけだと思うんだけど、先日読んだ凪良ゆう先生の対談集の『ニューワールド』で編集者たちのあいだでわりと明るくてほのぼのした『白凪良』とシリアスで重苦しい『黒凪良』があって、なかでもこの『滅びの前のシャングリラ』は一番『黒凪良』だって言っていた
なのでこれは大丈夫だろうか…と思っていたけれどこれも何の心配もなくおもしろかったし、やっぱり人間讃歌に落ち着くところが好きだな。人間ってどうしようもなくて愚かで弱くてずるいけどそれらでさえも愛しさを見いだせるのがすごくいいなあと思うしだからこの凪良ゆうの作品が好きなんだろうな~~~新刊出ないかな~~~~
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地球滅亡前のひととき、本当の自分自身を取り戻せたり、本当に会いたい人に会えたり、それ以前にはなかった幸せを味わえる人々の物語。世間がパニックに陥る中で彼らの束の間の幸せが際立つタイトル通りのお話でした。
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読みやすく、面白かったです。
最後は夜更かしして読みました!
一ヶ月後に小惑星が衝突し、地球は滅びる。
それを知ってどう生きるか。
誰もが負の感情に支配され、どこへ逃げようと逃げ場など無い世界で、それでも最後の時まで精一杯生きる人たちがいる。
むしろこの一ヶ月のほうが、自分らしさを取り戻せた人たちもいる。
欲望のままに奪い合い、傷つけあうのが普通となった世界の中で、それでも、お互いを思いやって生きていくことの大切さと難しさを感じました。
もし、現実世界が一ヶ月後に滅びるのが分かっているなら…
「いい人生だった!」と最後に思えるように生きたいと思いました。
本はやっぱり面白いです。
この作品との出会いに感謝致します。
ありがとうございました。
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もうすぐ地球が滅びる
その前にどう行動するか…
想像したくないけど本当にこんな混沌とした状況におちいるのかなぁ…
殺伐とした情景が思い浮かんで途中から読んでいてしんどかった
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「1か月後に小惑星が地球に衝突して、人類が滅亡する。」こんなニュースを目にしたらあなたはどうしますか。この本はあたりまえに続くと思っていた毎日に期限がつき、思い描いていた未来が閉ざされた時、この世界がどうなってしまうのかを描いた作品です。突飛な設定に思えるかもしれませんが、私はコロナ下の今と通づるものがあるなと感じました。人類滅亡を伝えるニュースを目にし、一般の人々は「きっと専門家が何とかしてくれるだろう」と考え日常を何事もなかったかのように続けていきます。しかし、テレビの番組が放送されなくなったり、スーパーから食料品がなくなり始めたりすると、学校が閉鎖され、電車や車で人々は疎開を始めます。なんとなく想像できる状況だと思いませんか。荒廃した社会の中で、高校のスクールカースト底辺に属していた友紀は、秘かに思いを寄せる少女を守ることを決めます。いい大人なのにチンピラから抜け出せない信二は、かつて愛した女性を探します。平和な社会では上手に生きることができなかった彼らは、この状況にならなければ自分から行動することはなかったでしょう。彼らの一歩はどのような結末に向かっていくのか。人類はどうなってしまうのか。物語の世界を味わってみてください。
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地球滅亡がテーマだけれど、実際は人生の物語。私たちの人生は、いつか終わりを迎える。
人は「誰かのため」と思えないと生きられないのだと思う。この物語でエンジニアの方が仕事をしてネットを繋ぎ続けるのも、「誰かのため」が生きる理由で、自分を保つ手段で。
それが偽善でも高慢でも独りよがりでも、それがないと自分が恐怖やいろいろな感情でおかしくなってしまうから。
登場人物たちの人生と私の人生はまるで違うのに、「この感情を知っている」「痛いほどわかる」と思う表現やフレーズが随所に出てきて、その度に心が強く動いた。