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歴史ミステリと言うよりロマンティック・サスペンスかな。史実はともかく、日常のディテールに関しては華やかな部分を残して、例えば香しからざる部分は言及しないという様な。ミステリとしては肩透かし。さすがにこれを密室殺人と帯の惹句に謳うべきじゃなかろう。人によっては怒るよ。よくあるパターンをレッドへリンクに使ったりとかミステリ好きへの目配せは分かるんですけどね。ただまあ、あまりしかめっ面でロジックがどうのという様な話でないのも確か。ヒロイン以下のキャラクターは魅力的なので、肩肘張らずに楽しむ作だと思いますね。
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主人公はフランス国王のいとこの女性。
ヴェルサイユ宮にある自室でオペラの演出家が殺害されているのを発見。
またそこに倒れている男性が。
その男性とともに真犯人を探す話です。
読み始める前はラノベに近い感じで、女性はもっと子供っぽいと思ってました。
そして男性の方が大人っぽいのかなと。
実際は逆で女性の方が落ち着いた感じで、男性ががさつというか直情的な感じでした。
当時の時代背景や実在した人物も登場して結構本格的でした。
序盤はいろんな伯爵や大佐とかが出て来てだれ?なったり、ドレスの名前とか出て来てその辺はわからないので調べたりしたんですが、それでもピンときませんでした。
ベルばらを知ってる人だったら登場人物結構分かると思います。
私はさわりしか知らないのでベルばらにいたなーくらいでした。
物語の軸になるのが、カストラート(去勢された男性歌手)と諜報活動。
まず、カストラートという職業があることを初めて知ってほんとかよと思って調べたら本当にありました。
人間なんでもするなとちょっと呆れましたが、上流階級の人はこういった倒錯的なの好きそうだなとも思いました。
黒幕は分からずじまいでしたが、殺害までの経緯や、登場人物たちの背景が結構悲しかったです。
次作がすでに発売しているので、そのうち読む予定。
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フランス貴族ミステリー
2巻を先に読んでしまったが、このバディがいつ一線を越えてしまうのかというところに注目していきたい
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18世紀フランスが舞台。公妃宅で殺人事件が発生。現場に倒れていた大尉に容疑がかかるが、公妃は彼の身元を引き受けて共に犯人探しに乗り出す。掴んだ手掛かりは不発の連続で謎解きは混迷。時代背景を上手く取り入れていて、公妃の孤独、大尉の出自をはじめ、事件を取り巻くストーリーも良く、ミステリー共に読み応えがあった。華やかなヴェルサイユや貴族の生活なども楽しめた。処刑執行人サンソンがお気に入り。次作も読みます!
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ルイ王朝末期、フランス革命前夜を舞台に、ルイ16世の従妹である公妃マリー=アメリーとパリ王立士官学校教官のジャン=ジャック陸軍大尉がルーブル宮殿の公妃のアパートメントで起きた殺人事件に挑む。
作者の来歴はよく知らないが、当時の情勢によく通じているらしく、宮廷、社交界、その他社会情勢がいきいきと描かれている。
主人公コンビの組み合わせは魅力的で、大尉の出自の秘密も含め、次作への期待大。
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読んだんだけど… 義理のお父さんといい感じだなぁっていうのと… あぁそうか、彼女の劇場の専用個室で劇作家だかが殺された話だった。
なんとなくベルサイユのばらを思い出すなぁなんて思いながら読みました。