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大小二つの島で別々の領土な沙文と沙来が滅んで二島合わせて新生沙文となり民族融和平等社会の実現目指し一歩ずつ新たな国作り開始…な歴史大河ドラマ「新生沙文創世記」的内容は色々示唆に富み読み応えあり!
2025/03/03 23:32
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投稿者:♂猫Junn-Junn - この投稿者のレビュー一覧を見る
今巻は5話収録…で、冒頭話の「禍殃一曲」は、
前巻収録の3つ目のエピソード「黄金の窟」冒頭で言及されていた、
『沙文は大小二つの島からなるが、かつて二島は夫々別々の領主が治めていたが争いが絶えず、
巫女王(というか海神「海若」)の怒りに触れ、どちらの領主の一族も滅んだという』
という件の、その二島がまだ、沙文と沙来という別々の領土だった時代の末期に、海神の気まぐれ、
または海神の残酷な無邪気さ、に人々と一人の笛吹き楽士が翻弄された挙句に、
両島の領主一族はほぼ壊滅し…二島合わせて新生沙文となった顛末。
「黄金のうたかた」は、
冒頭話「禍殃一曲」が、沙来側の光景として描かれていたのに対して、
沙文側の光景で描いた、同じ戦と滅びと逃亡の顛末。
「海棠の花の下」は、
また別キャラ視点での両島の領主一族ほぼ壊滅顛末少々と、メインは、その後の、
二島合わせて新生沙文となって以降の復興の日々の中でのあれこれ。
復興の中心を突如担う事になった若き令尹(首相)と、その妻が抱える色々な想い。
「鈍色に輝く」は、
新生沙文としての復興再建の流れの中で、
長く戦争を繰返してきた因縁ある沙文の民と沙来の民の融和を図る為の国際結婚的、
沙文出身夫と沙来出身妻という夫婦視点での、
色々な日々の光景や、心の変遷と成長、少しずつ深まっていく絆と信頼関係。
「柳緑花紅」は、
赤子だった新生沙文の君も、時が流れ17になり、「海神の娘」の嫁を娶り…。
だが、
まだ沙文民と沙来民の対立や不平等の火種はなくなっておらず、
かつ、間違いは許されないという重責を抱える領主としての孤独と、「海神の娘」としての孤独…
色々な想いや思惑の奔流の中で起きたある騒動の顛末。
一方その騒動の裏で巫女王「霊子」は…。
ボケ酒…美味しいのかな…ともかく、民族融和平等実現目指す俺達の国作りはコレからだEND的な…。
…そんなこんなで、前巻は、4つの独立した話が配置されていたのに対して、
今巻のは、一冊通して、
大小二つの島で別々の領土な沙文と沙来が滅んで二島合わせて新生沙文となり民族融和平等社会の実現目指し、
一歩ずつ新たな国作り開始…な歴史大河ドラマ的内容が描かれた巻で、
何だかんだ、読み応えあって、楽しめたんで満足です。
…また、違った形で、続編とか、あるのかな…
今巻よりも更に過去の、霊子が海若に選ばれて巫女王になった経緯とか、
または前巻よりも、先の未来の展開か…未来の展開なら、
烏妃の役目から解放され、海を渡り世界を旅する海商になった柳寿雪がカメオ出演的に登場する…
みたいなサービス演出も期待出来るのかな…
もしも何らかの続編が出るのなら、また買って読む方向性で検討しようかな、
と、今はそんな感じです。
前作と違って話が繋がっていて楽しい
2024/09/25 02:49
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
海神の抜け殻から生まれ、領主が海神の娘と呼ばれる特別な娘を娶る島々で、隣り合うがゆえに戦をくり返す二つの島で起こる悲喜交々を描いた短編連作集。
前巻は同一世界観の独立した短編集だったが、今回はそれぞれが絡み合った連作形式だったので複数の視点が見られて面白かった。
戦を好む領主だとか、難癖ふっかけて戦に持ち込む手際だとかも悪辣だと思うが、善悪とは別の次元で生きて人間を弄ぶ海神が一番悪辣なんだよねぇ。
その人外ぶりが良いのだが。
海神の娘達の話もいいんだけど、海神と霊子の話もっと読みたいなぁ。
2つの島
2024/07/05 23:48
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
今度は、2つの島での物語です。海神の続き、というか、別人が主人公にはなりますが。そこで、海神の娘である累が男の子を生みます。その子は、「敵国・沙文の次の領主となる」との予言があり、ここでも一つ何か起こる予感…
あまり幸せな海神の娘がいない…
2024/06/16 06:59
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
海神の娘として嫁いだ先の領主が戦争で死んだり、婢であったという過去を嫌われて領主に大事にされなかったり、善良だけど凡庸な領主と一緒に民の争いに心を苦しめたり、あんまり海神の娘は幸せじゃないなぁという短編集でした。このシリーズはどこを目指しているんだろう?と思いながら読みました。とはいえ、続きがあれば気になるので、次巻が出たらまた買うと思います。