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本屋さんで手にした時、『ホラーというよりイヤミスな感じなのかな』、『辻村深月さんのホラーってどんな感じなのかな』と興味が湧き購入。
読み始めから『怖っ!』『気持ち悪っ』を味わった。
どんどん読み進めてもこの感情は失せることなく、最高潮のピークを味わったのは第二章の「隣人」。ゾゾゾーッとなった。
現実の人間関係の中に普通にある闇ハラ。
その事象や悪意の機微をこんな風に言語化できる辻村深月さんは流石だなと感じた。
シリーズ化されないかなぁ。
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【闇ハラ】闇ハラスメント…ネガティブな事情や気持ちを一方的に相手に押し付け、不快にさせる言動と行為。
あるある、こんな人に出会ったこと。
この作品は、誰でも自分の中にもっている闇の部分を操り、支配し、挙げ句の果てにとり憑く人たちの物語だ。
自分の中のネガティブな感情を人にばら撒いてなかったか⁈ 闇ハラを感じたら⁈
短篇集のようで長編ホラーミステリー。
ナゾの転校生:白石要、彼に目をつけられる原野澪の加害者と被害者の単純な話ではない。
第二章『隣人』がリアリティで怖かった。
プロットさすが!
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傲慢な感情の押し付け、闇ハラスメント
大小問わず、集団になると発生する闇ハラ
著者コメント
身近なあの名前のない悪意や善意
あの距離感や関係性に名前を付けました
「転校生」で読む、傲慢な親戚
「隣人」で読む、主婦達のギリギリの攻防
これなんか思い当たる事がありすぎる
「同僚」で読む、会社でのパワハラ
10匹の蟻の法則を思い出した
誰しも中間でいたいけど
誰しも元凶となり得る闇ハラ
そこから、闇を祓う者と元凶家族達との戦いとなる ホラーの皮を被っていただかないと怖すぎる
現実的な闇の表現は、経験者も多いのでは
そして、祓ってくれる人はいない
現実の方がホラー
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マウントの取り合い、モラハラ、パワハラ、、
かなり極端に書かれているけど、実際ありそうなところが怖い。それと、途中まで気づかなかったけど、繋がってるんだと分かった途端、続きが気になって一気に読みでした。
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人怖とホラーのハイブリッドという感じ。
闇ハラは身近にあるものなので、自分もこうなってしまうのではないかという恐怖心も相まっておもしろかった。人の嫌な部分が生々しく描かれていた。
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個人的・夏のホラー特集。”冷たい校舎”とか、結構ホラーチックだったりするので、初のホラー長編と言われても、『そうなの?』みたいな感じ。当然、違和感なんて全くなく、いつもの辻村節。丁寧に掘り下げないとスルーされがちな、ちょっとした人間の業みたいな部分を、上手く物語化してくれている。正しさの強要とか、ちょっとしたマウントとか、注意しないと『そういうものかな…?』で流れていってしまいそうなあれやこれやを、なんとも見事に言語化してくれてます。
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2024/7/26 読了
元々辻村さんのファンタジックな程度が好きだった。
ホラーだけは、後味が悪い、原因が分からないネチっとしたものが好き。
辻村さんのホラーがネチっと系、
さらに程よいファンタジック。
めちゃ良かったです。
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ホラーミステリということで、現実的に考えたときに飛躍している部分ももちろんありますが、それだけでなく「こういう人いるよね」「こういうことあるよね」と日常的に巻き込まれてもおかしくないことが散りばめられていて、全てがフィクションじゃないぞ、と恐ろしくなりました。
特に、自分が無意識的に加害側になっているんじゃないかという意味で恐ろしいです。
ちょっとチクチク言っちゃったり、周囲に同調しちゃったり、自覚のない状態で闇ハラしないように気をつけないといけませんね。
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全てが繋がっていてとても面白かった。
正に口は災いの元。少し意味は違うかもだけど。
言霊というかなんというか、、、言葉は強いな
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イラストが山田章博氏のホラー小説で高校が舞台(第1章だけですが)、怪しい転校生の名前が白石「要」ということで、序盤は小野不由美氏の「魔性の子」を連想しちゃいました(「魔性の子」の重要人物の名前も「要」だったので)。
ただ、第1章と終章こそ「祓い」という超常現象的な要素がありましたが、2~4章は人の心理に付け入って他人をコントロールするサイコサスペンス的な印象が強いかも。
良い人間関係を保ったり、周囲の環境を良くしていきたいという心理を利用されて徐々におかしくなっていく人たちの様子は、北九州で起きた監禁事件を想起させられ、とてもリアリティがあって不気味。
また、各章独立した話のように見えて、3章くらいまで読むと各章で異なる登場人物の中で唯一共通している「神原」という姓の存在に気づきます。
いったい神原一族とは何者なのか?第1章で要が見せた「祓い」や、行方不明になった花果はどうなったのか?
読み進めていくにしたがって、そうした謎要素の真相を知りたい気持ちがどんどん膨らんできて、満を持して始まる最終章は、先のページを早くめくりたい気持ちと、一文字も見逃さないようじっくり読みたい気持ちがせめぎあいながら、夢中になって読んでいました。
最終章では多くの謎が解き明かされてある程度溜飲が下がりましたが、夢子さんをはじめとする他の「闇を祓う者たち」や、神原家以外の闇を振りまく家族の存在など、新たな作品の「種」になりそうな要素が残っているので、続きの構想があるなら読んでみたいですね。
辻村作品といえばスターシステムも魅力の一つなので、続編では別作品の人物とのつながりも期待したいところです(個人的には、世界観的に「秋山一族」とつながりそうな気がしています)。
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日常を感じさせる内容で読みやすく、言動の細かさで一つ一つ繋がっていくのが個人的には合っていた。
☆3.8
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一気読み。最初短編?と思ったが繋がっていた。構成や雰囲気(?)は京極夏彦の「厭な小説」ととても似ていて、心理描写は「噛み合わない会話とある過去について」に似ていて(当然...)と言う感じで想起しながら読んだ。4話目まではとても面白い。だが、最後が崩壊させすぎてあまり好きではなかった。映画の「来る」のようなメタ的な...。伏線を回収するなど腕の見せ所はかなり感じた(というかその展開にするための伏線)し、ストーリーが地味にかなり複雑。時系列を把握するのがかなり難しいので不本意に思考をした感はある。厭な小説また読み返したい機運かなり高い。(それを想像すると本作はかなり表現が控えめだよなと思うなども。)
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さすが辻村深月さん。
本当に文章が読みやすい。短編かと思ったら最後で全部が、、、伏線回収されました!笑
どうなるんだろうって思っていたらもうあれよあれよという間に最終章。
面白かったなあー、、、!
下手に感想書くとネタバレに繋がってしまいそうだったのでここら辺で、、、、笑
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純粋に面白かった!
ジャンルは"ホラー小説"となっているが、一般的にイメージする怖さはなく、日常生活に潜む人間の闇を見事に描いた新しいホラー作品だと思う。
物語には"不気味さ""気持ち悪さ"を感じるが、内容が面白くて、読む手が止められなかった。「さすが辻村深月さん!」と言いたくなる。
この本を読んで、自分も知らないうちに闇ハラをしているのではないかと怖くなった…
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大好きな辻村深月さん久々に読みました。辻村さん初のホラー小説ということでかなり期待して読みましたが、裏切られることなく最高の一作でした。ホラーと言いつつも描かれている恐怖の対象が、なんかどこかで見覚えのある光景。本人はしんどさを覚えてても"ハラスメント"と決めつけられず永遠に続く他人の言動、言葉で言い表せない不快さを見事に表現した一作でした。現実すぎて逆に怖いホラーです。特に第3章の「同僚」は今の職場でも見たことある光景すぎて戦慄でした。。やはりあれは闇ハラだったんだ。。と思えただけで何か救われました笑