すぐそばに 潜む恐怖
2024/08/31 23:59
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投稿者:タカミー - この投稿者のレビュー一覧を見る
BSテレ東「あの本、読みました?」で 辻村深月さん特集で紹介されてた本。
ヤミハラ のハラは ハラスメントのハラとかけている とのことで。
短編5つあり 怖かったです。良く思われたい、自分の事を肯定してもらいたい、誰よりも優れてると思われたい、子供への期待 そんなことが色んなハラスメントを引き起こしてしまう・・・・自分も気をつけなきゃと思った。
ホラーとは感じないような?
2024/06/23 05:50
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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
気味の悪い話だけど、ホラーというよりヒトコワに近い感じ。
その『家族』がやって来ると人が死ぬ、それはただそこにある。なんとなく、その逃げられない感じや巻き込まれていく雰囲気が綾辻行人氏のAnotherを彷彿とさせる…ような。
辻村さんの作品という気がしなかったの、やはり引き出しの多さを感じます。
(不便なことに検索で電子書籍しか出てこないけど、紙で購入済み)
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長編なのに連作短編で出来ている感じで、伏線がどんどん回収されるにつれ闇が深く怖くなっていく……学校、団地での悪意がゾワゾワと闇に飲まれる気がした。
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もう読む手が止まらないー‼︎一気読み‼︎恐らく今年1番面白かった小説‼︎さすが辻村深月さん‼︎辻村深月さんのホラーは初めてだったけど、一味も二味も違う、ただのホラー小説ではない怖さがあった。自分も学生の頃に、闇ハラの友達がいたなぁーと思い出した。そしてつい最近までも職場に闇ハラがいたなと…。闇ハラは案外身近に結構いるものだと改めて感じたし、そういう人間とは一線を引くという勇気も必要だと思った。
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辻村さんでは珍しいホラー。
得体のしれないものが取りついて、体を乗り換えていくっていうのは気持ち悪い。
ですが、それ以上にその家族を追いかけていく集団も同じ以上に怖かったよねぇ。
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読み終わりにゾワっとして肌が粟立つ感覚がする作品は久しぶり。
全ての伏線回収が見事かつ、オチが秀逸なのでホラーが苦手な人も敬遠せず是非読んでほしい。
いったん読み始めたらページを捲る手が止まらなかった!
ただ、1点あるとすれば、どこか明るい場所や活気のある場所で読むのを強くおすすめする。
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その『家族』に関わると人が死ぬ、そんなおぞましい下りから展開されるストーリーや、一気に襲いかかる恐怖ではなくジワジワと背中に忍び寄る恐怖が終始纏わりつくようなホラーミステリーでどんどん続きが気になってしょうがなく、一気に読み終えた。終章で明かされる真相やエピローグの不穏な雰囲気なども良かった。
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うわぁ…凄かった…
ホラーなんだけど、普通に日常にあるあるな出来事で鳥肌。
闇ハラはいつでも自分の近くに潜んでる…こわ!
辻村深月さんの"噛みあわない会話と、ある過去について"に次いでゾッとする1冊だった。
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今まで読んだことのないジャンルの小説で面白かった。
意外と身近にこんなこと起こりそうな気がする…みたいな内容がいろいろあって、気づいたらすごく感情移入して読んでた。辻村さん、こんなジャンルも面白い。
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こーわーいー!
いやこれ実在してそう。命までは奪われなくても精神壊されるレベルの事件はきっといっぱい起きてるし、行方不明者も毎年たくさん出てるっていうし、この家族実在してると思う。
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SFホラーのようで身近に潜んでるのでゾッとしました。もしかしたら自分も被害者かもしれないし加害者かもしれない。
そう思わせる作品だと思います。
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人怖ホラーでした。
ファンタジーではありますが、誰でもこの人が友達・恋人・上司だったらいいなーと思っていても、実際そうなった時に何か違う、こんなじゃなかった、前の方がよかったと思うことはあると思います。
立場が変われば良くも悪くも状況に適応してしまう人間の哀しさを感じました。
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初めて読む辻村深月氏の作品だったが、なにより一番最初に思ったのは圧倒的に読みやすいという点。文体はそこまでライトだと感じなかったが、私の好みに合っているのだろうか。兎にも角にも、ページを捲り始めてすぐに「ああ、もっと早く読んでいればよかった」と思わせてくれた。
物語は、主人公である原野澪の在籍する高校に不気味な転校生・白石要が転校してくるところから始まる。澪はクラス委員長の仕事で転校生の要に声をかけることになるのだが、女子高生のありふれた日常に突如として出現した異物を強調するような描き方が上手く、彼女の目線で進む物語ゆえに怖さを助長させている。
その後の章の中でも滲み出てくる、現実でも感じる他者とのズレ。読者も感じたことのある感覚だからこそ、じわじわと首元を締め続けられるような、リアルな苦しさを味わうことができる。
そして、点と点が繋がるようにして、最終章で明らかになる作中の謎。伏線を綺麗に回収する気持ちよさと、日常に潜む闇の気持ち悪さが交差し、まさに読書でしか味わえない体験ができた。猛暑に嘆く今日この頃、背筋に冷たいものが走る体験をしたい読書好きの方はぜひ読んでいただきたい。
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目を惹くタイトル、「闇祓」。
まるで小野不由美 著 「魔性の子」を思わせる、山田章博氏の挿画。帯に踊る「本格ホラーミステリー長編」の文字!もうとにかく即買いでした。
満足。本との出会いはそれだけで楽しい
さて、本題
昨今様々な「ハラスメント」と対峙している世の中だけども「闇ハラ」は言い得て妙だなぁ、と。
表題に感心したのも束の間、作者が何を闇ハラと捉えているのかがゆっくりと開陳されていくと、その恐ろしさにぞっとする。
決して突飛な世界じゃない。
どこまでも自分たちの日常と地続きなのだ、と。
己の経験や感覚と照らし合わせた時、自分もこんな言いようの無い衝動に襲われた事は無かったか、と。直接的な恐怖描写よりも、肌をうっすらと撫ぜるような恐怖が流石の辻村作品です。
辻村さんのホラー作品は短編集「ふちなしのかがみ」の「踊り場の花子」が特に好きなのだけど、今作の「闇祓」もオススメです!
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人の心を乱し悪意を振りまく「闇ハラ」。振りまく人はある一家によってもたらされる。今回は「神原」家が振り撒く側であり、中の人を変えつつ、その闇を広げていった。それを阻止すべく白石要を始めとする闇祓たちが行動をすることに。
設定的には闇を振り撒く人たちが中身を変えながら存在し続けると言うファンタジー的な設定がありながらも、振り撒く闇の中身は日常にありふれていること。
会話や雰囲気から、なんとなく嫌な空気や関係性になっていき、その人付き合いといった関係を崩していく存在。物語中でも語られていたが、振りまく側は意識的にやっていない場合もあるのがリアリティに溢れていた。
次もありそうな展開であったから、今度はどんなイヤな物語を語ってくれるのかが楽しみ。