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2024年16作品目
定食屋探訪ってなんでこんなにワクワクするんだろう
古き良き定食屋の様相には美しさすら感じる
これが無くならない世の中であってほしい
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山角ーすべてはここから始まった
ごはん処あだちー帰りに歩けなくなる店
ねこにこメシー味も値段も最強・謎だらけ
佐々木食堂ー55歳から同生きるか
更科ー吉祥寺の愛され祖馬場
喫茶レストラン縄ー43年観臨時休業無・麻布のあの店
韓国田舎家庭料理・東光ーすわまじく旨いチャプチェ
キッチンABC-豊島区の秘宝・反逆のオムカレー
食道長野屋ー新宿の胃袋を支えてきた元民生食道
ブルドッグーお客の人生の30分を大事に
水明亭ー東京オリンピックに2度翻弄された幻の店
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ごはんものを夜中に読むと、お腹がすいてたまらなくなる。
味、食感、香り、そして店の雰囲気。わたしはベッドの中にいるはずなのに、まるでその店でそのメニューを目の前にしているような錯覚に陥る。この本で紹介される定食は、どれも素敵に美味しそうだ。
でも、それだけじゃない。店を構え、守ってきた人がこれまでどんな人生を送ってきたのか、いまどうしているのか。そんな想像が食欲を追い越してくる。こんなに読むものに先を急がせる"ごはんもの"があっただろうか?
ただのごはんコラムにならないところが大平さんの書くものだなあとしみじみ思うドキュメンタリーです。
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主に都内の24軒の、街の人に愛される定食屋と、
支える人たちを取材したルポルタージュ。
これはコロナ禍を挟んだ6年間の記録でもある。
はじまり 山角
取材した24の定食屋 定食屋観察録①②
これから 再びの、山角
美味しいご飯を召し上がれ。
それらは定食屋。中華屋と町中華、蕎麦屋、
韓国料理店、洋食屋、大衆割烹もあるが、
どの店もメニューへの心を打つ拘りと優しさが溢れている。
大正時代の創業や2代目3代目と受け継がれる、店がある。
50歳を過ぎてからの開業の、店がある。
コロナ禍の影響が転機となり開業した、店がある。
人生色々、困難も悲しみも乗り越える逞しさ、有り。
常連客や業者のバックアップ、有り。
マスコミによる辛酸は悲しいけど、SNSには功罪有り。
クラウドファンディングの話には、その結果に胸熱。
後記で、その店のその後が記されたのも好感。
水明亭のその後は、まだ不明。あのちゃんぽん食べたかった。
近所にある定食屋へ週1回必ず通っているので、
この店にもエピソードがあるんだろうなぁと
思いをはせてしまいました。1,000円以内の定食が多いし、
600円の定食もあるんだもの。掲載された店の如く、
その経営と努力には並々ならぬ心意気があるに違いない。
と心を巡らわせていたら、モリモリの
もつ野菜味噌炒め定食が食べたくなってしまいました。
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大平一枝さんのことは「東京の台所」で知り、愛読しています。市井の人々を、淡々と、ドラマチックではないのに、すごく伝わる…
24件の定食屋さん。
定食好きにはたまりません。
でも、初めてのお店は敷居が高くて、勇気がいる…
行きたいんですけどね。
家族経営でがんばることの大変さ、それで守られる低価格。頭が下がります。
わかっていても、こちらの財布と体力にも限りがあり、この中の1件でよいので訪問できたらな、と思います。
息子さんが手伝っていたけれど、今年閉店されたやしろ食堂さん。
オリンピック…と思う水明亭さん。
に思いを馳せながら、他のお店が1日でも長く続くことを願います。
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大平さんにハズレなし。
コロナ前にウェブメディアで連載されていたという町の定食屋さんインタビュー。
連載はコロナでなくなってしまい、でも自分で取材を続けてついに本になったそう。
…すごいよね。
大平さんと言えば台所だけど、こちらも町の台所というか、家族経営の台所といった印象が残った。ただしどこもめっちゃ忙しそうだったけど。
それにしてもどこもおいしそうで、でも読後にグルメ本の印象は全くない。
主体は人、取材対象が人だからかな。
大平さんの本はお涙ちょうだいモノじゃないのに、いつもどっかしらでじわっときてしまう。
これぞ筆力、読めてよかった。
ーーー
追記:インタビューと書いたけど、正しくはルポルタージュ。
人のレビューを読んだり著者や本について調べたら影響されるので、読んだら何も見ず書くようにしてるため、ちょいちょい相違が…
書いた後で見たらルポルタージュでした。
ちなみに著者のサイトで「悲願と渾身の作」とあった。正に。