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久しぶりに夏希の同僚の主だったメンバーがほぼ登場し、夏希の心理分析官としての活躍が見られる作品でした。夏希の犯人との対話も、芳賀管理官が夏希へ突っかかって幾度となく捜査を自分の考える正しい方向へ向かわせようとする姿も、それを抑えようとする織田さんも、今回初登場の小峰江の島署長の誠実で真面目な姿も物語の良いスパイスになっていて、楽しく読めたように思います。
物語の終盤で夏希が拡声器で犯人と対話をするシーンでは、犯人が夏希の説得に応じて比較的あっさりと投降してしまうのが少し物足りない気もしましたが、今まで以上に夏希の本領が発揮された場面でもあったと思います。
長く続いているシリーズ作品ですし、今後どのように物語が展開していくのか楽しみです。
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茅ヶ崎の海水浴場で若い女性の撲殺死体が発見された。遺体の額には「M」の文字が刻まれ、強い憎悪が感じられた。神奈川県警の心理職特別捜査官の真田夏希は、犯行声明を出した「波夜人」との対話を試みるが、彼の要求に衝撃を受けてしまう。彼は、被害者の犯した「罪」を公表しろ、さもなくば、次の殺人を犯すというのだ。夏希は、犯人との対話の重さに責任を感じるが、事態は悪化してしまう――。
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久しぶりに夏希が結構がっつり犯人と会話するお話になっています。織田が刑事部長になり、加藤をはじめとする脇を固める刑事たち、そして根岸分室の上杉の存在など、シリーズを再構成するようなお話になっていたように感じました。
シリーズももう22冊。今後どう展開していくのか。他の神奈川県警シリーズとのコラボがあってもいいと思ったりもしますけど。
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夏希もシリーズを重ねるごとに、彼女の言葉を理解し信じてくれる仲間が増えたなと思う。
PC上のデータを分析するだけでは解決できない、人間の多面性を少しずつ解いていくところが今回もしっかり描かれていて楽しませてくれた。
また神奈川という地域を知り尽くした作者ならではの場面設定も毎回みどころ。地方住みの読者なので、時々地図が欲しくなる。
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卑劣な連続殺人の意外な真相とは!?
茅ヶ崎の海水浴場で若い女性の撲殺死体が発見された。遺体の額には「M」の文字が刻まれ、強い憎悪が感じられた。神奈川県警の心理職特別捜査官の真田夏希は、犯行声明を出した「波夜人」との対話を試みるが、彼の要求に衝撃を受けてしまう。彼は、被害者の犯した「罪」を公表しろ、さもなくば、次の殺人を犯すというのだ。夏希は、犯人との対話の重さに責任を感じるが、事態は悪化してしまう――。
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やばい。
1冊とばしていました。返却期間がきちゃうから先に読むけど。
神奈川県警総出の事件。アシリアいなかったな。
芳賀管理官、きっと優秀な人なんだけど、夏希の対比で使われちゃうのは可哀想になってきました。
連続殺人事件のベースにある被害者と加害者の関係性。フィクションだけれども最後に夏希が犯人に説いた台詞はなるほど、と思いました。本当に悩んでいる人を警察から遠ざけては本末転倒ですね。