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表題作の「キャクストン私立図書館」と、同じく収録されている「裂かれた地図書」の雰囲気の違いにまず驚いた。
表題作は、物語が好きな人なら誰もが考える「こうだったらいいのに」や「どうしてこうなったの!?」について、同じ視点で共感してしまうからこそとても切なく面白く読めた。
「裂かれた地図書」は正直に言うと凄く読みにくかったけれど、この話の面白さは読みにくさが支えてる部分もあると思った。ダークで這い寄るような恐怖感が好きな人には刺さる気がする。クトゥルフ神話とか好きな人は好きそう。
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面白い設定なのに全然読み進められない。なぜなら、読んで、頭に映る映像の世界観が気持ち悪くてすぐ本を閉じちゃうから。次はどうなるんだろうと気になるんだよ。面白いんですけどね、2週間もかかってようやく読み終えてホッとしています。
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本にまつわる4つの中短編集。
表題作は物語の登場人物が実際に生きている図書館。名作の影響力、物語を愛する心、どんなにまっすぐでもままならないと感じた一作。
ジャンルや感情が一つに絞れない作風で、どの作品もおもしろかった。
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250123*読了
キャクストン私設図書館&書物保管庫にわたしも住みたい。本好き、読書好きであればおなじように思う人ばかりだろう。
誰に会いたいだろう。悩ましい。
たしかにホームズには会ってみたいかもしれない。
洋書限定なのだろうか。
今思いついたのは、若草物語の四姉妹や赤毛のアンに会ってみたい。
物語の登場人物とともに暮らせる、それだけでわくわくとし、うらやましさに身をよじり、幸福になれた、そんな2作。
「失われたものたちの本」とつながっている、「虚ろな王」もまたダーク。
さらにグロテスクでダークなのが「裂かれた地図書」。解説で知ったのだけど、著者のジョン・コナリーさんは一筋縄ではいかない、理解するのがむずかしいような物語を書く作家さんとのこと。
たしかにこれは複雑怪奇、つながりがあるのか、バラバラなのかもよくわからない、ただ恐怖ではあって、読後感もすっきりしない。
だからいいのだ、という評にも納得。
読みやすい物語がいい小説とは限らない。
読者を悩ませたりうならせたりできる作家さんこそ、腕のある人物だと言える。
実は12編とエッセイ1編が原書にはふくまれていて、本にまつわる4編だけをまとめたのが本書。そんなん全部読みたいやん。
しかも作品集の2作目にはいっているという。であれば、1作目から原書で読みたいんだが?
と、原書を買いそうになっている。
すべて訳した本が出るのが先か、わたしが原書に手を出すのが先か…。
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この人の小説は独特のグロテクスな感じが好きだ。外れが無く面白い。
ラブクラフトを彷彿させて楽しく読めた。