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楽しみにしていた新作!!期待通りの内容でした!
銀座の街がとても素敵に見え、久しぶりに歩行者天国を歩きたくなりました。
個人的には第2章と第5章が好きです。
自分が当たり前のようにしている小さなことが、実はとても素敵なことなんだと気付かされました。
第1章と第5章との繋がりで、一つの会話でこんなにも受け取り方が違い、すれ違いが起こってしまうことがあるのだとビックリ。こういう誤解が日常茶飯事だからこそ、相手に対して素直でいたいなと思いました。
エピローグが一番グッと来て、すべての内容に微笑ましく思いました。
この人はどこのおとぎ話から来た人かな?、なんて考えながら銀座の街を歩きたくなりました。
王子を探してみたい!!
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現実と物語の隙間から漂ってきて
人の生活を優しく正しい方へ手助けしてくれるものは本当にあるのかもしれない。
各ストーリーに登場する人たちが少しずつ関わっているのも、人生見知らぬ者がそれとは知らずつながっている感じがして
読後感の温かさに繋がる。
理世さんのホントの姿がとても意外だったけど、出てくる人、みんなそれぞれ幸せの予感がして読んでいて嬉しくなる本。
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プルーフを読みました。
泡にならずに気づけた本当の想い。
だけど代わりに、悩みや不安は泡とともに消える。
すれ違ってたくさん思い悩むけれど、掴み取った「運命」によって晴れやかな気持ちで一歩を踏み出す登場人物たちに、私まで勇気がもらえる素敵な物語でした。
青山美智子先生のお話は、心に寄り添ってくれるあたたかさや背中をぽんっと押してくれる優しさに油断していると、後半に訪れる「え!?」にいきなり頭をスパーンッと引っ叩かれるので油断ができません。だけど、それがすごく楽しい。
私も銀座に足を運んだら、いったい誰に出逢えるのでしょうか。
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出張帰り。羽田空港から新千歳空港の移動時間中に読了。
伏線とミスリードの優しい仕掛けが贈ってくれた感動にひたってます。青山作品でしか得られない栄養分があるなあ、としみじみ。
「木曜日にはココアを」が青山さんの著作でも特に好きなのですが、今作はこれに近しいものを感じられたので、そういった意味でも読んでいて嬉しくなる一冊でした。
控えめに言って最高でした!
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「人魚が逃げた」と王子が銀座に現れ、その人物と接点をもった人たちが織りなす物語。
章ごとに登場する人物たちは、それぞれ悩みを抱えていて、その悩みが王子と接したり、周辺の人物との関わりの中で、新しい気づきを得て運命の歯車が好転していく。
運命は決まっているかもしれないけど、少しの気づきや行動で全く別の方向へ転がっていくこと。
人は想像、妄想、思考のし過ぎで思いもよらない方向へ進んでしまうこともある。人と人との関係は、言葉だけでなく表情や仕草などから読み取るべきである。
何かに迷って決断を余儀なくされた場合「確かな自分(しっかり)」を見つめ直し決断をくだしたい。
1恋は愚か
友治
友治の理世さんに対しての劣等感がなんとなく共感できました。自分より賢くセンスがあってお金持ち。そして、美しい容姿をもっている理世さん。嘘で塗り固め自分を大きく見せようとする点や、嫉妬して空回りするところがなにか昔の自分を見ているみたいで良かったです。
最後王子との会話の中での、言葉なしで気持ちを汲み取ることはできない、だからこそ表情や仕草から理解しようとする努力が必要だったこと。人との関わりの中で、言葉ばかりに気になってしまうが、その人の言葉を発しているときの表情や仕草も汲み取ることが人間関係の上では大事かなと思いました。50万返せてよかったです。
2街は豊か
伊津子
娘奈緒大きくなり、目標がなくなったとき自分の人生について考えてしまう話。娘が王子にかけた言葉により、気づく。
人がみていないところでやってしまうこと。それが本当に自分がやりたいこと。
3嘘は遥か
渡瀬昇
妻と離婚し独り身になり、絵画を集める生活。妻からもらったアンティーク懐中時計を売却するために行動すると、一枚の絵画と出会う。
絵画をその人の心の変化によって見え方が変わる。
4夢は静か
日下部伸次郎
小説家 王子とのやりとり
5君は確か
理世
友治との出会いは劇場、河童姿に一目ぼれ。もとから友治に片思いだった。偶然事務所が同じ、退職日も同じ、友治から声をかけてもらう。
両想いなのに自身を過小評価し、消極的な方向へいっているため、友治とのすれ違いが起きていた。
同じホステスの後輩紗奈との会話で考え方がかわる。
最後紗奈が教会へ戻るとき、王子も同じ方向にいて話題の王子がその相手かと思ったら違うのかい!って部分が想像したらくすっと笑えました。
エピローグ
SF
王子はタイムスリップしてきた。他にも物語の人物が現世に来ていたということで、それが嘘なのか本当なのかは誰にもわかりませんという締め方。
紗菜と財閥の男は元から両思いだったという結果。そんな運命は想像できなかった。
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初めて読んだ筆者の連作短編「赤と青とエスキース」に比べると
どうしても衝撃度が薄れてはしまうのですが、
今作でも作品ごとのつながり、通読して初めて見えてくる事情など、
筆者の技量が冴えわたっていました。
王子の正体に思いをはせながら、一気読みすることをお勧めします。
次に銀座に行ったとき、町の見え方がちょっと変わりそう。
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良くできてる。
良くできすぎている。
だから一瞬でのめり込みあっという間に読了。
オムニバス形式で登場人物が少しずつ繋いでいくリレー。
それぞれの登場人物の今に共感、気づきに共感。
とても素敵な物語を至高の時間と共に過ごせました。
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さすが青山ワールド、幸せでした。
「×じゃなくて掛けるって読めばいいんだよ。失敗のペケじゃない、経験の掛け算さ。これからもっともっと、味わい深い人生になる」
本編ではじんわり泣けて、エピローグでは時空の狭間から出てきた物語の主人公たちの登場にほっこり。
確かにいつも本の世界に入らせてもらってるだけじゃなく、逆パターンもありえるよな〜と考えてみたり。
とっても可愛らしい大切な作品でした。
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心温まる一冊。
それぞれの思いが交差しつつ、王子と人魚姫の話とシンクロして大人の童話になっている。ほっこりしました。
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もう気付けば何冊買っただろう?青山美智子さんの本はずっと手もとに持っていたいと思える本ばかり。
今回はリアルな世界から少し離れたフィクションな要素も加わりながら、面白い物語になってる。
人魚姫のおとぎ話は結末からすれば残念、可哀想な話と思うかもしれないけど、その先を想像したら、とか、あの結末だったから人を惹きつけた、とか、人魚側の気持ち、王子側の気持ち、いろんな見方があるんだ。一人一人が同じ感想とは限らないのと一緒で、人の考えも自分が思ってるのと違うんだよっていうのが伝わった。
恋は愚か、君は確か のつながりが好きだし、街は豊か も泣いた。伝えないと知られないまま過ぎていくことも、誤解が大きなすれ違いに繋がることも、本当にその通り過ぎて改めて自分を振り返って反省する。青山さんの本を読むたびに思い返させて貰ってる。
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大好きな青山さんの新刊。
青山さんと言えば、、のリレー方式で繋がる連作短編集♪
青山さんお決まりのスタイルだけど、なぜだか全然飽きることがないんだなぁ〜(*´˘`*)♡
今作もじんわり、素敵なお話でした〜♡
今作のキーマンは、逃げた人魚を探してるという王子様。舞台は銀座。
彼を軸にして、5人の悩める人達が自分の素直な気持ちに向き合い、一歩踏み出そうとする物語。
どの話も良かったけど、友治くんと理緒さんのお話がとても良かった。
5章を読んだ時には、思わずひゃ〜っ♡となった。
いじらしい2人のこと、応援したい気持ちでいっぱいになった。
ちょっぴりファンタジー要素もある今作、青山さんの作品に関わりの深いあの方々も出てきたり、他作品とのリンクもあったりと、ちょっとした遊び心もいっばいあった。
ゆったり優しい1冊( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )ホッ
Net Gallyさんで読ませて頂きました\♡︎/
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こんな荒んだ私でも
彼女の本には何もかまえることなく、物語に入っていける感覚があるのです。
ファンタジーなんですが、
登場人物は身近で共感できる感じ方を持っているからでしょうね。
言葉自体が優しいので安心できます。
ハッと思うような言葉もいくつか。
みたてとか
物語に対する人の違う感じ方っていうのが面白いと思います。
今回は号泣系ではないけれど
静かな川の流れに身を委ねるような、そんな感覚でした。
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青山美智子さんの作品ということで、発売日に一気読みしました。思わず胸がキュンとなる展開と温かな青山さんワールドに包まれ、とても癒される作品でした。
本作は連作短編集であり、5章とエピローグからなります。銀座の歩行者天国で王子を名乗る男が現れ、「人魚が逃げた」という言葉をTVインタビューに残すところから物語が始まります。今回登場する5人は、その王子と触れ合うことで「愛」に対する気づきを得るという物語。
これまでの作品では社会問題や仕事など色んな悩みが1作品に収められていたのに対し、今作は「愛」についての悩みだけで作品が収まっておりました。そういう背景もあって、愛ゆえの葛藤や優しい描写に思わず
胸がキュンとなってしまうことが多かったように感じました。
個人的には、カバヒコ、月の立つ林でよりは好きかなと思います。また青山美智子さん作品の過去の登場人物や縁のある田中達也さんも登場し、青山さんワールドの広がりが感じられて、ファンとして嬉しい気持ちでいっぱいでした。
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銀座にて王子を巡る群像劇。
人との出会い、恋愛、別れが詰まっている。どの話も悩みがあるのだが、結果はどうあれ肯定も否定もその時間は存在したし本物。
失敗したものもあれば、期待のもてる未来も受け入れ自分の糧にできる。
失敗のペケじゃない。経験の掛け算さ。
自分の汚点と思っていた部分がひっくり返された。
前向き前向きに。
ホントに物語は最後までわからないですね。
その通りでした。
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ページをめくる手が止まらず、でも読み終えるのが惜しくて、大切に読みました。
青山先生の作品の中のマイベスト、更新かな。とても大切にしたい1冊になりました。青山先生ファンには嬉しい、所謂「カメオ出演」も幾つもあって、思わず笑みが。