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ラストでの王子の正体…
帯の『世界は物語でできている。』
とても面白い物語でした。
印象に残る言葉もたくさんありました。
P.70『毎日を、毎日作ってくれたよ』
こんなことを子どもに言われたら泣きますね( ´•̥ω•̥`)
こんなふうに考えられる子もすごい。
P.107『失敗のペケじゃない、経験の掛け算さ。これからもっともっと、味わい深い人生になる』
まだバツを経験してないけど、こんな考えは素敵ですよね。
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大好きな青山美智子さんの連作短編集。
タイトルを見たときから、ファンタジックな「人魚」というワードに、一体どんなストーリーなのか早くもワクワクしていました。
年齢も職業もさまざまな人たちが登場しますが、みんな何かしら胸に迷いや不安の種を持っている。だけど、自分の中にあるそのモヤモヤを何とかやり過ごしながら日々を送っているのが現実で…。
子どもから大人まで、誰しも経験があること。
登場人物の心情に自分を重ね合わせ、親近感を感じて応援せずにはいられませんでした。
同じ体験をしていても、見えているものが違うというのは誰にでもある。それは別人であっても、自分であっても。
…そんなことを思いました。
読みながら若い頃の淡い気持ちを思い出して、ちょっと懐かしい気持ちに…。
あちこちに思わず笑顔になるポイントがあって嬉しくなりました。
キュンとして、可愛くて、夢のあるストーリー。
青山さんの作品は、どれも独自の世界観があって楽しい!
それに、一歩を踏み出せずにいる人や人生の迷子になっている人に優しく寄り添ってくれるような、励ましと温もりを感じます。
温かく幸せな余韻を感じられる素敵な物語でした。
また、青山さんの作品と言えば、表紙を飾る田中達也さんのミニチュアの世界も毎回楽しみにしてるので、その点も嬉しい。
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青山美智子さんお得意の短編連作5編。
それぞれのお話は面白かったけど、各編にチラチラ登場する「王子」と「人魚」がなんだか引っかかってしまって。
この王子と人魚が物語のキーポイントとも言えるのに…
ラストで話が見えてきてちょっとすっきりしたけど、ファンタジー寄りじゃない方が自分好みの展開だったんだと思う。
でも、帯の「世界は物語(フィクション)でできている」という言葉には納得。
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自己啓発本が続いていたので、今度は青山美智子先生の本を読んだ。
相変わらずの安定の青山美智子先生。とっても読みやすくて癒やされて裏切られなかった。
ファンタジー要素もありながらも登場人物はみんな前向きに生きていくストーリー。
王子様も自分も大変な状況なのに何気に大活躍で、今回もあっという間の読了でした!
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貴方にとってかけがえの無い大切な人、それがこの物語での「人魚」
「人の心に、答えや正解はない。」
物事は人それぞれの見方、受止め方によって違っている。
でも、貴方は決して悲観しないで欲しい、きっと大切な人は貴方の事をずっと想っているから、
著者の青山さんはそんな風に語っているように感じる。
5つの物語の冒頭に語られている3行のメッセージ、それはその物語の主人公の心の声であり、それが探してる「人魚」
物語それぞれの主人公に心を痛める大切な人が居て、すれ違う想いがあり、優しさがあり。
その主人公が「人魚の側から見た自分への想い」に正直に気が付くことが、この物語の着地点ですね、
そしてその5つの物語が少しずつクロスして絡み合っていくことでさらに心が引き込まれていきます。
自分はその中でも友治と理世の心のすれ違いに、「そんな事って確かにあるね、」と心を痛め
紗奈の心の解放された時の幸福感に心が温まりました。
この巧みさは、まさに青山さんの真骨頂。
読み終えると、自分の大切な人にもっと感謝したくなる、、そんな一冊でした。
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感想
同じ方向を見て同じものを追いかけていたあの頃。楽しかったけど少し忙しなかった気もする。だから多様性の時代はつまらないけど幸せ。
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人が見ていないときに、やってしまうこと。それが本当にやりたいこと。
だから言ったでしょう。
最後までわからないものですよ、物語というものはね。
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さすが、我がプロフィールに記載している
TOP3の推し作家
今回もお得意の連作短編で
すべての層に刺さる勇気を与える物語
連作短編なので、
当然、順番に読むことをオススメする
人魚姫の教訓はワロタ
水の泡ってどの国でも同じ意味なのだろうか
面白かったけど、
最後の王子のところは、
もう一捻りする必要があったかな
中盤の短編の結末も
もう少し他の短編で匂わせてほしかった
ただ面白いのに間違いない
人生に迷っているなら読んでみましょう
なにかヒントをもらえるかも!?
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青山ワールドならではの、ファンタジーの中に本人が気づくことの大切さを描く短編連作。人魚姫の王子のピュアさが、自分からの目線だけに凝り固まっていた心を融解させる。2章の母親の気持ち、なんか分かるなぁ。自分の存在や価値って低く見がちだし、なんの為に生きているかって自分次第だって、なかなか思えないもんなぁ。安定の青山作品でした。
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青山さんの作品の表紙をデザインされているミニチュアアート作家である田中達也さんが登場したり、前作のキーになったジャック•ジョンソンの作品が登場したりと、ファンの方にはたまらないポイントが満載です。
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銀座に、「王子」と名乗る男性が、逃げた人魚を探している…?
あらすじだけ読むと、摩訶不思議なファンタジーものと思うけれど、各章に登場するのは現代に生きる普通の人たち。
彼らは、王子と出会ったとき、どんな会話を交わすのか?
現実とアンデルセンの童話が絶妙に混ざり合った物語。
読み終わったときにはもう一度読み返したくなる仕掛けがありました!
青山さんの他の作品に関わる人たちも、現実とお話の両方から登場します。
その点でも、どこからが現実で、どこからが物語の話なのか、マーブル模様に見えるのが小説の面白いところ。
青山さんファンの方を喜ばせる要素が詰まった本作、おすすめです!
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待ちに待った青山美智子さんの新刊。
ほんのりファンタジー要素も。
連作短編でほっこり伏線回収。
最後のエピローグが最高すぎました。
うっとりして、ため息が出ちゃいます。
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連作短編集。
逃げた人魚を探す王子が登場、アンデルセンの「人魚姫」をモチーフとした作品で恋人、親子、夫婦のいろいろな思いが描かれている。
相手の思いなんてわかるわけがないのに勝手に想像して、思い込んで悶々としてしまう…
これってきっと誰もが感じたことのある気持ちだと思う。
でも悶々としているだけではなんの解決にもならなくて…
悩んでばかりいても仕方ないよ、と背中を押してくれるような心温まる物語だった。
年の差恋愛のカップルの思い、巣立つ娘を送り出す母の思いと巣立つ娘の思いが特に印象深かった。
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世界は物語でできているー、まさにその言葉通りのお話で好きだなぁと思える優しさ。銀座の中央通りの歩行者天国に現れた、人魚姫を探す王子が街角インタビューされたことでSNSに拡散され物語が動いていく。連作短編で各章の人たちが他の章でも少しずつ関係していたり、他作品の人物などが登場していたり繋がりもすごく楽しい。もしかして…と思っていてエピローグで明かされた色んな童話の人物たちが当たってて嬉しい。1番共感できたのは「街は豊か」の伊津子だけど、どの人たちの悩みや気持ちがとてもわかる。心にそっと寄り添ってくれる物語。
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カバヒコがおもしろかったから
読んでみた
カバヒコよりよかったかな
カバヒコを星何個にしたか忘れたから
もしかしたらこっちのほうが
星は少ないかもしれないけど
こっちのほうがよかった
連作短編は
読みやすくていいし
こういうぐるっと最初と最後が
つながるのもいい
それぞれのわだかまりが
「王子」に会ったことで
読み手の「こうなればいいな」に
グッと寄せてくるところ
嬉しくなるな
ほんの少しのファンタジーも
いい塩梅だなぁと思う
あんまり離れ技だと
ファンタジーじゃんってなっちゃう
ファンタジーじゃんってならない
その味付けがよいなと思った
ギリギリ4つに届かない
星3つ
幸せに嬉しくなりたい人にオススメ