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少女・アリスが目を覚ましたとき、名前以外の記憶は失われていたー。
厳しい戒律が支配する学園、「純血の子供」と呼ばれる女生徒たちは、みな過去の記憶を失ったまま日々を送っていた。「外の世界」との接触は許されないが、規律さえ守っていれば安穏は約束される。しかし…。
虚飾に満ちた学園での安住にとどまることを是とせず、真実と過去を求めて、少女は自分の脚で踏みだす…その扉の先に何があるとしても。
コミティアを中心に活躍してきた、ひるのつき子さんの初の連載作品。微細に描きこまれた絢爛な画と、容赦のない残酷な展開が共存する作風を特色としています。
苦境から始まる物語であるため、この1巻ではカタルシスを感じることが少ないですが、最終の3巻まで読み進めると、それまでの苦難と努力が報われる結末が待っています。小説のような感触です。