アノニマス・コール
著者 著者:薬丸 岳
3年前の事件が原因で警察を辞めた朝倉真志は、妻の奈緒美と離婚、娘の梓と別居し、自暴自棄な生活を送っていた。そんなある日、真志の携帯に無言電話がかかってくる。胸騒ぎがして真志が奈緒美に連絡すると、梓の行方がわからなくなっていた。やがて、娘の誘拐を告げる匿名の電話が奈緒美のもとにかかってきて、真志は過去の事件へと引き戻されていく。一方、真志を信じられない奈緒美は、娘を救うため独自に真相を探り始め――。誘拐犯の正体は? 過去の事件に隠された真実とは? 予想を裏切る展開の連続と、胸を熱くする感涙の結末。社会派ミステリの旗手による超弩級エンタテインメント! 作家生活10周年記念作品。
アノニマス・コール
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アノニマス・コール
2019/08/10 15:58
アノミマスコール
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
誘拐の話でありながらストーリー展開が最後までわからない。また、サスペンスやアウトローとの緊迫感などもりだくさんな要素が一冊に集約された秀作だと思いました。警察の組織の恐ろしさと被害者側にも狂気があるこのアンバランスな関係を良く再現していた作品だと思いました。
アノニマス・コール
2019/01/06 15:04
薬丸岳らしさが・・・?
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:端ノ上ぬりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝倉真志は、警察を辞め離婚後すさんだ生活をしている。酔って寝ようとした時、見知らぬ携帯番号から、かすかに「お父さん」と聞こえたように感じる。奈緒美に梓の番号か確かめた後、ディズニーランドに行ってるはずの梓が行方不明と分かり探すことに。その後、梓は誘拐された事が判明する。奈緒美の自宅に加工した声で犯人から一千万円の身代金要求が。父親の自宅が高値で売れた事を理由に明後日の正午までに用意することを指示される。奈緒美の就労日程も把握しており、思わず元夫の真志にすぐ来てと電話する。奈緒美が警察に通報しようとすると、真志がそれを止める。何故真志の携帯番号を知ったか、何故真志に連絡しようとしたのか、元警察官の二人の前職を知っての事なのか。
誘拐事件に隠された謎解きややりとりに緊迫し、ストーリーを追いながら何がどうなっているのか、あっという間に読んだ。ただいつもの薬丸さんっぽさがあまり感じられなく、警察小説を読んでいるかのような錯覚になった。あれ、誰の小説だったっけ?みたいな。薬丸岳的に期待したのとは違うけど、面白いです。新たな薬丸さんの魅力を見つけました。