富士見二丁目交響楽団シリーズ 外伝
「悠季は僕にとって光なんです」幼い頃から誇り高く、矜持を保って生きてきた圭が、妹・小夜子の前で初めて弱みをさらけ出した。そんな圭と悠季の二人を見つめる小夜子が胸に秘めた決意とは!? 表題作他、「ペット・ペット・トランペット」収録。
ブルームーン・ラプソディー 富士見二丁目交響楽団シリーズ 外伝
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ビオラを買いに
2013/05/04 23:02
肩の力を抜いて、楽しく読めます
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミント - この投稿者のレビュー一覧を見る
本編終了後のアンコールシリーズと銘打って始まった外伝。
本編最後ではページ数の制限のせいか、盛り込みすぎになってしまったようで、消化不良気味の終わり方になってしまったのが残念でしたが、外伝になってからは肩の力が抜けたのか面白さが復活しているようです。
長年のファンゆえの辛口のコメントだったレビュアーさんたちの評価も今回は上向きになるのではないかと思っています。
二本立てですが、「ビオラを買いに」は圭の視点で、悠季の四重奏に参加することになって悪戦苦闘する話でした。天才の鼻っ柱がくじかれることになって、ちょっと気の毒。でもそのおかげで指揮者として復活する決意をすることになったわけで、悠季は意図せずに彼の背中を押すことになったようです。
もう一本の「通奏低音」は悠季視点で、フランスでの本格的なコンサート活動の様子が描かれています。ピアニストの吉柳さんとマネージャーの井上(旧姓)さんの三人の道中がとても楽しかったです。
やはり富士見は音楽シーンがあるのが楽しいですね。
最後の悠季の告白シーンは、本文始めの圭の不安と対比して、見事に決着をみていました。けれど、今度は世界中が圭のライバルって・・・笑えますね(笑)
ラブラブぶりはこれからも続くのでしょう。ぜひまた続きが読みたいと思いました。
ブルームーン・ラプソディー 富士見二丁目交響楽団シリーズ 外伝
2016/12/14 00:34
やっぱり面白い
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:vanilla - この投稿者のレビュー一覧を見る
秋月作品の中では一番好きなシリーズ。
メインと短編2話ですが、その短編の一つは久々にドキドキする展開です。いや、ドキドキというよりハラハラか?
音に対するマンネリ打破と長シリーズ作品のマンネリ打破を重ね合わせたとしていたら、凄いことです。究極のセルフ喝ですね、先生。
2019/01/24 21:47
久々のフジミ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よす - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに読みました。
さらっとしていながらも無駄がない文書の心地よさと、心情の浮き沈みが魅力的で、読んでるとやっぱり好きだなあと感じます。
悠季の学生時代もリアル。細かく書かれていませんが、楽器の消耗品、楽譜諸々意外とかかる諸経費の捻出もあって大変だったろうな、などとしみじみ。
この刊を読むと、また一から読み返して恋愛はもちろんですが音楽家への道をドキドキしながら追いたくなります!