刑事マルティン・ベック
著者 著者:マイ・シューヴァル , 著者:ペール・ヴァールー
ストックホルム中央の公園で女児の死体が見つかった。彼女は前年、不審な男に話しかけられ、警察に証言を残していた。そのわずか二日後に別の公園で新たに少女が殺害され、ストックホルム市民は恐怖に打ち震えた。連続少女暴行殺人事件に、刑事マルティン・ベックは仲間と事件に取り組むが、手がかりは三歳の男の子のたどたどしい証言と、強盗犯の記憶のみ。捜査は行き詰まる――。警察小説の金字塔シリーズ・第三作!
刑事マルティン・ベック 消えた消防車
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
2017/03/04 00:11
面白かった
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:プロビデンス - この投稿者のレビュー一覧を見る
スウェーデンのとある警察署の警官たちの話。なんと時代が50年も前でベトナム戦争反対のデモとかでてくるのでびっくりしたが、話の内容そのものは全然古臭くなく、面白くて止まらなくなった。さすがスウェーデン、警察に自分のセクシュアリティを語る女性がでてくるが、この点、50年前のスウェーデンのほうが今の日本よりも進んでるんじゃないかと感心した。
笑う警官
2015/08/30 19:53
初版発行:2013年9月25日
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:bbsf - この投稿者のレビュー一覧を見る
原著は1968年刊行…解説は杉江松恋…死体の損傷が激しいのは最近の北欧ものと共通しているが遺体の具体的描写や人物に苦痛を与える場面がほとんど出てこなかったので最後まで気持ち悪くならずに読めた…久々にマクベインを読み返そうかなという気分になる…重箱の隅だが盲目協会は盲人協会で野草茶はハーブティーのほうがそれぞれ自然な日本語ではなかろうか
消えた消防車
2018/05/03 04:21
KADOKAWA、許すまじ!
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
“スウェーデン語からの一次訳による<マルティン・ベックシリーズ>完訳プロジェクト”、第5弾。シリーズの順番的にも正しく5作目です(シリーズは全部で十作)。
それまではなんとないけ好かない雰囲気(マイペースすぎるというかデリカシーがないというか)を漂わせていたグンヴァルト・ラーソンが大活躍で、マルティン・ベックの捜査班のチーム力が高まってくる重要なエピソード。ここから、更に重い題材を扱う後半5作の畳みかけが始まっていくのですよ。
なのに!、訳者あとがきには「残念なことに、この度、このシリーズの新訳は今回の第五作『消えた消防車』で終了することに決まった。」という衝撃のコメント(お詫びもされているが、そこは柳沢由実子さんが謝る筋ではないと思う)。
解説でも「どうか、続刊を求める声を上げて戴きたい」という異例の事態。
角川の担当者、出てこい!!
進行中のシリーズで、売り上げが低迷しているので・・・というなら事情はわかる(それは正直、よくある話だ)。しかしこれは最初から全十作と決まっているのだし、現在も続く北欧ミステリブームの原点であり古典なのだ。特に10作目『テロリスト』(旧題)で扱われた首相暗殺事件(元ネタは事実)は他の様々な作品にも引用されているし、そもそも警察小説のひな型だと言っていい作品群なのだ。
それなのに・・・。
できないんだったら、期待を持たせて始めるなよ! ドル箱のドン・ウィンズロウも手放して、海外文学に力を入れる気がないのなら版権とるな! あー、腹立つ。
だから、角川書店(今はKADOKAWA?)は早いとこ版権を東京創元社に譲渡すればよかったのだ。
あー、すごく腹立つ!!
内容はとてもいいだけに・・・カドカワ、許さん!