キル・ゾーン
23世紀の地球は、治安部隊対レジスタンスの大内乱時代をむかえていた。そんな中、治安部隊の小隊長・キャッスルは激戦地ボルネオで、勇敢に戦っている。ある日、敵にとらえられた仲間を救出に行きたいと上官に申し出るキャッスル。しかし、助っ人として新しく入隊してきたのは、とんでもない不良ばかりだった。迫力の戦闘シーンが冴える、近未来バトル。
キル・ゾーン19 地上より永遠に
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背信者 キル・ゾーン
2001/07/07 20:49
思惑が深まる。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:叉葉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
キャッスルがラファエルに気持ちを告げた宴の夜、アフォルター家では、サリエルによってユージィンが瀕死の重傷を負う。犯人と誤解され、母親から受ける激しい憎悪に、傷つくラファエル。そんな傷ついた心を抱えたまま、ラファエルは火星軍の「最終兵器」として地球へ向けて出発することになる。一方キャッスルは、病床のユージィンにひとり呼び出される。重苦しい会話をかわすうち、彼の青緑の瞳にとらわれたキャッスルの心のうちに芽生えた思いがけない感情は…。
私にはユージィンは何を考えているのかさっぱりわかりません(苦笑)。この巻で一番かわいそうなのは、地球に旅立ってしまい、そんなユージィンに振り回されてる事に気づける状況でないラファエルではないかと思います。また、本人(キャッスル)の預かり知らぬところでは、オブライエンによってキャッスルの出生の秘密が語られてました。思惑が交差してるって感じの一冊です。
宴 キル・ゾーン
2001/07/05 17:59
「キャッスル、お城に行く。」
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:叉葉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
コロニーE(エルディア)での戦闘は、ラファエルの活躍で火星都市の勝利に終わった。帰還したラファエルを待ち受けていたのは、火星の民衆の熱狂的な歓迎だった。一方、同じく火星にやってきたキャッスルとエイゼンは、情報部長官ヴィクトールの監視下に置かれる。どうやら彼は、火星都市の元首でラファエルの父であるユージィンと対立しているらしいのだが…。
この書評の題名は著者のあとがきから引用したのですが、まさにこの巻にぴったりなお言葉です。前回の戦いでユージィンに火星の英雄に持ち上げられたラファエル。キャッスルは容易にラファエルと会うことは出来ません。でも、ヴィクトールの客人としてならパーティーに同席してラファエルと会う事が可能です。そして、キャッスルはパーティーに出席すべく、厳しい指導を受け、美女へと変身します!表紙のキャッスルはその姿です。そして、読み終え、いざあとがきを読むと、題名のようなお言葉を須賀さん(著者)は書かれていたのです。かなりウケます。まさにその通りって感じです(笑)。
赤と黒 キル・ゾーン
2001/06/22 13:26
不吉な色=「赤と黒」
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投稿者:叉葉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
キャッスルはエイゼンが自分を守ってくれるのは、お金で雇われているためだったと知る。そんな衝撃的な事実を知らされたキャッスルだったが、エイゼンとは、今まで通りの戦友であり続けている。一方、敵の基地に連れ去られたファラエルはもう一人の人格・サリエリへと変貌していた。そして、同じユーベルメンシュである火星の工作員マックスと対決する。
本の始めの方で、前巻(『嘘』)で、エイゼンに裏切られ、ファラエルと死別したと思い、精神的ダメージが大きいキャッスルが読んでいて痛々しいです。また、この巻で彼女はラファエルへの気持ちを自覚します。最後の方でラファエルと再会し、ラファエルの人間ばなれした力を知っても、それを受け入れる彼女は読んでいて、とても好きです。